スタートアップの創業者が痛感した会社設立時に必要な4つの苦労の件

スタートアップの創業者が痛感した会社設立時の4つの苦労

Startup Development Concept
株式会社Emakiは創業者・古見元気氏、同じく創業者・竹井悠人氏、主任技術者・西浦一貴氏の3名のチームで構成されたスタートアップ企業だ。彼らは2014年5月に起業し、写真共有サービスを提供している。インフィニティ・ベンチャーズLLP(有限責任事業組合)が500万円~の創業投資ならびに経営支援を行う「TechTemple Tokyo」(テックテンプル トウキョウ)を立ち上げ、株式会社Emakiは、会社設立時に必要な「資本金」を得た。そんな彼らが支援を受けるまでの苦悩とこれまでの手順などを創業者の古見氏に伺ってみた。

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株式会社Emakiの苦労1)深刻だったオフィス探し。


古見:創業準備に専門家に相談しなかったこともあり、かなり段取りを遠回りしました。私たちは創業前、プロダクトをシコシコ作成したり準備に追われていたんですが、メンバーが集まろうにもオフィスが借りれないという問題がありました。自分達の準備不足もあるんですが、当時はカフェなどで作業したりと本当に大変でした。今は「freee株式会社」のオフィスを間借りして快適に作業しています。(2014/07/01現在)

【解決策】

当時、コワーキングスペースの選択肢もあったんです。しかし、わけあって入居条件が満たなかったんです。そんな時、インフィニティ・ベンチャーズLLP(有限責任事業組合)にオフィスを用意してもらえました。
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株式会社Emakiの苦労2)予算が無い中での印鑑作り。

古見:スターアップ前は印鑑を作るのにも金欠で、なるべく予算をかけたくなかったんです。株式会社Emakiは「@印鑑」で印鑑をつくりました。

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【解決案】

印鑑がないとこの先の事務作業には一切すすめません。一方で意外に忘れがちなのが印鑑作成実務です。お近くのハンコ屋、もしくはインターネットでも取り扱いが多いことでしょう。法人設立セットといったメニューで丸印とゴム印と角印をセットで作ってくれたりします。丸印は以降実印として使うことが多くなるでしょう。 銀行の印鑑を別に持つ場合には、もう1つ丸印をつくっておきましょう。実印は登記申請をする時に必要になるので、早めに購入手続きをしておきます。
【必要な費用】 印鑑作成費用:20,000円~ ※お店によって異なります 印鑑作成期間:3日~10日 ※お店によって異なります。

 

株式会社Emakiの苦労3)自力で設立。しかしその書類の多さには驚いた!

古見:会社設立時、私たちは会社設立代行会社に頼まず、ネットの情報を頼りに、自分達だけで会社設立準備を行いました。しかし、設立には様々な書類が必要で、どれがなにに関係があるのかも初めて見るものばかりで手続きが大変でした。しかも、インターネットでは、法改正前後の情報が混在してわかりにくかったです。

 

●設立に必要な書類を用意しよう

【解決案1:代行業者に依頼する場合】

会社設立手続きは素人だと大変。そんな時に心強いのが会社設立代行サービス。しかし値段もピンキリです。「良い代行サービス業者」を選ぶポイントをおさえておきましょう。

  • リーズナブルな価格か。
  • 安心・信頼性・実績・サポート体制などが充実しているか。
  • 印鑑カード・印鑑証明書・履歴事項全部証明書の取得まできっちりと会社設立代行してくれるか。

 

【解決案2:自力で手続きする場合】

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●定款認証をしましょう!

会社の法律となる会社規則を定めた定款を作成します。

定款の手順
1.管轄の公証人役場を調べる
2.事前に定款をチェックしてもらう
3.公証役場へ行く前に持参するものを確認
4.公証役場での定款認証の流れ
5.設立登記へ
1.公証人役場を調べよう。
定款は、会社設立の基本となるものですので、間違いや矛盾がその文章にあってはなりません。そこで、公証人役場というところで定款内容の認証(内容チェックとその認証)を受けなくてはなりません。この場合の管轄というのは、本店所在地と同一都道府県です。
全国公証役場所在地一覧(日本公証人連合会のサイト)
2.事前に定款をチェックしてもらおう
定款の認証を受ける前に、公証人役場に事前に電話をかけるようにしましょう。その際のポイントは以下になります。

  • その公証人役場が本店所在地の管轄かどうか
  • 訪問希望日と公証人のスケジュールを合わせる
  • 認証を受けようとしている定款に問題はないか確認する

3.公証役場へ持参するもの6つ
①定款3通
公証役場保存用、会社保存用、登記用

②発起人(出資者)全員の印鑑証明書1通ずつ
定款認証の後、設立登記の申請の時も使いますので2通取得しましょう。

③収入印紙:4万円
収入印紙は郵便局で買いましょう。

④公証人へ払う手数料:現金で5万円程度
定款の認証の費用は当日、現金で支払いを行います。公証人へ払う手数料5万円を持参しましょう。

⑤定款の謄本(写し)交付手数料:約2000円(250円×ページ数)
定款の謄本作成料で「250円×ページ数分」を準備しておきましょう。

委任状(代理人が定款認証を行う場合)
公証役場での定款認証は発起人(出資者)全員で行くのが原則です。しかし、会社を始めたばかりの忙しい時期に全員で行くというのは現実的ではないかもしれません。その場合は、以下のような、公証役場に行けない発起人の委任状が必要となります。

ちなみに、「会社設立freee」なら、定款や定款認証後に必要となる登記申請書など会社設立に必要な書類を簡単に作成できます。これから会社設立をする予定の方はぜひご利用ください。

 

●定款は、電子定款を作成して認証を受けることも可能です。

PDFで保存した定款に、電子証明書を付し、オンラインで公証人に送信します。
電子定款の場合、4万円の印紙税がかからないため、会社設立費用を節約することができます。
しかし、電子証明書の発行を受けたり、電子定款作成のためには「住民基本台帳カード」や「ICリーダー」や「署名プラグインソフト」や「adobe acrobat(お試し版:無料)」 などを揃える必要があるため、その準備に多少費用がかかります。

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【用意する必要書類】 定款 設立にあたり資本金を出す人(発起人)の印鑑証明書 【必要な費用】 ※定款認証をしてもらうために、公証人役場に支払う費用となります。 収入印紙:40,000円 認証手数料:50,000円 謄本代:2,000円程度

 

●公証役場での定款認証の6つの流れ

1.あらかじめ公証人役場に連絡し訪問の予約を入れる。
2.当日、訂正箇所の指摘を受けますが、よほどのことがない限りはその場で訂正させてもらえます。
3.訂正備えて定款にあらかじめ捨印を押しておきます。
4.定款受理後、持参した3通のうち1通が原本として公証人役場に保管されるので、その裏に収入印紙を貼り、実印で消印します。
5.残りの2通は「謄本」という朱印が押され、1通は法務局で会社登記する際に使用されます。
6.最後の1通は保存用になります。保存用の「謄本」は会社名義の銀行口座を開設する時などに必要となります。

 

●設立登記へ

ここまでくると④で定款認証をおえているはずですので、認証済みの定款と以下の書類を設立予定の市区町村の法務局で設立登記申請を行います。これで登記申請の手続きは完了です。 法務局ではいつまでに登記処理が完了する(=登記簿がもらえる)のかを教えてくれます、おおむね10日~2週間程度でしょう。その間、登記申請内容や申請書類に不備があれば、法務局から直接電話がかかってきて補正など指南していただけます。 (注)会社の設立日は、法務局での事務処理が完了した日ではありません、設立登記申請を提出した日になります。よって、登記申請に行く日(受理された日)=設立日、ということを意識して申請処理をしましょう。

【用意する必要書類】 定款(定款認証が完了しているもの) 設立時取締役選任の決議書 設立時役員の就任承諾書 代表取締役選任決議書 本店所在地決議書 資本金の額の計上に関する証明書 株式会社設立登記申請 払込みがあったことを証する書面 設立時提出磁気ディスク申請書 印鑑届出書 印鑑カード交付申請書 代表取締役の印鑑証明書 【必要な費用】 登録免許税:資本金の7/1,000(最低150,000円)

(株式会社Emaki古見氏より見本提供頂きました)▼
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登記が完了すると会社の登記簿謄本と印鑑証明書を取得することができます。この登記簿謄本は会社を設立したことを証明するものになります。また株主名簿(書式自由)も作成しましょう。これらの書類をもって以下の役所や銀行へ届出の処理をしてしまいましょう。 ちなみに、一番先行して実施するのは、銀行へいって設立した法人名で銀行口座をつくっておきましょう。(銀行口座がなければ商売ができません。この銀行口座に、⑤で振り込んだ口座から振り込みをしておきましょう。

【主な届け出先】 税務署 都道府県税事務所 市町村役場 社会保険事務所、労働基準監督署、公共職業安定所 ※顧問税理士や顧問社労士などを決めてお願いすることもできます。

【必要な書類】 登記簿謄本 設立した法人の印鑑証明書

※届け出先が多い分、書類が多くなりますので、法務局に出向いた際には、必要部数以上に余分に発行してもらうのがよいでしょう。一般的に会社設立後は、役所や銀行、金融機関、投資家など、3ヶ月以内発行の印鑑証明や、最新の登記簿謄本原本を提示を指示されます。

 

株式会社Emakiの苦労4)創業準備期間に法人カードや銀行カードが作れなかった。

古見:創業前、当時はまだそれぞれが学生だったので、貯蓄もなく大変でした。その為、創業前法人カードが作れず、立ち上げまでメンバー3人で手分けして開業準備に追われていたため、各自、個人カードを使用し、業務上必要なものを購入しました。結果、会社設立直後に経費をまとめるのにとても苦労しました。【point】 永久保存版】起業前に読みたい法人口座徹底比較!会社にピッタリの法人口座を選ぶ7つのポイント

 

【解決案】

⑤資本金を口座に振り込もう!

発起人の個人銀行口座(既にお使いの個人口座で構いません)に、設立時の資本金となるお金を振り込みましょう。その後、通帳記帳をして、コピーをとってください。コピーには、資本金と同額となる部分に蛍光ペンでマークをしてください。(このコピーをもって、会社設立時の資本金が実際に存在することを証明できることになります。)

【用意する必要書類】 資本金の払い込みが確認できる発起人代表者の通帳コピー 【必要な費用】 資本金:出資金額

 

⑧まとめ

会社設立は最短で3週間~1ヶ月程度要するのではないでしょうか。また、資本金以外にもおよそ30万円前後の費用がかかります。(申請処理を外部に委託すればその分費用が嵩みます。)

「会社設立freee」なら、ガイドに沿って必要事項を入力するだけで株式会社設立に必要な書類を全て作成、出力できます。設立後の届出書類の作成や、会社実印の発注、法人口座開設手続きまでサポート。

 

『Emaki』について

今回ご紹介した株式会社Emakiについてプロダクトのご紹介します。

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【説明】

撮った瞬間写真が送れる新しいメッセージアプリ

  • 友だちのアイコンがシャッター代わりなので、一瞬で写真を送れる
  • SNSで送るのをためらうような、日常のひとこまを送り合おう
  • 写真と埋め込んだ文字だけでやりとりが完結するので面倒なし
  • いくつものアプリ紹介サイトで取り上げられています

◆Emaki(エマキ)のはじめ方◆

  • 友だちとIDを交換しよう
  • 登録したらまず、LINEで仲良しの友だちにEmakiのIDを知らせましょう。
  • 友だちがまだEmakiを始めてなかったらLINEで招待してあげてください。
  • Emakiに登録していたらLINEで送ったURLを開くだけで簡単に友だちに追加できます。

◆友だちに写真を送ってみよう◆ 友達ごとに一つ、共有した写真が集まる場である「やりとり」が作られます。 カメラ画面の下に並ぶシャッターの中から写真を共有したい「やりとり」のアイコンを押すと、瞬時に写真を送ることができます。 一言メッセージを写真に埋めて送ることもできます。 仲良しの友達との日常のやりとりをより楽しくしてくれます。

 

ちなみに、創業すると事業主には「創業手帳」なるものをもらえる!
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会社設立についてもっと詳しく知るには

一口に会社設立と言っても、そこには様々なやり方、種類があります。実際に起業する前に、どのような選択肢があるのかを把握しておくことが大切です。
このガイドでは、まずは会社の種類から設立にかかる費用まで、会社設立の前に必要な情報をご紹介。その上で、電子定款の作成方法や登記など、実際の設立の流れを最短で終えられるよう、実務的な知識をご紹介しています。
本ガイドがお客様のビジネスの第1歩としてお役に立てれば幸いです。

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目次

  1. 個人経営主と法人のメリットを比較
  2. 会社の種類は?4つの形態の違いを比較
  3. 新会社法は会社が守るべきルール
  4. 会社は6万円の費用で設立できる
  5. 最短時間で会社を設立するための流れとは?
  6. 会社設立の際に決めるべき5つのこと
  7. 定款の作り方とは?定款は会社のルール集
  8. 電子定款の作成手順を完全解説
  9. オンラインで電子定款を送信してみよう
  10. 紙で行う定款作成・認証方法まとめ
  11. これで完了、登記の手順
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