注目の海外スタートアップ「PLOT」&「Grove Labs」

都会人が緑を求めて行き着いた先は「オンデマンドガーデン」と「家庭内菜園装置」

cucumbers and Carrots 都会で生活をしていると、ゆっくりと緑の中に身を置いて安らぐことはなかなかできません。庭付き一戸建てなんて夢のまた夢、もしくは買えたとしても郊外で、庭を楽しむのは月に数日だけだったり。公園に行っても、犬や子どもが遊んではしゃぎ回っていると、落ち着いて読書ができる場所を見つけるのも一苦労だったり。また、都会人に足りない緑と言えば、新鮮な野菜や果物もそうです。オーガニックや無農薬の安心できるものとなると、手に入りにくい上に値段も高くなります。 今回はそんな“緑”の足りない都会人のための、新しいサービスと最先端のテクノロジーをご紹介しましょう。

 

<目次> 1) 屋外スペースを貸し出すオンデマンドガーデンサービス 2) 家の中で安心できる野菜をつくる“家庭内菜園装置” 3) まとめ

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1) 屋外スペースを貸し出すオンデマンドガーデンサービス

オンデマンドガーデンPLOT」は、小さな庭を貸し出すオンデマンドガーデンのサービスです。と言っても、本当の芝生や木が生えている庭ではなく、人工芝が敷き詰められたプライベートスペースを貸し出します。

このPLOTは、イギリス・マンチェスターのガーデンフェスティバル「Dig The City」のために、クリエイティブエージェンシーの「magneticNorth」が考案したもので、フェスティバルの期間中は、申し込みをすれば2時間無料で利用できます。(現在はフェスティバルの期間は終了)このサービス自体はあくまでもパイロットプロジェクトで、人気が出れば今後本格的にサービス始動するかもしれません。

本物の芝ではないのが残念な気もしますが、誰にも邪魔されない屋外のプライベートスペースが借りられるというのは、都会に住んでいる人には魅力的ではないでしょうか。ゆっくり本を読んだり、友だちを呼んでBBQをしたり、プライベートのヨガクラスや、一人静かに瞑想というのもいいかもしれません。屋上や駐車場のようなちょっとした屋外スペースがある人は、そこを貸し出すスモールビジネスを始めるのも良さそうです。 [参照元:springwise, PLOT]

2) 家の中で安心できる野菜をつくる“家庭内菜園装置”

家庭内菜園装置 オーガニックや無農薬の野菜は高価で手が出ないというのなら、自分の家の中で育てればいいじゃないかと、“家庭内菜園装置”を開発しているのが「Grove Labs」です。 Grove Labsは、マサチューセッツ工科大学とロードアイランド・スクール・オブ・デザインを今年卒業したばかりの2人、Gabe BlanchetとJamie Byronが立ち上げたスタートアップです。家の中で野菜や果物を育てるというアイデアを何とかビジネスにしたいと考えていた2人は、ハードウェアやソフトウェアの開発をするスタートアップを支援する「R/GA Accelerator」への参加が認められました。選ばれたスタートアップ10社には開発資金12万ドルや開発場所が与えられます。

R/GAの支援でブラッシュアップした家庭内菜園装置を、今度は今年の「サウス・バイ・サウスウエスト」で発表したところ、いくつものベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の支援を受けることに成功し、Grove Labsは一気に200万ドルもの資金を調達。投資家の中には、“週に4時間だけ働く男”として有名なティム・フェリスも名を連ねており、資金のみならずアドバイザーとしてもサポートしています。

肝心の家庭内菜園装置の方はというと、キッチンに置いても浮かないデザインで、簡単に言うとキャビネットや食器棚の中で野菜や果物が育っているような感じです。水栽培の装置は、外出中もモバイルアプリで監視できる上、外部の業者ともリンクしており、栽培に必要なものが足りなくなると補充してくれます。最先端のテクノロジーとモバイルアプリを使ったサービスをうまく連携させています。 [参照元:FASTCOMPANY, Grove Labs]

3) まとめ

都会に住んでいると、ビルや道路、デスクなど無機質で直線的なものばかりが目に入ります。たまに公園の緑の中を歩いたり、夕陽や雲を眺めたりしたくなるのは、人間が植物や自然といった有機的なものを求めているからでしょう。自分の生活に足りないものがあったら、どういうサービスがあれば解決するかと考えてみたり、テクノロジーで解決できないかと考えてみたりすると、新しいビジネスのアイデアが浮かぶかもしれません。

 

TEXT=的野裕子

 

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