「勤務先からの給与が唯一の収入源」という漠然とした不安に抗うためにブログを10年続けて実感した効果

近頃では副業を許可する会社が増えてきているようです。筆者も会社勤めの傍らで、副業にブログ運営をしています。

副業としてのブログは、10年ほど前から始めました。同僚に教えてもらった「年収2,000万円の仕事術」という本がきっかけです。当時の勤務先は大企業で収入には困ってなかったけど、その本を読んで以来、勤務先からしかお金をもらえないということに漠然と不安を覚えました。給料所得以外の収入を増やしたかったんです。

副業としてのブログは、パソコンさえあればリスクゼロで開始できる点が魅力でした。不動産投資や株式投資といったリスクのある副業に比べると稼ぎは少ないものの、ブログを続けることで、お金だけではない効果が得られていることを実感しました。

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どうしてブログが副業になるのか?

ブログでお金を稼ぐための詳しい方法はすでに飽和するくらいインターネット上にあふれているので、ここでは簡単に解説します。

みなさんはインターネットを見ていると、若干邪魔に感じる広告バナーを見かけると思います。ブログ運営の収入源はこういった広告からの収入です。私が利用していたのは一番ベーシックなAmazonの商品広告(Amazonアフィリエイト)、Googleの広告(Google Adsenes/アドセンス)、この2つ(だけ)です。

Amazonアフィリエイトは、記事内にAmazonの広告を掲載します。その広告経由で売れた商品の売上の2〜5%ほどがもらえます。Googleは、ブログ記事の近くにある広告がクリックされると広告収入10円だか100円だかがもらえます。広告の種類によって貰える額は変わります。どんな広告を表示するかは、記事の内容や読者の特性によってGoogleが勝手に決めてくれます。

どれも額は小さいけれど、いちど記事を書いて、たくさんの人が読んでくれるようになったら、何もしなくても広告収入が得られるようになるのが嬉しい点です。

私のブログ遍歴

ブログは簡単に始められる反面、三日坊主になりやすいです。私は、自分の興味のあること・自分が困ったことを中心に書くことにしました。

ブログを始めよう、と思った頃、料理に凝っていました。ネットで見つけたレシピをアレンジして作るのですが自分の工夫したことをすぐ忘れてしまうので、備忘録として料理ブログ(レシピとコツと味などを紹介)を作りました。

同じころ、動画編集ソフトを使う機会がありました。初心者だったので、講習会に参加してそこでの学びをまとめて、新たにパソコンの使い方ブログを立ち上げました。

しばらくしたら子どもが生まれ、育児日記やら病気体験記を書くべく、子育てブログを立ち上げました。

さらに、自己研鑽で取得した資格の合格体験記・勉強法と申し込みノウハウを提供するブログを立ち上げました。

…と、いう具合にどんどんブログを立ち上げました。もっとも、はじめのうちは、どのブログも1日10人も見てくれませんでした。

転機が訪れたのは、ある年末です。マイナーな年賀状ソフトを使って年賀状を作成したので、そのノウハウをブログに投稿しました。すると、情報が少なかったのか、検索結果で私のブログが1位になって、年賀状を作ろうとしている人が大勢私のブログを見にくるようになりました。結果、ブログの広告収入が増えました。

しかし年賀状シーズンが終わると訪問者数が減ってしまいます。次のヒットネタに当たることを夢見て、アレコレとネタを探しては記事を書くようにしました。やがて年賀状に匹敵するような別のネタも増えてきて、年賀状シーズン以外にも収入が増えていきました。

ただし、失敗も数多くしています。苦労して作ったブログが誰の目にも止まらなかったことがあります。

その頃、子ども達に絵本の読み聞かせをするボランティをやっていました。友人に私の読み聞かせノウハウを披露したら、たいそう感心されました。そこで、ノウハウを体系化してブログにまとめてみました。全記事の構成を決め、下書きして、1か月以上かけて各記事の推敲を重ねてました。読み聞かせをする大人達の定番マニュアルといえばこのブログになったらいいなあ…と思いながら一挙公開しました。

……が、まったく読んでもらえませんでした。1週間で10人見るかどうか。完全にニーズの無いところに踏み込んでいたようです。インターネット上のコンテンツというのはどんな人がどんなきっかけで読むか、判断がしずらいので、試行錯誤しながらやるのが一番良いのだな、と学びました。

お金だけじゃない、ブログを続けて実感した効果

ブログによる副業の魅力とは、不労所得です。私は10年くらいブログを続けた結果、あまり記事を書かなくても、過去の記事を読みに来る方が一定数いらっしゃいます。そのため、何もしなくても毎日のランチ代に相当するくらいの広告収入があります。

10年間コツコツやってそれしか稼げないの?と拍子抜けする方もいるでしょう。もっと時間をかけていればもっと儲かるかもしれません。でも会社員をやりながらだと、これ以上の時間は投入できません。

ただ、お金以外に、ブログを10年間書いていると、本業である会社員で必要なスキルを高めることができました。

1.文書作成スキルが上がる

普段からブログを書くようにすると、どう表現すれば相手に伝わりやすいか考える習慣がつきます。

また、迅速に一定品質の文書を作るための技を覚えるようになります。例えば、料理ブログでレシピのように毎回似たような構成の記事を書く場合は、「材料」「手順」といった文章のテンプレートが必要になります。テンプレートや定型文を使って、一貫性のある表現で手早く書く、これはメールや議事録や報告書作成の際に活かせました。

また、タイピングスピードも上がります。何よりもアイデアを文字にする、というスピードが日々ブログ執筆で実践してきたので、確実に速くなりました。

2.マーケティング能力が上がる

ブログをやっている以上、誰も読んでくれない記事は書きたくないものです。だから記事を書く前に、「どんな人が読むだろうか?」「似たような情報がすでにないか?」といった調査をする癖がついてきます。これは、小さな規模ながらマーケティング活動そのものです。

副業としてのブログのいいところは、本業と違って失敗してもリスクがほとんどありません。日々自分の記事が何人に読まれたか、という効果を確かめながら、試行錯誤してマーケティング活動を体験できるんです。

3.情報分析能力が上がる

自分が詳しい分野がある場合、ひと手間かけたブログ記事を書いてみたくなることも出てきます。政府や自治体が公開している調査結果を引用したり、一般公開されている情報を分析したりすることもあります。

すごく極端な、主観的な記載をTwitterで見つけた場合なんかも「情報源はどうなんだろう」「本当にそういうデータがあるのか?」と疑って調べることができるようになりました。こういう経験を通じて身につける情報収集・分析能力は、企画書や提案書を作るときにとても役立ちます。

私の場合は、ブログを書く際に自治体が発行している文書を読む機会が多かったので、本業でも自治体の公開している情報を探す必要があったときに、素早く見つけることができました。

そんなわけで、私の体験に基づく仕事に活かせるブロガースキルをいくつか紹介しました。もし副業のブログで稼ぐことができなくても、その過程で得たスキルを本業に活かせば、給料アップにつながるかもしれません。

そうはいっても、書くネタなんて…

ここまでブログのメリットをお伝えしてきましたが、実際にやってみてはどうですか、という質問をすると、「特筆すべき趣味や特技もないからねえ…」という反応がよく返ってきます。

私はそういう方に「誰もが何かしらの専門家なんですよ」とお伝えしています。

例えば、あなたが高田馬場駅近くの賃貸物件に住んでいて、子どもが地元の公立小学校に通っている共働き家庭だとしましょう。

するとあなたは、高田馬場駅近辺においては…

  • 賃貸物件の事情
  • 駅近辺のスーパー事情
  • 駅近辺の公立小学校事情
  • 共働きに便利な店舗、サービス

…こんなことに詳しかったりするはずです。これって、高田馬場に引っ越しを検討している人には嬉しい情報だったりしますよね。万人ウケするネタでなくても、狭い世界なら案外イチバンになれたりするものです。

ただし、あまり狭い世界で記事を書くと、自分の私生活がダダ漏れになって、個人が特定される危険もあるので、匿名(ニックネーム)でブログを書く場合は気をつけましょう。

以上、私が副業として続けているブログへの取り組みをご紹介してきました。

小遣い稼ぎとしてあてにするには小粒かもしれないけれど、自分の文書作成能力を高めるいい練習になり、試行錯誤した成果が短いサイクルで検証できて、情報分析力まで身につく、そんな良いことづくめのブログ運営、あなたも今から始めてみませんか?