2019年07月11日(木)2ブックマーク

立ち上げた新規事業50件!新規事業のプロ守屋実氏に聞く~仕事のプロになる、プロを育てるとはどういうことなのか?

経営ハッカー編集部
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30年間”新規事業一筋”で走り続けるという、我が国では稀有な存在がいる。守屋実氏だ。今日までに50件以上の新規事業を立ち上げ、昨年は立ち上げから関わってきたブティックス、ラクスルが2カ月連続で上場を果たし、新規事業界を騒然とさせた。世の中のオープンイノベーション熱が高まる中、博報堂、JR東日本グループ、JAXAなどの企業や組織からもアドバイザーとしての引く手あまただ。そんな守屋氏が、令和が始まるその月に働き方についての新著を刊行し、「会社のプロから仕事のプロ」になる必要性を説いている。折しも同月、経団連、同友会、日本自動車工業会など経済主要団体が終身雇用ギブアップ宣言ともいえる発言をした。国民は「ついに日本型雇用社会が終わった」とざわつき始めている。この問題を解決するためには、「仕事のプロ」になる、または育てるしかない。今回「仕事のプロ」とは何なのかを守屋氏に伺った。

目次

    「会社のプロ」から「仕事のプロ」になるべき時代が来た

    ―本の表紙に「会社のプロではなく、仕事のプロになれ!」というメッセージがありますが、これはどういった意味なのでしょうか?

    2017年に倒産した企業をカウントすると、企業の平均寿命は23.5年だった言われています。人生100年時代と言われる昨今、一つの会社に働き続けられる可能性はこの数字から見ても低いことは明らかです。
     
    一方で我が国の雇用形態を見たとき、これまでは終身雇用が日本の神話のように語られてきましたが、先日の経済団体代表の発言にもあったように、変化の激しい現代社会において終身雇用が無理をきたしていることは、誰もが理解していることでしょう。
     
    「会社のプロ」というのは、その名の通り、会社に入社したら定年まで勤めあげようと努力し、様々な部署を経験し、仕事内容の変化にも適応して役職をもらいながら社内の出世レースを勝ち抜いてきた人たちです。右肩上がりの経済で労働人口が伸びていく時代は会社のために尽くし、会社を大きくしていくことはよかったわけです。

    ―それではもうダメだと?

    ダメということはなく本人に合っていればそれでもよいと思います。私も20年サラリーマンでした。ただ、世の中の流れからすると「人口減少」と「超高齢化」が同時におきていることよって労働人口が減っていく時代ですから、会社のために働くというのは、会社にとっても労働者にとっても難しくなってくることは明らかです。

    ―そこで「仕事のプロ」になれ、ということなのですね。では「仕事のプロ」とはどんな人なのでしょうか?

    「仕事のプロ」というのは、自分の従事している仕事のプロであるということです。例えば経理なら経理のプロ、マーケティングならマーケティングのプロといったように、「このことだったら、あの人に頼めば間違いない」と、仕事をしようと思った時に真っ先に思い浮かぶ人になるということです。そして「仕事のプロ」は会社の指示を待っているのではなく、“自ら考え行動し成果を出す”という特徴があります。

    ―仕事のプロであることはなぜ大切なのでしょう?

    仮に60歳で「会社のプロ」を勤め上げたとして、多く見積もって残りの40年はそれまでの社会人生活に匹敵する時間に相当します。そこから転職しようとしても、会社側としては、同じ選考の場に22歳の将来性のある人材がいれば、そちらを採る可能性が高いでしょう。
     
    だからこそ、今のうちに「仕事のプロ」として意識をチェンジする必要があるのです。たとえ「会社」がコケたとしても、「仕事」という武器を携えていれば、自らの力で明日からでも勝負できるはずです。会社にとっても、これからは仕事のスキルを研鑽し、自分で動いて成果を出す「仕事のプロ」が増えたほうが成果は上がるでしょう。

    「仕事のプロ」人材の育成とは?
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