【座談会】アラサー女性フリーランスのリアルな働き方を赤裸々トーク!IT業界を生き抜くコツとは

※左から畑谷さん、立石さん、西谷さん、佐藤さん

皆さんは「女性フリーランス(個人事業主)」と聞いて何を思い浮かべますか?
起業や独立というと、「危険」「リスクがある」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際はどうなのでしょう。

元々は同じ会社に所属していて、今はそれぞれフリーランスとして生計を立てている4人の女性と座談会を行いました。

「フリーランスのメリット、デメリットは何?」
「女性フリーランスはクライアントに舐められるの?」
「仕事はどうやってゲットしているの?」
「彼氏や夫がフリーになるって言ったら応援する?反対する?」

など、リアルな経験をぶっちゃけてもらいました。

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目次

参加者プロフィール

立石さん
立石 郁(たていし かおる)
編集者/ライター/放送作家(フリーランス8年目)
音楽や街歩きが好き。
西谷さん
西谷 渉(にしたに あゆみ)
ライター/デザイナー(フリーランス1年目)
おいしいごはんとパリと映画が好き。鎌倉暮らし。
畑谷さん
畑谷 友香(はたたに ゆか)
WEB・編集ディレクター/ライター(フリーランス1カ月)
谷崎潤一郎と少女漫画が好き。日舞ならってます。
佐藤さん
佐藤 まり子(さとう まりこ)
Webディレクター/ライター(フリーランス2年目)
剣道とネコが好き。5月からオランダ移住予定
中山
◎中山 順司(なかやま じゅんじ)
経営ハッカー編集長
三度の飯より自転車好きなオッサン

会社員って本当に安定した職業?

中山
そもそも皆さん、なんでフリーランスの道を選んだの?安定してるであろう会社員の道ではなく、あえて厳しい道を選んだ理由を知りたい
佐藤さん
会社員の方が安定してるのかな?そういう意識はあんまりない

立石さん
ないよね

畑谷さん
うん

西谷さん
わたしも

中山
そうなの?
佐藤さん
だって正社員だと、シンドイ残業から逃げられないしね
中山
でも、一般論だと「会社員=安定」だよね?
立石さん
2011年3月の地震のとき、広告制作の会社で編集ディレクターをしていたんだけど、地震でほぼ仕事がキャンセルになったのを見てたから。会社員だからといって、仕事がなくなるときはなくなるんだなって。当時はクリエイティブ職の社員がテレアポ営業させられていて、キツそうだった
中山
状況なんて、外的要因で簡単に変わっちゃうってことね
立石さん
そう。自分が頑張ったからって、環境が変わればいくらでも仕事は減ったり増えたりするんだなと。だから会社員が安定してるとは思えない

※(4人の中で最もフリー歴が長い)立石さん

会社の目標と個人の理想のギャップについていけない

畑谷さん
会社は社会保険とか福利厚生があって、とても助かるのは事実
佐藤さん
面倒なことをやってくれるのは、楽だったよね
畑谷さん
ただ、社員全員が同じミッションを目指すってことについていけなかった。「自分はこう働きたい」って目標と、会社のそれがちょっとズレてたりする。そのギャップをうまく調整できなかった。会社の人と喧嘩することもあったし(笑)
西谷さん
意外だなぁ。畑谷さんは、やわらかい雰囲気っていうか…
佐藤さん
だよね。畑谷さんは争わなさそうな印象
畑谷さん
実はプッツン女子だった(笑)。
感情調整がうまくなくって…みんな大人で、バランスとれているのが偉いな~って思ってた

※(気が短いらしい)畑谷さん

「ここで働きたい」と思えたら、社員に戻るかも

佐藤さん
西谷ちゃんは会社員とフリーランス…どっちが安定してるとかある?
西谷さん
うーん。もともと安定ってものをあまり求めてなかった。
自分にとっては仕事が楽しいと思えるかどうか、共感ができたり、やりがいを感じられることが大切。だから、いつも自分の好きなことや、興味のあることばかりを仕事にしてきた。それはそれで大変なこともあるけどね(苦笑)

※(好きなことを仕事にするのがモットーの)西谷さん

佐藤さん
「面白い」と「but しんどい」ってセットになることあるよね
西谷さん
私が面白そうだと思うクリエイティブな仕事って、日本だと特に労働条件が厳しい。土日出勤や深夜残業もあったり、なかなか正規雇用にしてもらえなかったり。「楽しかったら頑張れるでしょ」みたいなのを過度に求められるところがあって
佐藤さん
それ、夢を隠れ蓑にした搾取、だよね
西谷さん
仕事はもちろん頑張りたいけど、オンとオフのバランス感覚のようなものも大切にしたかった。それで一度会社をやめて、海外で暮らしていた時期があって、そのときたまたま仕事の話をもらったの。フリーになったのは色んなタイミングの重なりだったわけ。でも、ずっとフリーでいようと決めているわけでもなくて、「ここで働きたい」って思える会社が見つかったら、社員として働くのもいいとは考えている

金銭面、精神面、環境面、どれに重きを置くか

中山
そもそも「安定」って何だと思う?
立石さん
なんだろうな……正社員であっても、どう考えても安すぎる給料で残業代も付けられずに働いてるのを見ると、それが「安定」って言えるのかは疑問かな

※立石さん

佐藤さん
みんな「心地良さ」を求めて、いろいろ働き方とかを変えてるような気がするんだけど、どう?
畑谷さん
そうね、気持ちよく働く…「心の安定」を求めてる
西谷さん
自分らしくいられるか…が大事かな
立石さん
「正社員なのだから、どんな職種であっても毎日●●時に出勤して、●●時まで絶対に在席せねばならない」っていうのは、不自然というか…。必要がないのまでやってることの無駄さみたいなのが、すごくしんどかった。心の安定って、金銭面、精神面、環境面、いろいろあると思う。どの安定に重きを置くかじゃないかな
佐藤さん
私たちの場合は「精神面」が大きいのかもね

会社組織の「意味不明なルール」に耐えられない

佐藤さん
大企業のメーカーに勤める男性の知り合いがいるんだけど、上司に怒られて2時間立たされたって本人から聞かされた
中山
先生に怒られたのび太じゃあるまいし…
佐藤さん
そんな理不尽、ぜったい耐えられないわ
立石さん
急な仕事が飛び込んでくるとか、突発的なトラブルによる理不尽はいいけど、人が理不尽なのはすごく嫌だな。
佐藤さん
会社組織だと、理不尽な上司とも付き合わざるをえない…フリーランスだったら、発注先&発注者の関係だし、もし反りが合わなかったら次仕事しなくていいって選べるけどさ

フリーランスのここがいい!

中山
フリーになってよかったことって、どんなこと?

1.自分の感性で仕事できる

※西谷さん「昨年旅行で訪れたカナリア諸島のランサローテ島」


西谷さん
一番は、パソコン一台で、世界中どこでも作業ができること

佐藤さん
西谷ちゃんが海外にいるときに、日本から遠隔で仕事をお願いしたことあったね
西谷さん
自分の文章やデザインとか、感性の部分を見てもらえてる実感があること。
会社にいるとどうしても、ものすごく細かなルーチン作業に追われてしまうことも多くて…
佐藤さん
作業自体はたいしたことなくても、延々と繰り返したり量が多いと、しんどいよね

2.女性ならではのオファーが届くようになった

佐藤さん
ちなみに…フリーランスになって舐められたりとか、足元を見られたことある?私はあまりそういう仕打ちを受けたことはないけど
立石さん
足元を見られてるって感覚はないけれど、「言われたこと、やっとけばいいんだよ」って態度の人は過去にいた
佐藤さん
それはむかつく(笑)
立石さん
女性であることがマイナスなのではなくて、逆に女性ならではの仕事が増えることはある。「化粧品は好きですか?」とか聞いてくれてから仕事のオファーをくれたりとか、「●●って好きですか?」っていう依頼からお仕事が入るようになってうれしい

3.個人としての仕事を評価してもらえる

立石さん
畑谷さんはどう?
畑谷さん
フリーになってまだ1カ月だけど、フリーの方が純粋に仕事の成果を評価してもらえるって感じるかな
佐藤さん
会社にいたときと、やっぱり違うんだ
畑谷さん
会社は仕事以外の、独自の評価基準に左右されてしまう感じがある。直接的ではない社内調整にかける時間も長くなったりするし…フリーランスだと、シンプルに「仕事」そのものに向きあえる

4.好きなプロダクト、サービスの会社と仕事ができる

立石さん
会社員のときに、サービスやプロダクトに愛着って持ってた?
佐藤さん
持ってはいたよ。ただ、これまで4回転職してるんだけど、面接時に聞かされたプロジェクト、プロダクトと全く関わりない仕事を入社直後にやらされたこともある
立石さん
聞かされてない仕事をしてすぐにNOと言える人でなくて、なんとなくもやっとする人が多いんじゃないかな。やりつづけていて、途中でじわじわしんどくなる人が多いかなと思います。
佐藤さん
入社前は、「わが社はこんなプロジェクトやってますよ!」って企業もよく見せようとしているから…
中山
あまりにギャップがあると愛着持てない?
佐藤さん
うーん、仕事内容によるかな。でも、そういうギャップは嫌だから、フリーになってからは、プロジェクトとかプロダクトとかサービスが好きなところと仕事してます。そのほうが、「使ってね」「見てね」って友達にも心からオススメできて楽しい。プロジェクトとかプロダクトペースで仕事を選べるのはフリーランスのいいところだな

※佐藤さんが働くfreeeのオフィス

フリーランスであることのデメリット&苦労

中山
フリーのメリットばかり話したけど、逆に苦労もあるんじゃないの?
佐藤さん
ずっと在宅仕事だとダレちゃうときがある。疲れたらすぐ横になって休めるから効率いいって思ってたけど、そうでもない
中山
さぼっちゃう?自制が効かない?
佐藤さん
そう、家だとベッドがすぐ側にあるので。業務委託の仕事でオフィスに来ると、周りに人がいるからぴしっしなきゃと思う。そうすると、自宅で仕事してた時は、ちょっとダレてたかなと思い返すこともあるね

※佐藤さん家の猫

佐藤さん
でも逆に疲れてるときに会社にいると、「家でもしやれてたら…」って考えてしまうこともある。短時間だけ昼寝したら、その後3時間集中して働けるのに、とか。でもオフィスだと横になれないし(笑)
畑谷さん
私は今、常駐週5で、とあるオフィスに行ってる。そこの机を使っていいよって言ってもらえて。それまで家で仕事をしていて、そんなに辛さは感じてなかったんだけど、オフィスに来るとちょっと気持ちがパリッとなった
佐藤さん
人と会うとなると、いやがうえにも身も心も引き締まる
畑谷さん
在宅勤務の自由さも悪くないけど、オフィスがあるってのはいいこともあるね
佐藤さん
仕事とプライベートは分けたいからって、あえてオフィスを持ってる個人事業主もいるし
畑谷さん
会社員時代は、「カフェだって自宅だって、どこでも働ける!」って自由さを優先してたけど、仕事場があるのはいいな

フリーランスはどうやって仕事をゲットするの?

中山
みんな、営業はどうしてるの?
立石さん
ちゃんと営業らしい営業はしてない。一応、ウォンテッドリーぐらいは更新してる
佐藤さん
同じく
立石さん
ポートフォリオがあると、代理店からこの人いいかな、当ててみようかなってときに、担当の人がそこを見て勝手に抜き出してプレゼン資料にあてこんでくれる
佐藤さん
私もウォンテッドリーをそうやって使ってる。履歴書を常にアップデートしてるような気持ち。西谷ちゃんはクラウドワークスに登録してるって言ってたけど、今も?
西谷さん
最近は忙しくて…じつは保母さんもしているんだ(笑)
立石さん
えっ?
畑谷さん
保母さん?
西谷さん
姉が出産して里帰りしてるんだけど、母が忙しくてあまり家にいないので、代わりに私が赤ちゃんの子守や家事の手伝いを。私はパソコンがあれば、どこでも作業できるからね
中山
全員、さほど営業はせずともお仕事をゲットできている、と。仕事がなくて困っているフリーランスも世の中にはいるわけで、何かしらコツやノウハウはあるんじゃない?
佐藤さん
仕事なくて困っている人、私の周りにはいないな~
立石さん
どんな分野でも、経験があって更にITに携わってると、仕事が無いってことはあまりないんじゃ?
佐藤さん
ITって常に人材不足っていうか…人の動きが流動的だから仕事はあるよ
畑谷さん
うん、「フリーランスで週2~3回で来てください」っていう仕事の依頼は多いね
中山
そうなの?
佐藤さん
ただ、個人的な心構えとして、フリーランスになるときに、「定額でお金が入る業務委託的な案件を必ず持っておこう」とは思ってた
中山
定期収入のベースを作るイメージかな
佐藤さん
そう、土台になるもの。どうしてもITの仕事がなかったら、近所のラーメン屋で働けばいいやって腹はくくってた
中山
バイトでも何でもやるって気持ち、たくましい

※佐藤さん「もし仕事がなかったら近所のおいしいラーメン屋さんでバイトしようと思ってました」

海外の働き方、日本との違い

佐藤さん
そういえば、この間、立石さんから仕事もらって、西谷ちゃんと三人で仕事したっけ
立石さん
フリーだと、チームを組むとか、一緒に働くメンツを選べるよね
西谷さん
私も立石さんや佐藤さんから紹介してもらったんだけど、どちらも私の人柄や趣向をよく知ってくれているから、大きなギャップがなかった
佐藤さん
知人経由は、双方安心感がある
西谷さん
別の友達を私のお客さんに紹介してあげることもする。そうやって、つながりが連鎖していく感じがうれしいね
佐藤さん
仕事も人間関係も広がっていくよね
西谷さん
私の文章の雰囲気を気に入ってくれているお客さんもいて、仕事のやりとりを通じて、ちゃんと自分にお願いしてくれてるんだなっていう実感がある
佐藤さん
西谷ちゃんは、フランスやフィンランドで暮らした経験があるよね。日本と働き方が違うなって思うことはあった?
西谷さん
ヨーロッパの人たち、とくにフランス人は休暇を大切にして、仕事以外の人生も豊かにしようとしている

※西谷さん「パリジャンたちの憩いの場、ポンピドゥーセンター」

佐藤さん
フィンランド人は、またちょっと違う?
西谷さん
私は働きに行っていたわけじゃないんだけど、フィンランドの友人に聞いて驚いたのは、睡眠と仕事と自由時間の3つが、8時間:8時間:8時間というサイクルでまわってること。その3つのバランスが彼らにとってすごく大事なんだそうな。仕事の定時も早くて、8時始業、16時終業が一般的

※西谷さん「ヘルシンキにあるマリメッコの社員食堂」

中山
本当に?それってふつうなの
西谷さん
ふつう。8時~16時でほとんど残業もしない
中山
ランチの時間も含めて?
西谷さん
そう。しっかり8時間睡眠をとることで、次の日も朝早くから仕事に集中できるって考えが一般的。効率的な働き方を志向するんだと思う
佐藤さん
プライベートはどんなかんじ?
西谷さん
仕事のあとは趣味だったり、友だちと飲んだり、家族と過ごしたり。家族ができても、自分だけの時間や自然との触れ合いも大切。フィンランド人は自然が好きだから、湖や公園のまわりを走る人が多い。真冬の雪の日でも走る姿はカルチャーショックだった(笑)。仕事だけに偏るのはよくないって考えがある
佐藤さん
デンマークでは、働きすぎの人を「休まなきゃダメでしょ」と注意するって聞いたことがある

※西谷さん「​ヘルシンキの地元の人たちのお散歩コースになってる、街の中央にある大きな湖の公園」

※西谷さん「リスに会いによく行っていたセウラサーリ(小さな島全体が公園になってる)」

西谷さん
あと、家族との時間もすごく自由。日本の家族は「一緒に過ごすことが良い」とされている印象だけど、人によっては息苦しくなるかもしれない。家で家事をするのがいい奥さんで、週末に家族の相手をするのがいい旦那さんってのは日本の固定観念。フィンランド人と結婚した日本人の女の子は、「いいお嫁さんでいなきゃっていう社会からのプレッシャーがないのが気楽」って言ってたな
佐藤さん
仕事も生活も気が楽ってうらやましい。基本的に仕事8時間は、長い目で見て1番効率がいい気がする

※西谷さん「毎年春にヘルシンキの広場で開催される、マリメッコの無料ファッションショー」

※西谷さん「マリメッコのファッションショーの日は、平日の昼間から街がにぎやか」

日々の経理作業と、確定申告どうしてる?

佐藤さん
ちょっと現実的な話をするけど、確定申告とか経理作業ってどうしてる? フリーランスって、確定申告と日々の経理作業、全部自分でやんなきゃいけないじゃないでしょう?
畑谷さん
私はまだスタートして1ヶ月だから、とりあえず領収書を保管するところから
西谷さん
私もまだ1年で規模も大きくないので、全部自分でやった。すごくアナログなやり方で(笑)。彼氏が経理の知識があるので、分からないところは教えてもらいながら
畑谷さん
自分1人だけだったら、大変ではないんじゃないかな
佐藤さん
webは仕入れとかないもんね
立石さん
私は20歳の頃から確定申告をやってたので、前いた会社に入る前に、「請求書送ったり、経理作業もあるけどいい?」って訊かれたことある。確定申告できてたからいけるだろうと思って、「やれます」って言って入社した(笑)

畑谷さん
あははは

西谷さん
そうだったんだ(笑)

立石さん
経理作業に関しては、苦手意識を漠然と持ってる人もいるんじゃないかな。税務署に普段は関わりはほとんどないから、特別な場所って感じたり。ハードルが高そうにも見える。
佐藤さん
そう!だから、税理士さんに頼もうかどうかすごく悩んでた時期があって。でも作業っていっても、領収書の登録くらいなんだよね。会計freeeを使ってるんだけど、ファイルボックス機能を使うとめっちゃ楽。領収書をもらったら写真で撮って登録してる。だから、自分でやるって決めて時間を確保すれば、アウトソーシングしなくて済む

空き時間やカフェで領収書を登録

立石さん
私は他の方に仕事をお願いする回数が増えてきてて、その人たちの請求が私に一斉に来ると、ちょっと対応がキツイ。そろそろ税理士さんに頼もうかなと
佐藤さん
本業に集中できなそうだね
立石さん
いろんな処理とか大変だから、そこら辺をやってもらえるんなら。フリーランスに最適な税理士さんとか出てきたらいいのに

フリーになりたい人から相談受けたらどうする?

中山
後輩とかから、「フリーになりたい」って相談受けたら何を伝える?
立石さん
まずはフリーになって何をしたいのかを訊くかな。フリーランスになるのは手段でしかない。会社で息苦しさを感じたり鬱っぽくなった人が、「辞めたら自分は人として失格なんじゃないか」とか、「食べていけなくなっちゃうんじゃないか」って考えている場合には、自分の経験を話して、「大丈夫だよ」って言うことも
中山
スキルや知識はあるけど、会社だとうまくやっていけない…って方たちね
立石さん
私も、フリーになったときに能力が高かったわけではない(笑)。ただ、高いスキルがあるのに、会社組織内だと息苦しさを感じて、力を発揮できない人は一定数いる
佐藤さん
自分自身を客観視できないのは、もったいない
中山
じゃあ、(彼氏&旦那さん等の)パートナーが「独立したい」って宣言したらどうする?例えば、会社員の旦那さんが「俺もフリーになるわ」ってなったら?「あなたは会社員のままでいて!」なのか、「いいわね。一緒にフリーでやっていきましょ」なのか
佐藤さん
うちは一緒にやってこうパターン
中山
夫婦そろってフリーランスでいることに抵抗はない?
佐藤さん
夫はエンジニアでありデザイナー、私がディレクターだったんで2人で回してこうみたいな。むしろ独立して一緒にやってくれた方が回せる案件が増えるから、いいじゃん的な

※佐藤さん「犬と猫を飼ってるので、フリーになって日中も世話ができます」

畑谷さん
旦那が会社員。それは彼自身がやりたくてやってるものだけど、独立したいって言ったら…どうしよう…
中山
応援する?
畑谷さん
ちょっと話し合いが必要かも。夫婦でフリーランスになる場合は、環境だったり周りのことかも考えて決めたい
佐藤さん
西谷ちゃんの彼氏は会社員だよね?
西谷さん
うん。でも、将来的には「自分でなにかやりたい」って気持ちもあるみたい

※西谷さん「彼氏は海まで歩いて5分の家から、毎朝都内に通勤しています。」

中山
じゃあ、その彼氏さんが「フリーでやってく」って言っても別にかまわない?
西谷さん
うーん、でも多少は動揺する(笑)
中山
気持ちはわかる気がする…
西谷さん
でも、自分も今まで好きにやってきて、自分の選択に後悔はない。だから、それは彼にも伝えたい。もし彼から独立話が持ち出されたら、一緒に真剣に考える

ヒモ状態にならなければ、パートナーが独立してもOK

佐藤さん
パートナーの独立に関しては、ちゃんと自分でできるならいいと思う。それは妻にも言えるけど。雑誌とかテレビとかで、旦那さんの年収をすごく気にして結婚相手を選ぶとかたまに見るけど…あれはよくわからない
中山
婚活パーティではわりと一般的じゃないの?
立石さん
婚活パーティーのことはあまりわからないけれど、働いている人の生活レベルの目安として、収入はちょっとは見るかな。金銭感覚があまりにも違うと困るので。結婚相手がフリーランスになってもいいけど、それで食える自信があるならならいいよ…かな。目処は立てておけと思うけど
佐藤さん
「お金貸して」とか言われるのはイヤかな。自分のことは自分でやってほしい
中山
あふれ出るヒモ感…(笑)

立石さん
「あともう少しで仕事になりそう」って状態でフリーの世界に飛び込むのは、「さすがに甘いぞ」って止めるけど、しばらく先までの収入の目処が立っているならOK
佐藤さん
うん、目処があるならよい
立石さん
朝バイト、夜バイトなど頑張ってダブルワークすれば、東京ならなんとか食べていけるぐらいは稼げるし。それぐらいの覚悟があるならいいと思う

フリーランス生活、これからこうしていきたい!

中山
今後、「フリーとして働く上でこんなことしたい」とかある?
佐藤さん
本業の仕事だけじゃなくて、プライベートも充実させたい。中学生から剣道を続けていて、三度の食事より剣道が好き。あと、道場で子どもと関わるのもすごく好き
中山
剣道を通じた社会貢献?
佐藤さん
かなー。剣道の道場っていろんな世代が集まるの。幼稚園の子、中高校生、大学生、社会人、おじいちゃんまで。いろんな人と触れ合うことができるから、子ども達にとっても、大人にとってもすごく良い成長の場

立石さん
それで言うと…フリーランスだったら、好きな子ども関連のことを仕事にできる可能性があるんじゃない?ライティングスキルで冊子を作るとか、アイディア次第
佐藤さん
確かにそうだ
立石さん
フリーランスだと、仕事とプライベート、好きなことをどっちに入れれるか決められるよね。仕事にすればお金を稼ぐ手段にできるし、お金が関係ないならプライベートでいい。それを自分で決められるのもメリット
中山
基本、「フリーランスの生き方、働き方」に肯定的な話ばかりだね
畑谷さん
みんな、しんどくないから続いている。しんどかったら、会社員に戻る
中山
話を聞いてたら、「フリーっていいな」ってちょっぴり思い始めている自分がいる(笑)
佐藤さん
中山さんだって、freeeの社員でありつつ、個人でも活動しているでしょう?
中山
会社員:フリーランス=9:1くらいかな

※中山:「自転車系イベント取材は有休を充てた」

立石さん
そういうボリュームが選べるといいね。会社員になることで結局福利厚生とかそういうところは確かにありがたいので
中山
将来的には社員業務は週4日で、残り1日をフリー活動に充てられたらいいな…なんて
佐藤さん
それくらいの方が会社との距離感がとりやすいかも。どっぷり会社員だと、社員同士で言うべきことを言わないとか、その逆をやらかしてお互いにとってあまり良くない気もする
中山
傷つけ合う家族みたいな(笑)?
佐藤さん
そうそう、傷つけ合う家族!
西谷さん
なんとなく日本の女性って、子どもができて仕事をやめちゃう人か、バリバリのキャリアウーマンか……ゼロか100かという感じがしてる。でも、その中間くらいの生き方があってもいいんじゃないかなと思う
中山
二者択一ではない、と
西谷さん
仕事も、家のこともどっちも欲張りたいけど、いつも120%がんばり続けるのって自分にはムリ。でも、両立できないからって、片方を諦めるのはもったいない。どっちもやってみて、それぞれ自分にあったがんばり方を見つけていけたらいい。人生はいろいろ欲張った方が楽しいだろうなって思う
佐藤さん
そう考えるのって、フランスやフィンランドで暮らした影響が大きい?
西谷さん
大きいね。フランス人はすごく自然体で良い。フランスでは子どもを産んだ後も女性が働くことが普通だけど、ぜんぜん完璧を目指してない(笑)。
おばあちゃんやベビーシッターとか、人に頼って当たり前という考えだし、変に力んでいない

※西谷さん:「パリのマダムが作ってくれたお肉料理。シンプルで気取らず(豪快!)美味しいのがフレンチスタイル。」

佐藤さん
みんなが助けてくれるから、やりたいこともできる社会になれるといいよね。フランス人はそれができてるんだ
西谷さん
共働きの考え方が社会に根付いているのもあるかもしれない。そのぶん制度も整っていて、保育園も遅くまでやってたり、お父さんの育休も浸透していたり。子ども2人持つと、国の援助も厚くなるみたい

※西谷さん「パリのメトロでは、あちこちでミュージシャンたちが楽器演奏♪
音大生や、地元の楽団員、アフリカの民族音楽まで。わたしにとってすごくパリらしい光景です!」

立石さん
私は今、海について猛勉強してる。次のやりたい仕事に向けて
佐藤さん
海に関する仕事?
立石さん
海は波がないと生態系がうまく回らないんだって。だから常にみんな動いてる。海外は、海洋環境の啓蒙のために水族館があるんだけど、そこに行くとちゃんと波を立たせる機械がある。不自然に同じ場所にじっと留まろうとすることは無駄なエネルギーを使うし、自然な成長が得られないらしい
畑谷さん
へええええ
西谷さん
そうなんだー
立石さん
これは人間にも当てはまると思っていて、ずっと同じ場所にいることで得られる成長が、動く成長よりもより大きなものでなければ、留まる必要がないんじゃないかな
佐藤さん
うまいこと言ったな…(笑)
立石さん
仕事って…「楽しさ」と「裁量」と「収入」っていうトライアングルでできてて、どれかが1個あるとなんとかなる。2個満たされると結構楽しくて、3個揃うともう最高!みたいな感じ。でも、1つもないなら、会社員やその会社にいる必要はないと思う

西谷さん
フリーランスだと、自分のやりたいこととかけ離れてるなって感じたり、やりたいことが変わっても軌道修正しやすい。自分のなかの小さなズレや違和感に気づきながらやれるのがすごくいいね
中山
会社員に戻ることはありえる?もしくは法人を設立する可能性は?
立石さん
1回、会社員に戻ったことあるけど、その選択肢は当面ないかな。ただ、仕事がそろそろそ1人のキャパを越える規模に育ってきたので、会社もしくはチームでやるのはアリかなと
中山
おお、拡大成長してる
立石さん
専門外の人と一緒にやらなきゃいけないケースも多いので。会社組織なのかNPOなのか形式は分からないけど、どこかに入って一緒に協力できるならしたい
佐藤さん
チームで動かなくちゃいけないこと、いけない仕事なら、チーム(会社)を作りたいね
中山
とても勉強になりました。ありがとうございました!

——
最後までお読みいただきありがとうございます。
インタビューを通して、フリーランスの良いところ、デメリット、仕事の取り方などいろいろな話を聞くことができました。会社員よりも柔軟に働ける点がやはり魅力のように感じます。開業をお考えの方は、ぜひトライしてみてはいかがでしょう。

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また、経営ハッカーが過去にインタビューした方々の中には、法人を設立して会社員に戻った方も。

『官僚コースを捨て起業、複数会社の経営を経てたどり着いた“あえての会社勤め”という選択』 [前編]
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35歳無職でも起業したら1週間で社長になれることが判明

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