金融/会計のプロが語る!資金調達「ファクタリング」は中小企業の資金繰りの救世主になるか

前回は、今注目されている「借りない資金調達」ファクタリングについて伺いました。

今回は、OLTAが提供するファクタリングの強みを、金融/会計のプロ3名で対談して掘り下げます。

登場するのは、メガバンク出身者であるOLTAの歳森さん(以下、OLTA歳森)と、資金調達に詳しい税理士法人アリーの代表公認会計士の田中さん(以下、アリー田中)、freee金融事業部の責任者であり公認会計士の花井(以下、freee花井)の3名。

それぞれ違った立場の金融/会計のプロの目線で、中小企業の資金調達の現状から、ファクタリングという資金調達の価値と可能性について話をしていただきました。

>> 前編はこちら

(聞き手:freee株式会社 金融事業部 木本俊光)

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※左からfreee花井、アリー田中氏、OLTA歳森氏

 

中小企業の資金調達の選択肢が、ほぼ2つしかないのが現状

―田中さんは、中小企業の資金調達を支援されていますが、どのような支援をされているのですか?

アリー田中:弊社の支援先は若い中小企業が多いのですが、ほとんどの企業には2つの資金調達手段しかありません。具体的には、日本政策金融公庫で借りるか、保証協会等の制度融資で借りるかの2つ。私は、できる限りリスクを排除できるように、まずは無保証の公庫を勧めることが多いですね。

freee 花井:「ビジネス=自分の人生」だという考えから、代表者個人の保証も受け入れる人も多いみたいですね。

アリー田中:私自身も経営者なので、その気持ちには共感できます。しかし、多くの事業が計画通りいくわけではないのも実情なので、無保証を勧めますね。

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freee 花井:融資申請の時点の事業計画通りには、いきませんか?

アリー田中:計画通りにいかないことが多いですね。とくに創業融資では、事業計画通りにいくことのほうが少なくて、途中で資金繰りが逼迫(ひっぱく)することはよくある話です。

OLTA歳森:クライアントさんに資金繰りの相談を受けたときは、どのような部分を見るのですか?

アリー田中:まずは無駄な支出がないか、特に交際費、会議費をまず見ます。借りたお金を本来の目的と異なる用途で使う場合が多いです。私はまず、本来の目的にそって使ってもらるように、そこから改善してもらいます。

 

目的がはっきりしない融資のお金は、交際費に使われがち

―計画通りにいかないことを見越して、資金調達で気をつけていることはありますか?

アリー田中:融資申請の段階では、多少余裕を持って借りるようにアドバイスします。

freee 花井:多少余裕を持って申請を出しても、通るものなのですか?

アリー田中:状況によっては通りますよ。事業計画の書面のみで融資が通るわけではありませんから

OLTA 歳森:しかし、「借りられるときに多めに借りておく」という融資は健全ではないですよね。

アリー田中:確かに、お金が余っている気分になると、無駄に使ってしまう人もいます。

freee 花井:「借りているお金=自分のお金」みたいな感覚なんですかね?

アリー田中:そうかもしれません。ただ、それはお金の管理方法で解決できるはずです。

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freee 花井:ちなみに歳森さんは、メガバンクご出身者ですよね?銀行員時代に多めに貸していなかったのですか

OLTA 歳森:私は適切な分だけ融資することを心がけていました。多めに貸したことが全くなかったわけではありませんが(笑)。

freee 花井:やはり銀行側としては、多めに貸したくなってしまうものなのでしょうか?

OLTA 歳森:金融機関の論理で考えると、否定はしにくいですね。まず融資額が個人の成績につながります。会社としても、一定以上の規模でないと儲けにならないという実情はありますから。

freee 花井:一方、ファクタリングはあくまで運転資金で必要な分だけ、必要な期間をつなぐためのものですね。

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OLTA 歳森:はい。「オブジェクティブファイナンス」と言われるのですが、目的が決まっている調達方法です。必要な資金は必要な分だけ調達する方が健全ですよね。

アリー田中:しかし、確かに今までファクタリングって、一般的な資金調達手段ではなかったですよね。

OLTA歳森:はい。ちなみに田中さんは、資金調達の相談を受けてファクタリングを薦めたことはありますか?

アリー田中:正直、今まではあまり薦められなかったです。クライアントの資金が足りなくなることもありますが、従来のファクタリングは手数料率も15%とか20%と結構高かったですから。それに、怪しい業者もいますよね(苦笑)。

 

日本にファクタリング業者は実は結構多い??

OLTA歳森:多いですよね。
ファクタリング業者って大手銀行系や大手企業のファイナンス会社を含めると、実は全国に数百社あると言われています。

ただ、金融機関や大手企業によるファクタリングサービスは、原則3社間ファクタリングのみで、債権額も1億円以上といった金額からしか利用できず、手軽に利用することができません。

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OLTA歳森:ファクタリング事業自体は参入障壁が低いので、数百万円の債権の買取は民間のファクタリング業者がやっていることが多いんです。貸金業のように業登録も不要ですし、数千万円の資金から始められるビジネスなんですよ。有象無象の街金融のようなファクタリング会社が日本全国に点在しています。

―ファクタリング業者の手数料は、なぜ高いんですか?

OLTA歳森:リスクが取れない上、運用方法もコスト高で、モデルも不正確だからです。多くのファククタリング業者は小規模で資金が少ないので、失敗したらすぐ倒産してしまいます。絶対に損しないためには、確認や運営にコストがかかります。それが利用者の手数料に跳ね返ってくるんですね。

 

OLTAは、20万社のデータから作ったから「はやい、かんたん、リーズナブル」が実現した

―OLTAさんと他のファクタリング業者との違いについて教えていただけますか?

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歳森:OLTAのファクタリングは、「はやい」「かんたん」「リーズナブル」の3つがコアバリューです。

具体的には、①24時間以内に請求書を現金化でき、②手続きは申込から契約まで全てオンライン完結③買取手数料は業界最低水準の2〜9%で提供しています。

freee 花井:なぜそれが実現できるのですか?

OLTA歳森:既存のファクタリング業者のリスク、運用、モデルにおける課題を解決しているからです。OLTAは、VCからの資金調達を受けていて、申込みはオンライン完結。そして、20万社のデータに基づくOLA独自の与信モデルによって、スピーディでコスト優位性のある審査システムを構築しています

freee 花井:20万社ってすごい量ですね。一般的なファクタリング会社の審査とは全く違いうアプローチなのがよくわかります。

OLTA歳森さん:お客様からも「他と比べてなぜそんなに安いの?!」と逆に不審がられたり、驚かれることもあります(苦笑)。

高い与信能力があることで、結果としてお客様に安い手数料という形で還元ができているので、安心してお使いいただけると嬉しいですね。

 

OLTAは、申込みも簡単で、売掛先に知られず、保証も取らない

―申込みも簡単なんですよね?

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OLTA歳森:オンライン上の手続きのみで売掛金(請求書)を売却できます。請求書以外の審査に必要な書類の提出なども郵送や押印などは一切なく、すべてオンラインで完結します。銀行融資や既存のファクタリングと比べても圧倒的に早く、かんたんに資金調達ができますよ。

アリー田中:OLTAさんは、債権の担保や代表者の個人保証も取らないんですよね?

OLTA歳森:はい。債権の担保や代表者の個人保証も取っていません

また、既存のファクタリングサービスは、契約の際に売掛先に知られてしまう「3社間ファクタリング」と呼ばれます。弊社は、ユーザー様とOLTAとの2社間の契約(2社間ファクタリング)なので、売掛先へ知られることなく利用できるのも選びやすい理由です。

また、弊社のファクタリングはノンリコース(※)ですので、仮に販売先が倒産などで支払ができなかった場合は弊社がそのリスクを負います。融資なら、その場合でも返済義務が残ります。
※ノンリコース:売先償還・償還請求を行わないこと。買取された請求書の発行先である債務者が倒産した場合には売主が返済を求められない。一方で、リコース型の場合には債務者(請求書の発行先)の倒産等により請求書の支払いがなされない場合には、売主(ファクタリング申込者)が買取会社へ返済しなければならない。


―様々な点で、OLTAのファクタリングはお客様にとって負担の少ない資金調達手段ですね。

アリー田中:会計士の立場としても、会社のお金と個人のお金はちゃんと分けて管理すべきだと思ってます。個人保証が不要なのは良いですね。

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OLTAは「飲み屋のツケ」も買い取ったことも?

freee花井:OLTAさんに申し込まれるユーザーって、どんな方が多いですか?

OLTA歳森:IT企業、アパレル業、建設業が多いですが、あらゆる掛売りのあるユーザー様からお申込みいただいています。

―ビジネスの状況としては、仕事は順調で受注は増えているけれども、支払いが先行して資金の立替負担が大きくなっている方ですね。

OLTA歳森:20代で独立された若い女性アパレル経営者の方は、銀行融資も検討しましたが、数千万円の借金を背負うことの精神的負担が大きいと感じたそうです。他の方法を調べている中で、ファクタリングを知り、その中でも弊社のサービスに共感して利用していただいた例があります。

花井:取引額が大きくないと使えないんですか?

OLTA歳森:そんな事ありませんよ。売掛先(取引先)に信用があれば、使えます。変わった使い方だと、飲み屋さんで数十万円のツケ払いをファクタリングで購入したこともありましたよ。

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花井:数十万円でもいいんですね!確かに、馴染みの店で取引先の接待をする時などは、後日請求書を会社に送ってもらって支払うことがありますよね。

ちなみに、買取できる売掛先の規模について基準はありますか?

OLTA歳森:売掛先の年商は30億円以上が多いですね。ただし、既存の金融機関とは全く違う複合的なモデルで資金供給の与信をしており、年商だけで断ることはありません。一方、ファクタリングをご利用頂く会社様についても「既存の信用情報が不利」とか、「調査会社の評点で50点以下のところとは取引しない」とか、「融資で借りてしまっているから無理」とか、そういう基準もないのでまずは一度お申し込みいただくのをおすすめします。


将来、中小企業が使える資金調達の選択肢が増えてほしい

ーもし田中さんのクライアントにOLTAを勧めるなら、どういう人をイメージをされますか?

アリー田中:保証もなくて、簡単で安いなら、第3の選択肢としては非常に魅力的です。とくに、今まさに融資を受けている人には救いになりますね。これ以上調達の選択肢がない人には、間違いなくこのファクタリングしか選択肢がありませんし、OLTAのサービスならやりやすいと思います。

OLTA 歳森:実際に、我々のユーザーは8~9割が銀行融資も併用されています。本来、運転資金であれば長期の融資ではなく、当座貸越のような資金調達手段で賄う必要があるのですが、業歴が短い中小企業ですとなかなか銀行から当座貸越のような資金調達手段は確保できません。

いざ、突発的な支払いが発生したり、見込んでいた販売先からの入金が遅れたりすると、銀行融資では遅くとも1ヶ月くらいは時間がかかってしまうので、そのような時にファクタリングは最適な資金調達手段だと思います。

アリー田中:保証協会だと、下手すると2~3ヶ月くらいかかっちゃいますし。それだと資金繰り間に合わないですからね。

freee花井:色んなチャンスを失っちゃうことにもなりますね。

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アリー田中:freeeさんとしては、OLTAさんと提携して、今後どういう風にやっていこうと考えているんですか?

freee花井:大企業であれば色んな選択肢があるにもかかわらず、中小企業の資金調達手段って1年以上の証書貸付、しかも多くは公庫さんや保証協会付きくらいしか選択肢がありません。我々としてはその差を無くしていきたいと考えています。簡単に申し込めたり、より良い資金調達手法を提供して、多くのスモールビジネスの資金繰り改善に繋げていきたいと思っています。「多くの選択肢が取れるからこそ、会計処理もちゃんとやっていこう」っていう文化が作られれば理想ですね。

「税金を払うために会計処理をやっている」という状態から、「会計処理をちゃんとやっていれば様々な便利なツールを活用できる」未来を実現したいです。

実際に、freee独自のクレジットカード「freeeカード」でも、freeeをちゃんと使っていればカードの利用上限額を上げられるようになっています。会計処理をやっていれば、それが信用につながっていく未来を作られると思っています。

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OLTA歳森:freeeさんのようにデータを集め、それを活用できるプレイヤーが出てきたことは非常に大きいです。freeeさんが起点になって、色んな金融サービスが利用できるようになるといいですね。

アリー田中:きちんと管理している人が、よりメリットを受けられるのは素敵な未来ですね。私としても、資金調達の選択肢が増えると非常に助かります。今後の展開も楽しみにしています。

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>> 前編はこちら

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