フィンランドが検討「ベーシックインカム」とは

landscape 今週、フィンランドで「ベーシックインカム」が導入されるという情報が話題になりました。結局のところ、フィンランドでベーシックインカムが導入されるというのは誤報であり、今のところ検討段階にあるということだったのですが、一体どのようところにメリットがあるのでしょうか?

今回はベーシックインカムについて紹介します。

1)フィンランドが検討しているベーシックインカムの内容

まず、フィンランドが検討しているとされるベーシックインカムについて紹介します。フィンランド政府が検討しているのは、全国民に対して、毎月800ユーロ(日本円に換算するとおよそ11万円程度になります)を支給するというものです。

フィンランドは社会福祉に対して非常に先進的な国として知られており、「世界最大の福祉国家」と言われることもあります。

2)ベーシックインカム制導入のメリット・デメリット

それでは、なぜベーシックインカムを検討する国が出てきたのでしょうか? ベーシックインカムの基本的なメリット・デメリットを見てみましょう。

まず、ベーシックインカムのデメリットですが、まず全国民に給付するわけですから、多くの財源が必要になることが挙げられます。また、国民に平等に金銭が支給されますので労働意欲などが後退してしまう恐れがあります。(こちらに関しては、支給金額でコントロールできるでしょう)

メリットとしては、貧困層や低所得層の救済措置になることが挙げられるでしょう。また、社会保障などが廃止されるため、行政による手続きが必要なくなり、コストが削減できるというメリットもあります。

フィンランドは実に労働者の1/4が公務員であることもあり、ベーシックインカムによる政府のコスト削減には、大きなメリットがあるといえるでしょう。

3)オランダでベーシックインカムの試験も

こうしたベーシックインカムの取り組みはフィンランドだけでなく、世界各地にも広がっています。オランダのユトレヒトでは、2016年の1月より、試験的にベーシックインカムの導入が開始されるようです。

カナダでも1970年代中盤から後半にかけてベーシックインカムの試験的な導入が行われており、効果があるという結果も出ています。近年、世界の多くの地域で問題になっている貧富の格差が問題なっています。社会問題としての貧困に取り組むためには、ベーシックインカムの取り組みは効果的なのかもしれませんね。

まとめ

政府が格差の解消や、財政上の諸問題を解消するために、ベーシックインカムが注目を集めているようです。ベーシックインカムが導入されるためには様々な問題をクリアしなければなりませんが、仕事へのモチベーションが賃金からやりがいなどに移る重要な転換点になる可能性もあり、今後の動向にも注目が必要でしょう。