フリーランスが技術を伸ばすために必要な学習姿勢とは?

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会社で経験を積んだ。自分でできる自信が付いた。人脈もある。よし、では独立しよう!
と、会社員からフリーランスになる人々には共通した心配事がいくつかあるものです。

税務・法務などの専門知識がないと、契約作業や納税などでどのような立ち回りをすれば良いかわからない、といったこともありますよね。

そういった、事業を回していく知識以外にも大きな不安点はあると思います。そのうちのひとつが、

「これから自分のスキルをどのように伸ばしていけば良いのだろう」

ということ。企業に所属していると社内研修・社内勉強会があったり、社の費用で外部研修に参加したり、書籍を購入したりできたのですが、フリーランスになれば原則的に自分の稼ぎの中で直接的に学習にかかる費用を捻出するなどせねばなりません。また、当然のことながら社内研修のようなものは存在自体がなくなります。

そこで、今、フリーランスにはどのような学習の機会があるのかをまとめました。自分のスキルを停滞させない、伸ばしていくための方法として参考にできるモノがあれば、是非トライしてみてください。


書籍・文書を読む

まずは王道・基本の読書です。自分が活用している機器・ソフトウェアに関する書籍を購入して熟読し、できるだけその内容を試してみることです。

試すことは大切で、読むだけではわかったつもりになっても理解が深まっていないことがよくあるものです。

自分が知りたかった内容が掲載されていない本を無駄に買わないよう、口コミ情報や書評などを読んで内容の確認に努めると良いでしょう。

電子書籍大手・AmazonのKindleでは、固定金額を払うことによって一部の電子書籍が無料で読み放題になります。読書対象のジャンルに無料で読める本が多いようであれば、この契約を検討して見るのも手です。

自分が学習した分野に関する論文やマーケティング情報が発表されているのであれば、これも積極的に読むようにしていくと良いでしょう。

CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所
https://ci.nii.ac.jp/

では論文の検索を行えます。


E-Studyを活用

デジタルコンテンツを活用した学習機会はどんどん増えています。Webサイトや個人のブログを読むのも良いですが、公的に発表してくれる機関やYouTubeなどで公開してくれる個人もいます。

YouTubeで「HTML5」「CSS(Cascading Style Sheets)」などと検索すると、現代のWeb技術に必要な技術に関するチュートリアル的な情報が沢山出てくるのはご存じでしょうか?

新しいサービスが出た直後にエンジニアが「○○をやってみた」といった動画を作成する例もあり、自分が知りたい情報を誰かが動画に起こしているケースもあります。

特に相性が良いのは、ソフトウェアに関するエンジニアリング情報やWebの構築に関する情報ですが、自分の学びたい情報が出ているかどうかを調べてみる価値はあるでしょう。

Udacity - Free Online Classes & Nanodegrees | Udacity
https://www.udacity.com/

Keio University SFC Global Campus
http://gc.sfc.keio.ac.jp/

自分のスキルジャンルに「E-Study」「動画」などと掛け合わせて検索したり、YouTubeで自分のスキルに関わる単語で検索してみると良いのではないでしょうか。


企業やユーザーグループが開催するイベントに参加する

有償の研修を行っている企業もありますので、資金や時間に余裕がある方はそういった講座を受講してみるのも良いでしょう。まとまった時間を使って集中的に学習でき、その企業の講師と知り合いになれるメリットもあります。

自分が活用している機器やソフトウェアを開発する企業や、その熱心なユーザーによるユーザーズグループがイベントを開催するケースもあります。それに積極的に参加してみましょう。

有償セミナーほど突っ込んだ内容が公に語られることは少ないかもしれませんが、個人的にポイントとなるのはイベント後の懇親会です。そこで、企業の講師のような立場の人や優秀なスキルを持つ個人と知り合いになることで、技術を学べる可能性が広がってきます。

勉強会の情報をどこで得ればよいかというと、製品を取り扱っている企業のインフォメーションページの他、オンラインのイベント情報ページを見るのが簡単です。

主なオンラインのイベント情報ページには以下のようなものがあります。

Peatix (ピーティックス)| グループ・イベント管理、チケット販売・集客サービス | Peatix
https://peatix.com/

イベントン - 主催者にやさしいイベント告知・運営支援ツール
https://eventon.jp/

セミナー・勉強会・イベント管理ツール | Doorkeeper
https://www.doorkeeper.jp/

こくちーず(告知's) - イベント・セミナー集客を支援する無料サービス
http://kokucheese.com/

connpass - エンジニアをつなぐIT勉強会支援プラットフォーム
https://connpass.com/

イベント開催支援ツール アテンド : ATND
https://atnd.org/

飲み会などのイベントが告知されているケースもありますが、様々な勉強会が催されているケースも多くありますよ。

勉強会はTwitterで開催情報を拡散するケースも少なくありません。「テーマ名 勉強会」「テーマ名 イベント」などでときどき検索をかけてみるのも有効かもしれませんね。


ブログなどで情報発信する

情報を得るためにはまず自らが情報を発信することが大切です。例えばラーメン店の情報に関するブログを書いている人には、その読者から新店の情報がもたらされることが多くあります。

個人ブログではなくとも、例えばITエンジニアであれば、

Qiita
https://qiita.com/

のようなサービスで情報発信をすることで、その読者や関連企業から情報や研修イベントのお誘いが集まってくるようなケースもあります。


オンラインサロンに参加する

数年前から流行の兆しを見せているのがオンラインサロンです。

DMM オンラインサロン - 学べる 楽しめる 会員制コミュニティ
https://lounge.dmm.com/

よくあるパターンは、オンラインサロンへ入会すると、そのサロンの運営者が作成したクローズドなFacebookグループへ参加できるようになる、というもの。そこで主催の方や詳しい参加者に質問をしたり、自分が情報発信をできるようになる、というものです。

主催の方が細かく情報発信をしてくれたりネタ作りをしてくれるサロンもあれば、参加者同士の発言が活発で盛り上がっているサロンもあります。そういった実際の活動が見えにくいものでもあり当たり外れもあるので、できるだけ事前調査をした上で一ヶ月だけ試してみる、という覚悟で参加してみると良いでしょう。


仕事をこなす

なんだかんだ、いろいろな仕事をこなしてみるのが最も技術習得が早い、というケースもあります。能動的な知識の選択というより、お客様のご要望から必要な技術を確認するという受動的な知識の選択きっかけになります。

お客様から依頼される内容というのは、必ずそこにニーズがある内容です。机上で学ぶことに比べ、確実に必要性が生まれています。実際に学習するのは、上記で説明したようなツール・イベントを活用すると良いでしょう。

また、戦略的に「次はこのジャンルの仕事を獲得したい」と狙いがあるのであれば、あらかじめそのジャンルを学んでおいてから受注に動くという流れも作れます。

具体的な手段の例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 今つながりのある仕事先に、新たな仕事がないか営業をかける
  • クラウドソーシングサイトを活用し、多少単価が安くとも学びながらお金をいくらか稼げるような工夫をしてみる
  • トライアルと明言しつつ、SNSなどで友人・知人相手に限定で作業するという通知を送ってみる

自分のスタイルにあった学習を

技術を伸ばすのに「他人」は必要です。共に勉強をする、同じ方向を向いた仲間もそうですし、技術を求めてくるクライアントのような、向かい合った相手もそうです。そういった他人がいるからこそ技術を伸ばしていけるというものです。

フリーランスになったばかりでは同業の繋がりも薄れるもの。情報発信をしたりイベント・研修会に参加して外部の同業者や似たようなスキルを持つ人との関係性を作るように心がけましょう。

そういった人間関係の中から、これから学ぶべき技術を考える、というのも大切なことです。

ちなみにフリーライターの筆者はグルメ系の記事を執筆することがあります。

もちろん他者の書いたグルメ記事やグルメ本・雑誌などを読んで表現の勉強をすることがあるのですが、最近は

  • テレビ番組や漫画での表現をどう言葉に置き換えるか
  • 世に言われる「エモい」をどうグルメに取り込んだら効果的なのか

といった工夫をしています。

自分のジャンルに関係がありながらも少し違った角度から描写していたり、直接グルメに関係のある領域でないものを取り込んでみたりすることで、新たな「芸域」を掘り起こせないか奮闘中です!

ブロガー・フリーライター。AI・IoT・グルメ・時代劇など様々なジャンルでライティングを行う。特技は初めて行ったお店で常連のような扱いをうけること。スマホは「どうせケースをするからデザインや色はどうでもよい」と思っている派。
twitter:奥野 大児