企業経営者にオススメしたい、3連休に読みたい本10冊

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@人事編集長の安齋慎平です。私は過去、編集者としてライフハッカー[日本版]編集部やオールアバウト編集部に勤務し、現在は人事向けメディアの運営に携わっております。経営ハッカーでは、経営者・個人事業主に役立つ情報をお送りできればと思っております。

さて、10月には3連休があります。平日忙しくてなかなかインプットに時間が取れない経営者・個人事業主の方は、この休みを利用して読書をしてみてはいかがでしょうか? インプットなくして良質なアウトプットはできません。3連休中に読書、というのは有意義な時間の使い方だと思います。

本記事では、オススメの書籍10冊を紹介します。経営者の自伝から新書まで、幅広く揃えてみました。これらの本を読めば新しい気づきを得ることができ、仕事のアイデアを考えるための糧となります。ぜひ本を選ぶ際の参考にしてみてください。

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筆者が薦める10冊

(1)愚直論(樋口泰行/ダイヤモンド社)

松下電器(現・パナソニック)、ボストンコンサルティンググループなどを経て、現在は日本マイクロソフト会長を務める樋口泰行氏の著書。ハーバードMBA取得という経歴からエリート街道を歩んできたように思われますが、本人曰く「内向的で話し下手で、人一倍不器用」な性格とのこと。

「人間関係に悩んだ日々だった」と過去を振り返る樋口さんですが、そんな過去を乗り越えられたのは、目の前の仕事にひたすら懸命に取り組むという「愚直さ」にあったそう。要領の良さが求められる現代、「愚直さ」にフォーカスを当てている意味で興味深い本だと思います。

筆者自身、内向的で人見知りの性格ですが、編集長という立場上、プロジェクトを邁進させるためにメンバーとコミュニケーションを密に取る必要があります。そのため、私は試行錯誤しながらも「愚直に」仕事に取り組んできました(参考記事:人の上に立つ人間じゃない私が編集長になるまで)。私のように、マネジメント方法に悩んでいる方におすすめです。

(2)人はなぜ怒るのか(藤井雅子/幻冬舎)

そもそもなぜ人は怒るのでしょうか? 本書によると、「不一致」が原因だそうです。つまり、「期待通りになっていない」「思い通りにならない」状況下で、怒りが生まれるのです。特にイライラしやすい人は「自分の思い通りにしたい」という気持ちが強いといえます。

怒りを鎮める対策として本書で紹介されているのは、物事の「期待値」を下げるという方法です。具体的には「~すべき」という思考を「~だったらいいなあ」とか、「~に越したことはない」という言葉に言い変えてみる。そうすれば期待値が下がり、イライラすることも減ります。

(3)自分の中に毒を持て(岡本太郎/青春出版社)

「人生は積み重ねだと誰でも思っているようだ。僕は逆に、積み減らすべきだと思う。財産も知識も、蓄えれば蓄えるほど、かえって人間は自在さを失ってしまう」という言葉が印象的な本です。

私たちはキャリアを積み、スキルを磨き、昨日の自分よりも成長して人生を歩んでいくものだと考えてしまいます。しかし、その積み重ねが発想を硬直化させるのも事実。本書には、今までの”当たり前”を良い意味で裏切らせてくれる言葉がたくさん収められています。

(4)落日燃ゆ(城山三郎/新潮社)

戦後の東京裁判において、A級戦犯唯一の文官として死刑となった広田弘毅が主人公。日本を戦争へと進めた一人として語られることが多いですが、普段の姿はそうではなかったようです。裁判中、先に自害した妻への愛情など、一人の夫としての広田を垣間見ることができます。

彼の遺した言葉に「自ら計らわぬ」「風車/風が吹くまで/昼寝かな」というものがあります。自ら動かず、状況に委ねる姿勢が、経営者として尊敬できます。本書を読むことをきっかけとして、彼をメンターにするのも良いでしょう。

(5)自分の仕事をつくる(西村佳哲/筑摩書房)

世の中には「こんなものでいいでしょ」という商品が多いという問いかけから始まります。例えば、裏は見えないからベニヤでいいでしょ?という本棚など。

一方で、丁寧に作られた商品もあります。これらの商品は、使う側の存在を肯定する優しさが込められています。良いモノを作っている人もまた、良い働き方をしているのです。
良い仕事をするとはどういうことなのか。本書から学ぶことは多いです。

(6)沈まぬ太陽(山崎豊子/新潮社)

航空会社の労組委員長だった主人公・恩地は会社と敵対した関係で差別人事を受けます。それは、テヘラン、ナイロビなど、自社の飛行機が飛ばない国への左遷でした。

映画化もされているので、比較的馴染みやすい作品です。組織とは何か、信念とは何か。読み手に問いかけてくる本です。特に、ジャンボ機事故後に会長に就任する国見の「会社を改革しようとする姿勢」に共感を受ける人も多いと思います。

(7)モモ(ミヒャエル・エンデ/岩波書店)

この本には「時間を貯金する」というシステムが登場します。せっせと働いて時間を貯金していけば、将来たくさんの時間を手にすることができる…。しかし、人々はどんなに一生懸命働いても、一向にゆったりとした時間を楽しむことができません。実は「時間泥棒」という集団が、人々から時間を奪っていたのです。

忙しい現代人に対する痛烈な皮肉が本書の軸です。児童書ではありますが、大人が読んでも楽しめます。

(8)巨象も踊る(ルイス・V・ガースナー/日本経済新聞社)

1960年代、メインフレーム(大型コンピュータ)で大成功を収めていたIBMでしたが、パソコン業界で主導権を握ることができませんでした。著者がIBM入りした年には、IBMは純利益マイナス8.1億ドル、株主資本利益率はマイナス35.2%、株価12ドルまで低迷していたのです。そのような状況から、いかにIBMを立ち直らせたのでしょうか? アメリカを代表する経営者の自伝として必見です。

(9)100人の20世紀(朝日新聞社)

朝日新聞の日曜版で連載されていたものを編集して収録したものです。20世紀に活躍した偉人100人の生涯を記者が追う形式で書かれています。一般的には有名ではない人物も取り上げられているのが特徴で、例えば山極勝三郎(病理学者。人工癌研究のパイオニア)、エディット・ピアフ(フランスのシャンソン歌手。フランスで国民的象徴として最も愛されている歌手の一人)、エドモンド・ヒラリー(ニュージーランド出身の登山家、冒険家、養蜂家)など。100人の人物の生き様を通じて、20世紀とはどんな時代だったのかを振り返る本です。教養として押さえておきたい1冊。

(10)五島昇 大恐慌に一番強い経営者

東急グループの元総帥である五島昇。世の中には「ニーズ」と「ウォンツ」がありますが、五島は「ウォンツ」を重要視していました。ウォンツとは、日常の必要性とは何ら関係のないことでも、やりたいという意思(ロマン)のことです。

例えば田園都市線沿線のCATV事業や、東急ハンズ事業。これらは当時、採算の採れる事業だとは思われていませんでした。しかし五島は損を覚悟で事業開始を決断します。その結果は言わずもがな、です。事業に大きな夢を抱いていた五島という人物を知りたい方はぜひ。

まとめ

ここで紹介したのはたった10冊ですが、どれも読んでいて気づきを得られるものばかり。中には分厚い本もありますが、その分情報量が多く、得られるものは多いです。上記の10冊の中には経営に直結しないものもあります。

しかし、教養は人間に”厚み”をもたらします。経営者たるもの、会話の端々に教養を含んだ発言をしたいもの。教養を身につけている人は、言葉に「重み」があります(例えば、ライフネット生命の出口会長は歴史に造詣が深いですが、会長自身の発言にも「重み」を感じることができます)。また、アイデアのヒントは意外と、経営に直結しない歴史上の人物の所作にあるものです。最新のアイデアは、過去のアイデアの組み合わせである、というのはよく聞く話だと思います。

この3連休、ぜひ書店もしくはオンラインショップで探してみてはいかがでしょうか?

安齋 慎平
仙台在住。ライフハッカー[日本版]、ギズモード・ジャパン、Facebook navi、LIGブログなど様々な媒体で執筆。最近では内閣府広報「Highlighting JAPAN」にて記事を担当した。好きなことは散歩(街歩き)、テレビ鑑賞など。ビールをこよなく愛する。
@人事」編集長

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