「クレジットカードは経営者に都合の良いツール」freeeの経営者として、佐々木はクレジットカードをどう使っているのか?

前回の記事では、freee CEOの佐々木に、freeeとクレジットカードのエピソードや、freeeカードの将来についてインタビューしました。

今回は、佐々木が「いち経営者として」クレジットカードをどう使っているかを聞きました。

ちょっとした使い方のコツから、組織の拡大に合わせた使い方の変化、freeeカード事業への経営者としての思い出まで。今回は、経営者の視点でクレジットカードを語ります。
【 聞き手:freee 木本 】

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ー前半は、freeeのCEOとしてに関わることを聞いてきましたが、ここからは「いち経営者としての大輔さん」について話してもらいたいです。

ん?どういうこと?

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ーつまり、大輔さん自身が、「一人の経営者として」クレカをどう使ってきたのかなと。

あーなるほど。そういうことね。了解。

 

経営者として、クレジットカードを使うメリットは?

ー経営者として、クレジットカードを使うメリットってどこにありますか?

支払う人にとってはすごく都合がいいよね。

支払うのは後なのに、手数料かかるわけでもないし、ポイントなどもついたりするし、特典で海外出張費や社内イベントの負担も軽くしたりできる(笑)。

経理業務も自動化できるから、小規模なビジネスだと本当にそれでほぼ作業が完結する。そこが大きな違いかな。

あと、カード自体を分けておくと、支出をビジネスなのかプライベートなのか分けやすくなる。買う物によって使うカードが分かれていれば入り口から整理される状態になるので、管理が本当にラク。

 

現在のクレジットカードの使い方は?

ーちなみに、今は実際にカードをどう使っているんですか?

ネットで購入するものや、サブスクリプションサービス、タクシー、贈り物、お土産、あとは飲食、交際費が中心かな。

 

創業直後は、管理体制を作りたくても作れなかった

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ー先程も創業期の話は聞きましたが、創業期はけっこう重宝したんですよね?

そうだね。

さっきも言ったけど、AWSなどのクラウドサーバ、G Suite, Office 365、判子、ドメイン、ウェブサイトの制作関連など、色々な用途で使ったね。

利用限度額が低かったので、利用可能な枠を考えながら使うのは面倒だった。

ー他に、当時クレカ利用で苦労したことはありますか?

経費の管理だね。

当時はまともな利用限度額の事業用のカードを作れなかったから、個人用と事業用の支払い方法を整理できずに、後でとても混乱した。

事業用は諦めて、最初は仕方なく新しい個人用の口座から落ちるカードを作ろうとしたんだけど、それすらも通らなかった。どうすればラクになるのかは分かっているのに、それができなかったというのが実情だね。

十分な限度額のカードが作れるまで、やりたいことができなくて、1年ぐらいは面倒な作業から逃れられなかったよ。色々あったけど、創業期の苦しみは、限度額の高いカードが作れないことに集約される気がする。

 

クレカを持てても、自分以外に決裁権限を移譲していかないといけない

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ークレジットカードを持てるようになってからは大変だったことはありましたか?

限度額が上がってから楽にはなったんだけど、社員が増えてきて利用サービスも増えてくるので、カード払いの管理を移譲していくのは難しかったかもしれない。

ー会社のフェーズが変わることによるものですかね?

うん。購入するサービスを逐一、僕が把握してから購入するのは大変だし、それをしていると自分自身がやるべき仕事に時間が割けないから。

例えば、いまや僕がハンコが必要だからハンコを買うみたいなことって無いんだよ。大きい費用だと、開発関連とマーケティング関連のモノも、自分で判断して買わなくなるよね。

あとは、自分が契約したけど使わなくなったサービスを放っておくと、「昔これ買ったけど、毎年支払いされています」みたいな事を気付かなくなっちゃう。ふと見たときに、「昔たしかにこれ買ったけど、まだ使ってたんだ」みたいなことが起こったり。

そういうのはちゃんと管理しないといけないよね。

ー管理の工夫とかあったんですか?

工夫としては、部門ごとに従業員カードを割り当てたり、例えば「Amazonにはfreeeカード」みたいに用途によってカード自体を切り替えて使ったりして、権限委譲しても管理しやすい工夫をしてきたよ。

ーどこかのタイミングでカード決済の管理をしている人も、大輔さんではなくなっているってことですよね?

そうそう。会社にあるクレジットカードの管理権限は他の人に渡していかないといけない。

自分自身も外に出ることは多いので、今も交通費とか交際費用のカードは持つけどね。

ー権限を渡していくときに気にしたことってありますか?

カードを使うこと自体のメリットはしつこく言ったかも。

「管理のしやすさ」だけじゃなくて、資金繰りの観点や、ポイントや特典がつくというメリット、あとは支払い側の利便性とか、自分が意識している利点はわかるように何度も伝えるようにしてるかな。

 

拡大期は、組織の運営に合った体制構築が必要

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ー今って、freee社内でもクレカは誰でも使うわけじゃなくて、利用ルールを決めてますよね?

そうだね。社員が500人以上もいると、全ての人に従業員カードを配るわけにはいかないからね。

経理担当の社員が、会社の状況に合わせて用途や利用ルールを考えてくれている。

ただ、利用を制限するだけじゃなくて、「運用が整ったので、カードを使える対象を増やす」ということもある。

ーまさに僕も社員にカードを使ってもらうプロジェクトを進めています。

経費の建て替えって、一時的に個人が支払いを負担してもらうことになるから、建て替えが多い場合はできるだけ従業員カードとかを使ってもらえるほうが良いと思う。

ただ、経理とか会社側としては、カード使う人に正しく運用してもらえないと利用実態を把握できない。だから、みんながメリットあるような運用方法を作ってカードを使えると理想だね。

 

佐々木自身はカードをどう使っているのか?

ーちなみに、自分用に使っているカードがあると言ってたんですが、使い方のコツなどはありますか?

最近はクイックペイやiDとかが便利だね。

ただ、明細に「クイックペイ」とか「iD」とかしか出て来ないので、タクシーにしか使わない。そうすれば、クイックペイと書いていたらタクシー、と後から分かるから。

ーなるほど、さっきのカード使い分けと同じような感じですね。他にはありますか?

地味だけど、領収書とかレシートの管理だね。

現金で払ったときは、領収書やレシートを縦の長い辺に沿って折って、財布に入れておく。クレジット払いは短い辺に沿って折る。そうしないと、後でどっちが現金で払ったか分からないから。

たとえば、澄人さん(freeeのCOO)は、仕事のレシートはすぐにカバンの中に入れて、現金とクレジットカードのレシートを分けて分類しておくらしいよ。

要するに、「領収書やレシートを、すぐに分ける」というのが重要な運用方法かな。人によって色んなコツはありそうだよね。

 

クレカに関する経営者としての思い出

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ー最後に、他にクレカ関連で印象的だったことってありますか?

起業直後、クレジットカードの審査に落ちまくってそのことをFacebookに投稿したんだけど、大勢の先輩起業家からコメントが集まったのは印象的だった。え、あんなに著名な起業家ですら作れなかったことがあるんだって衝撃だったね。


- 会社設立freee, 開業frreeeのクレジットカード連携の投稿 -

あとは、投稿の話で思い出したけど、freeeカードもそうだし、ライフカード提携とか、クレジットカード関連の発表は、発表直前まで知らなかったものばかりだったかも。

プレスリリースの直前に「出るらしいですよ」と初めて聞いて、「そうなの?すごいいいじゃん!」みたいな反応をしたのを覚えてる。

corp.freee.co.jp

そういうボトムアップで価値あるビジネスが作られていったのは印象的だったね。

ー今後はもう少し早めに共有するようにします(笑)。今日はありがとうございました。

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