金融機関出身・人脈ゼロの筆者がライター・編集者、そして編集長になるまで(前編)

9.編集長時代(東京国際フォーラム)

経営ハッカー読者の皆様、はじめまして。経営ハッカーで原稿を書いている編集者・ライターの安齋慎平と申します。

私の経歴を簡単に説明しますと、最初とある編集部にアルバイトとして入社し、その後いくつかの媒体で正社員の編集者・ライターとして勤務。そして現在はウェブメディア&フリーペーパーの編集長を務めています。

一般的な編集者とは少し変わった形でキャリアをスタートしています。大学は経済学部で、新卒で入社した会社は生命保険会社。生保出身という、ライターとしては珍しいキャリアです。

編集・ライティング業界とは異なる分野から出発した私。いわば異業種からの挑戦です。もちろん、編集・ライティング業界に人脈はまったくありませんでした。その私が編集部で着実にキャリアを歩み、最終的に編集長になることができたのはなぜなのか? これまでのキャリアを振り返りながら、紐解いていきたいと思います。

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実績のない者に、希望通りのキャリアは得られない

私は2009年に生命保険会社に入社しました。当時は映画や小説の影響から、資産運用部門への配属を強く希望していました。新人研修後の配属面談でも「資産運用部門に行きたいです」と伝えています。しかし、今考えてみると、いろいろと準備の甘さが目立ちました。

実際に資産運用部門に配属になったりファンドマネージャーになったりした同期は、みな大学時代にしっかりと金融の勉強をしていました。しかも証券アナリストや宅建などの資格を保有した状態で就活をしていたのです。

一方の私が持っていた資格はTOEICぐらいなもので(しかもスコアは人並み)、金融の勉強もあまりしていませんでした。そもそも同じ土俵ではなかったのです。

この経験から、「実績のない者には、希望通りのキャリアは得られない」ということを学びました。その後の人生では、実績をまず積んでから次のキャリアを探すことを肝に銘じて行動するようにしています。

大きな挫折から会社を休職

では、資産運用部門に配属されなかった私はどこの部署に配属になったのか。実は私は新卒でいきなり「出向」となり、子会社のシステム会社でSEとして働くことになりました。

今振り返ってみればたいしたことではない(サラリーマンにとってはよくあること)のですが、大学を出たばかりの私にとってはかなりショックで、「ああ、もう人生終わったんだな」とひどく落ち込んでしまいました(決してSEの仕事が嫌いというわけではなく、あくまでも第一志望の部署に行けなかったことによる挫折です)。

また、私は経済学部出身でプログラミングに造詣が深いわけでもなく、研修の段階からつまずいてしまいました。子会社に採用されたプロパー組は、もともとシステムに詳しい人が多く、研修のテキストもどんどん先に進んでいきました。一方の私は研修の内容を理解することができず、パニック状態で研修を受けていました。人生ではじめて、「落ちこぼれ」を経験したのです。

配属に対する不満と研修(その後のOJT)での憂鬱な気分から、次第にストレスを感じるようになりました。そして入社して6か月目の9月、出勤中に突然具合が悪くなり、通勤電車に乗れなくなってしまいました。

通勤しようとがんばってみましたが会社の方に足を進めることができず、結局寮に引き返し、会社を休みました。次の日も会社を休み、何日か欠勤が続いたのち、結局会社を休職することになります。休職中は地元の福島の実家で療養することにしました。

落ちこぼれの自分だったけど、ジャンプアップできた

5か月の休職ののち、再び会社に復職します。はじめはフルタイムでの勤務ではなく、10時~15時の勤務からはじまりました。2か月ほど軽作業での勤務を経て、9時~15時に勤務時間が拡大しました。

しかし、それ以上勤務時間が増えることはありませんでした。復帰から半年が過ぎても、やっている仕事は役員会議のレジュメのコピー取りと、役員のお弁当とお茶の買い出しのみ。SEのいる部署にも復帰できず、総務預かりとして働く毎日。SEとしてのキャリアすら途絶えてしまいました。

このように新卒1~2年目は鬱屈した日々を過ごしていた私ですが、その後大手ウェブメディアである「ライフハッカー[日本版]編集部」をはじめ、多くのメディア編集部で仕事をさせていただくことになります。

落ちこぼれの私が、なぜジャンプアップすることができたのか。ここからは、そのワケについて2つのポイントを挙げてご紹介します。

その1:大学時代の先輩が、大手メディアで連載を持っていた

遡ること大学時代。当時、大学院に石井力重さん(当時は社会人大学院生)という方がいました。のちにアイデア創出の専門家として全国を飛び回るほど有名になる方なのですが、たまたま私の所属するゼミでアイデア出しの講義を行っていました。その縁で、大学卒業後も石井さんとメールでやりとりをさせていただくようになりました。

数年後、私が生保子会社でくすぶっていた時期に、その石井さんがITmedia誠ブログというメディアで連載をしているのを発見しました。「私もぜひ書いてみたいです」と相談してみたところ、なんとITmedia編集部を紹介して下さったのです。

ITmedia編集部で編集長の方々との面談ののち、ITmedia誠ブログでの連載がスタートしました。今考えると、ここが私の人生のターニングポイントでした。

“人脈”という字面にあまり良いイメージはありませんが、人脈が時に自分を助けてくれることがあります。大学の同期だけではなく、先輩・後輩・教授など、大学時代に出会ったすべての人とのつながりを大事にすることは、その後の人生で大いに役立つこともあるのです。相手とこまめにメールで近況報告するだけでも、つながりは強化されていきます。

ITmedia(誠ブログ)での連載は楽しいものでした。特に編集部からの制約もなかったので、自由な記事を書いていました。バーのマスターにインタビューしたり、日帰りで北海道の社長を取材したり。原稿料こそ出ませんでしたが、それまで仕事で充実感を感じられなかった私にとって、この連載は本当に自己肯定感を醸成してくれました。

このようにして、平日は子会社勤務、休日は取材という、二足のわらじ的な日々がしばらく続きます。

ITmedia(誠ブログ)での連載では、上半期PV数1位を獲得しました。ある大物への取材記事も実現させることができ、しっかりと職務経歴書に実績を記載することができました。

次回は、落ちこぼれの私がジャンプアップすることができたもう一つの理由について述べます。

>>後編に続きます。

安齋慎平
仙台在住。ライフハッカー[日本版]、ギズモード・ジャパン、Facebook navi、LIGブログなど様々な媒体で執筆。最近では内閣府広報「Highlighting JAPAN」にて記事を担当した。好きなことは散歩(街歩き)、テレビ鑑賞など。ビールをこよなく愛する。
@人事」編集長



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