学校法人会計 基本金って何?を分かりやすく解説

school 企業会計とは大きく異なる学校法人会計。中でも一番特徴的なのは「基本金会計」ではないでしょうか?今回は、学校法人における「基本金」とは何かについて解説いたします。

1)「基本金」=「資本金」?

会社の「資本金」と学校法人の「基本金」。一文字違いですが、その内容は大きく異なります。

会社と学校法人は、その設立形態が全く異なります。株式会社は株主からの出資により設立され、出資額は「資本金」として貸借対照表に計上されます。一方、学校法人は財産の寄附により設立され、寄附された資金や資産は「寄附金」として収益計上されます。

寄附された財産はこのままでは利益として流出してしまうので、学校活動のため継続的に保持する必要のある部分を「基本金」として組入れる(費用処理)ことにより、その維持を図ります。これが、学校の基本金の仕組みです。

2)基本金の種類

基本金には4種類あり、ひとことで表現すると以下のようになります。

  1. 第1号基本金≒教育に必要な固定資産の取得価額(但し、自己資金調達分)相当分
  2. 第2号基本金≒将来の設備投資に備えた財源確保
  3. 第3号基本金≒基金(奨学基金等)として保持する資産相当分
  4. 第4号基本金≒1か月分の運転資金相当分

3)第1号基本金について

学校では敷地や校舎等の設備投資額が大きなウェイトを占めるため、第1号基本金が基本金の大部分となる場合がほとんどです。また論点の多い項目でもあるため、代表的かつ基本的な論点をいくつかご紹介します。

・「教育に必要な」の具体的な範囲は?

個別規定はありませんが、広く教育研究に関連する固定資産を含めて考えます。法人本部施設や教職員の福利厚生施設もこれに該当します。保有する固定資産の全てを基本金組入れ対象にしている学校法人も少なくありません。

・借入金で購入した資産は含めないの?

該当する借入金を返済してはじめて基本金の金額に含めます。分割返済の場合には、返済の都度組入れを行います。リース資産や割賦購入の場合も支払の都度、その金額を基本金額に組み入れます。

まとめ

学校法人会計の特徴であるとともに、学校法人会計を分かりにくくしているのがこの「基本金」。企業の資本金との相違、その内容についてポイントを簡単にお伝えいたしました。

平成13年 公認会計士第2次試験合格、大手監査法人勤務 平成26年 監査法人退職、税理士登録、義父が営む京都の税理士事務所にて独立開業 平成27年 大阪市中央区へ事務所移転 ひとりでの再スタートを切りました 会計面・内部統制のコンサルティング、個人・法人の税務相談、税務顧問、その他学校法人等の特殊会計にも精通しています