2019年06月06日(木)3ブックマーク

就業規則の神様が明かす、幸せな会社の経営者に共通する7つの法則とは?

経営ハッカー編集部
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「就業規則の神様」と呼ばれる社労士がいる。社労士は文字通り、人事のプロとして会社のルールである就業規則を作成したり、労使間のトラブル相談に乗ったりするのがその役目である。その人下田直人先生は、28歳で社会保険労務士事務所を開業して以来、さまざまな企業の姿を見てきている。下田先生が日々の業務の中で見出した、成功している経営者の共通点とは何なのか。お話を伺った。

目次

    そもそも幸せな会社とは?

    ―先生は、最近新著を出されたそうですね。そのなかで幸せな会社には7つの共通点があると書かれていますが、これらがどういった法則なのかを今日はお伺いしたいです。そもそも先生の定義する「幸せな会社」ってどういった会社のことを指しているのですか?

    幸せな会社とは、利益が出ているだけでなく、従業員はじめ会社にかかわるすべての人の心が満たされている会社のことだと考えています。利益が出ているかどうかと幸せかどうかの尺度って別なんですよ。経営者を見ていても、なんとか黒字経営ができているくらいの会社でもものすごく幸せそうな人もいるし、一方でとても業績は好調なのになぜかいつもイライラしたり、びくびくしたりしている人もいます。

    ―「幸せな会社=会社にかかわるすべての人の心が満たされている会社」と気づいたきっかけは何だったのでしょう?

    いろいろなことが複合的に絡み合っていますが、ひとつのエピソードとしては、僕の友人が経営するM社で起こった出来事です。その会社ではベトナムから技能実習生を受け入れていました。第1期生が帰国する前にねぎらいのための食事会を開いたのですが、そこで実習生に言われたことに衝撃を受けたそうです。それが、「日本人スタッフは誰も関わろうとしてくれないし、わけもわからず怒られてばかりだった。こんなにスタッフと心を通わせない会社は絶対につぶれる」という言葉でした。

    ―それはショックだったでしょうね……。それでその経営者の方はどうされたのでしょうか。

    今まで実習生の方にはよくしてあげていると思っていた友人は、その言葉を聞いて非常に反省したそうです。そして、「これから実習生と真剣に向き合おう」「彼らを絶対一人前にして返してあげよう」と心に決めました。それからは、実習生を受け入れるときに奥さんと一緒にベトナムの実家まで赴いて、ご家族と心を通わせてから受け入れるようになりました。そうしたら社内の雰囲気もガラリと変わり、日本人スタッフと実習生の間に交流が生まれて、今ではお互いに教え合ったり、社内のレクリエーションも一緒に楽しんでいると聞いています。でも、起こったことはこれだけではありませんでした。

    ―と言いますと?

    帰国した実習生がきっかけでベトナムに現地法人を作ったのです。社長は、現地の大手日本法人に彼が雇ってもらえるように紹介状まで書きました。しかし、彼はその企業の面接にさえ行きませんでした。大手企業が日本の縮図のように感じて、自分らしく働けないと思ったのかもしれません。

    その後、社長夫妻と彼は何度も話し合いをしました。その時に彼が、「M社と同じ仕事がベトナムでしたい。M社のベトナム法人ができるまで、他の社会で働きながら待つ」と言ってくれたそうです。この言葉は社長は居ても立ってもいられなくなって、日本の社員全員と話し、現地法人を出す覚悟をしたのでした。

    そして、現地法人を出す際、社名はベトナム人が好きそうな「さくら」「きずな」などにしようとしたのですが、実習生の方から、「M社の名前でやりたい!」と言われ、現地でもM社の冠をつけて会社を起こすことになったのです。
    この一連のことから、実習生との関わりがさらに深くなっていったと言います。

    ―いいお話ですね。そういうお話を聞いて、経営者自身がその会社をどうデザインするかが重要との気づきを得たわけですね。

    経営者こそ大自然の中へ身を置こう
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