経費のヒミツ、こっそり教えます | 世界一ラクにできる確定申告

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世界一ラクにできる確定申告

どこまでなら経費にしてもいいの?

事業資金の使い方を間違える
入金時の処理がわかったところで、次はいよいよお金を払ったときの処理を見ていきましょう。
あなたがいちばん気になること、それはズバリ「どこまでなら経費にしてもいいの?」という1点ではないでしょうか。
筆者が多くの方の確定申告を見ていて感じることは、「経費にしてはいけないものを経費にしている割には、経費にできるものが経費に入っていない!」ということです。
確定申告とダイエットには共通点があります。それは、「税金と体重は、1円(グラム)でも少ないほうがいい!」ということ。経費にできるものなら、100円の領収書でも入力したいのが人情というものです。けれど、経費にできないものを経費に入れてしまうと、あとで税務署がやってきて、痛いダメ出しをされてしまいます。
一方で、どうみても経費にできる費用を経費にしていない人も、じつは結構います。たとえば、自宅で仕事をしている個人事業者は、自宅マンションの管理費なども経費に入れることができるのをご存じですか。もちろん全額というわけにはいきませんが。

じつは「個人事業者が使ったお金は、すべて経費にすることができる」のです。

「は !? そんなの税務署が認めるわけがないじゃないですか。マジメに答えてください!(怒)」
いやいや、マジメな話なんです。
なぜなら、個人事業者であるあなたの生活は、どこからどこまでが事業活動なのか、プライベートな生活なのか、だれにもわからないからです。
独立・起業すると、サラリーマン時代と違って、「9時から18時まで働けばお給料がもらえる」というわけにはいきません。土曜日も日曜日も関係なく、来る日も来る日も夜中まで働いて、自腹で支払いをして、手元に残るのはわずかばかり、というのが、ほとんどの個人事業者の実態ではない
でしょうか。かく言う筆者(原)も、この原稿を、日曜日の午後10時に書いているところです(汗)。

昔、「24時間働けますか?」というCM がありましたが、まさに1年365日・24時間働いて稼ぐのが、個人事業者というもの。ならば、「1年365日・24時間、使ったお金のすべてが経費になって何がおかしい!」という理屈になります。

しか〜し、これはもちろん、極論です。普通、24時間、1分も休まず、仕事をしているなんてことはありえませんよね。あなたはロボットではないので、24時間働き続けることはできないからです。食事をしたり、睡眠をとったり、生きるための活動も必要だし、恋をしたり、家族と過ごしたり、生活を楽しむための時間も必要です。当然ですが、あなたがプライベートライフのために使った支払を、確定申告の経費にすることはできません。

では、プライベートと個人事業者としてのあなたは、いったいどこで線引きされるのでしょうか?

答えは、またまた怒られそうですが、「明確な線引きはできません」。

正確にいうなら、確定申告の後、3年から5年たってから、税務署の調査官がやってきて、あなたの行動をプライベートとビジネスに線引きするのは、不可能なのです。会社をやめて、自分で事業をおこしたあなたの仕事は、会社員のように、単純に時間で区切ることなどできませんよね。

午前中だけ働いて、午後は子供とプールに行き、また夕方から夜中まで働いたかもしれません。1日の時間を自分の自由に使えるのが、起業した個人事業者の特権です。
または取引先でもある大学時代の友人とゴルフに行ったとします。友人とのゴルフを楽しんだのか、新規ビジネスを受注するためにゴルフに誘ったのか、あなた自身すら区別できないこともあるでしょう。それが、会社組織と個人事業者の大きな違いなのです。

支払を経費にできるかを 判断するたった1つの基準

「じゃあ、結局、どこまでを経費に入れるかの判断基準はないということ

ですか? それじゃ、この本を買った意味がないじゃないですか!(怒)」

とまた怒らせてしまいそうですが、ご安心ください。この本のテーマは、「いかにラクして確定申告するか」。そこで、いちばんラクできる判断基準をお教えしましょう。

ある領収書を経費にできるか、できないかの判断基準は、「その支払が、売上に貢献しているかどうか?」の1点で決まります。

その支出がどんなに突拍子もなくても、金額が大きくても、売上に結びつくものなら、立派な経費です。逆にいえば、売上に貢献していなければ、1円も経費としては認められません。もちろん、「売上をあげるために努力したけれど、結果的にダメだった」というケースなら、それも立派な経費です。

そしてここからが肝心な話なので、よく聞いてください。来たるべき税務調査の場で、売上との関連性を調査官に説明するのは、あなた自身。調査官に対して、「使ったお金は、売上をあげるための事業活動の一環なんだ」と合理的に説明できるなら、堂々とその領収書を経費にすればいいのです。
世界一ラクにできる確定申告

 
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