生命保険料控除の書き方・計算方法を徹底解説!計算例付き

生命保険料控除の書き方・計算方法を徹底解説!計算例付き

事故
(最終更新:2016年12月7日)

生命保険料控除とは本人が一定の生命保険に加入し支払った保険料の額に応じて、一定金額が所得から差し引かれ、結果税額が安くなる制度です。生命保険料控除控除の対象となる生命保険料には「一般の生命保険料」「個人年金保険料」「介護保険料」の3つのタイプがあります。そして、「一般の生命保険料」「個人年金保険料」は、契約日が平成23年12月31日以前の旧契約のものと、平成24年1月1日以降の新契約のものとで計算方法が違うため、注意が必要です。

なお、生命保険会社から送られてくる「生命保険料控除証明書」に、加入する保険がどのタイプに属するかと「新・旧契約区分」が明記されています。

生命保険料控除証明書
(国税庁HP出典)

「生命保険料控除証明書」を見ながら、「給与所得者の保険料控除申告書」に下記の事項を記載しましょう。

・保険会社等の名称
・保険等の種類
・保険期間又は年金支払期間
・保険等の契約者の氏名
・保険金等の受取人の氏名、あなたとの続柄(受取人はあなた又はあなたの配偶者や親族に限ります)
・新契約か旧契約かの区分
・あなたが本年中に支払った保険料等の金額

「あなたが本年中に支払った保険料等の金額」は、平成28年12月31日時点の保険料支払額となるよう、記入してください。
そして、新契約のものは「計算式Ⅰ」、旧契約のものは「計算式Ⅱ」にあてはめて、控除額を計算してください。

計算式1

計算式2

上の計算式にあてはめて山田太郎さんの生命保険料控除を計算してみましょう。
太郎さんが1年間に支払った生命保険料は以下の通り。

一般の生命保険料 新契約25,000円 旧契約80,000円
介護医療保険料  新契約80,000円
個人年金保険料 新契約90,000円 旧契約30,000円





1)一般の生命保険料

新契約と旧契約の両方に加入している山田さんの場合、下記の3つの方法から控除の計算方法を選ぶことができます。


①新契約の控除額 25,000円×1/2+10,000円=22,500円

②旧契約の控除額 80,000×1/4+25,000円=45,000円

③新契約の控除額(①)と旧契約の控除額(②)との合計額 67,500円=22,500円+45,000円→ 40,000万円(*①+②の合計額が40,000円を超えるため、40,000円 となります。)

①~③のうち最も大きい金額を採用するので、控除額は②の「45,000円」を採用します。

2)介護医療保険料
 

新契約なので、80,000円×1/4+20,000円=「40,000円」の控除額

となります。

3)個人年金保険料

④新契約の控除額 90,000円 80,001円以上なので40,000円

⑤旧契約の控除額 30,000円×1/2+12,500円=27,500円
⑥新契約の控除額と旧契約の控除額の合計額 40,000円+27,500円=67,500円 → 40,000円(合計額が40,000円を超えたら40,000円となります)

④~⑥のうち最も大きい金額を採用すると、④の「40,000円」となります。

これで、1)一般の生命保険料控除額と 2)介護医療保険料
控除額、3)個人年金保険料の控除額が出揃いました。これらを合計し、生命保険料全体の控除額を求めます。

1) 45,000円+ 2)40,000円 + 3)40,000円 = 125,000円

となりますが、生命保険料控除額は 120,000円が限度であり、

今回の合計額 125,000円 > 限度額 120,000円

となってしまうため、山田太郎さんの場合は120,000円の生命保険料控除を受けられます。

 
TEXT=横浜国際税理士法人 横浜南事務所 榊原志づか

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