年末調整時に必要!各種保険料控除の書き方まとめ

年末調整時に必要!保険料控除の書き方まとめ

年末調整
給与所得者(サラリーマンなど)なら、このシーズン(11月~12月)になると「年末調整」をしなければなりません。年末調整とは、会社が毎月給与の支払額から所得税を差し引いて国へ納付すること。これにより給与所得者と税務署双方の負担軽減になりますし、国にとっては1年を通じて定期的に税収を確保できるというメリットもあります。年末調整は「給与所得者の扶養控除等(異動)申告書」「保険料控除申告書兼配偶者特別控除申告書」の2種類の書類を提出します。

この年末調整では「配偶者控除」「扶養控除」など11種類の控除を受けられます。控除を受けることでサラリーマンでも節税することが可能になりますので、ぜひ押さえておきましょう。※今回は保険料控除について取り上げます。

■保険料控除について

年末調整1
こちらが、保険料控除を申請する用紙(平成26年分給与所得者の保険料控除申告書兼給与所得者の配偶者特別控除申告書)になります。通称「マルホ」と呼ばれています。マルホに保険料控除の金額などを記入し、支払金額を証する書類(控除証明書)を添付の上、会社に提出します。

保険料控除には以下の4つがあります。

1)生命保険料控除
2)地震保険料控除
3)社会保険料控除
4)小規模企業共済等掛金控除

このうち3)と4)に関しては支払った全額が控除額となりますので、そのままの金額を記入すれば問題ありません。しかし、1)と2)に関しては自分で控除額を算出する必要があります。それでは、各々の控除について見ていきましょう。

1)生命保険料控除

生命保険料控除は、生命保険料を支払った際に適用でき、「一般の生命保険料」「個人年金保険料」「介護医療保険料」に区分されています。ここでは「一般の生命保険料」の記入方法を紹介します。保険会社から送られてきた「保険料控除証明書」をしっかりと読んで、自分が加入している保険料がどの区分に入るのかチェックしてみてください。

控除額
控除額は平成23年と平成24年のもので異なります。表にまとめると上図の通りです(平成24年度以降に「介護医療保険料控除」が新設されています)。

保険料控除申告書
国税庁のサイトにある記入例を見てみます。計算式を参考にしながら、旧保険・新保険の控除額を計算し、表に記載していきます。

ここでの注意点は、「あなたが本年中に支払った保険料等の金額」の箇所。年末調整は、平成26年12月31日時点の情報を記載するため、12月31日の保険料支払額を申告します。よって、書類にはかならず参考額(申告額)を記入します。また、「保険料の受取人」については控除証明書などを参考に正しく記入してください。

あとは、計算式ⅠとⅡを参考にしながら、上の図のようにA欄・B欄、①欄・②欄・③欄、イ欄を記入していきます。イ欄には②と③のいずれか大きい金額を書いてください。

同様にして「個人年金保険料」「介護医療保険料」も記入します。

※介入している保険が多く行数が足りない場合は、控除の限度額までの記入で問題ありません(すべての保険を記入しなくても大丈夫です)。

2)地震保険料控除

地震保険料控除は、居住用家屋や生活用動産を保険の目的とする地震保険料を支払った時に適用できます。地震保険料の控除額は全額(最高5万円)です。

地震保険料
地震保険料控除の記入方法は上図(こちらも国税庁のページから引用しました)。地震保険料は5万円まで記入できます。

旧長期損害保険は、1万円を超える場合には「支払金額」を書きます。1万円超2万円以下の場合は「支払金額÷2+5千円」を計算した額を、2万円超の場合は「1万5千円」を記入します。

3)社会保険料控除

社会保険料控除

この欄には社会保険料控除の額を記入します。控除できる金額は、その年に実際に支払った金額又は給与や公的年金から差し引かれた金額の全額です。
参考:社会保険料控除(国税庁のページ)

4)小規模企業共済等掛金控除

小規模企業共済等掛金控除

この欄には小規模企業共済や401K(確定拠出年金法に規定する企業型または個人型年金加入者掛金)などを記入します。

参考:小規模企業共済等掛金控除(国税庁のページより)

■まとめ:見本を見ながら正しく記入!

年末調整は普段意識していない分、実際にやってみると不明点が多くて面倒に思えてしまいます。ですが、見本を見ながら記入すればそれほど手間ではありません。会社で渡される記入例などを参考にしながら丁寧に書いて提出しましょう。

Text = 安齋慎平

年末調整に関する疑問を解決するには

毎年冬が近づくと行われる年末調整。毎年行われる年末調整はどのようなものなのかご存じでしょうか?
年末調整に関するあらゆる疑問を一挙に解決できる年末調整ガイドを作成いたしました。
経理担当者や、中小企業担当者の方はぜひご活用下さい。

e-book_cover_年末調整_1

目次

  1. 年末調整とは
  2. 年末調整のスケジュールと対象者
  3. 必要書類を確認
  4. 給与担当者がやること
  5. 従業員がやること
  6. 年末調整チェックリスト
  7. 最後に
無料でダウンロード
無料でダウンロード