2019年09月06日(金)2ブックマーク

スタートアップからIPOまで、ほとんどのベンチャーが同じ失敗を経験する理由とは!~本気ファクトリー畠山代表に聞く

経営ハッカー編集部
シェア0
ツイート
ブックマーク0
後で読む

日本のスタートアップは、経済がリーマンショックから立ち直った直後から増え続け、毎年10万社以上の企業が生まれている。一方で起業した企業の存続率は1年後で40%、5年後で15%、10年後で6%とも言われており、多くのスタートアップ企業が廃業していくのも厳しい現実だ。ましてや、上場となるとこの中から毎年90社程度に絞られていく。こうしたスタートアップ企業が志半ばで死滅していく状況下、企業の存続率を上げ、その後も発展していくためにはどうすればよいのか?この問いに答えるため、新規事業を数多く手がけ、スタートアップビジネスの支援を行ってきた畠山和也氏は起業から上場まで、あらゆる成長ステージにある企業を詳細に分析。今回、この結果を「17スタートアップ:創業者のことばから読み解く起業成功の秘訣」として出版した。
 
「新規事業屋」を自認し、本気ファクトリー株式会社の代表を務める畠山氏は、数多くの業種や成長ステージの企業に関わってきてあることに気付いていた。それは成功するパターンはいろいろだが、失敗するパターンはほぼ同じだということだ。ただそれは、さまざまなタイプを並べて俯瞰的に見ないとわからない。そこで今回、17社の事例を本書において読者に開示し、同じ陥穽に陥らないように気を付けて貰おうというのが畠山氏の狙いである。では、ほとんどのスタートアップビジネスが失敗するパターンとはどのようなものか?どう乗り越えればよいのか、今回話を伺った。

目次

    スタートアップがつまずく失敗パターンが見えてきた

    -まず、畠山さんの活動内容を教えてください。

    私の活動は大きく分けると3つに分かれます。まずは、自身が新規事業開発支援を行う本気ファクトリー株式会社の代表としての役割です。同社においては主に大企業の新規事業開発支援を行っています。ソフトバンクグループ各社、三井不動産、パイオニア、学研グループ、毎日新聞グループ等の大企業やNPO、官公庁まで幅広く携わっております。
     
    そして、本気ファクトリーでの活動を通じて、クライアントから求められ経営陣に参画する場合があります。この段階になると、私自らが行う事業という位置づけになります。現在、は銀行代理業・決済代行業を行うH.I.S. Impact Finance株式会社の取締役、教育事業を行う株式会社BYDの取締役、スマートロック事業を行う株式会社ビットキーでは広報/アクセラレーション担当執行責任者に就任、経営チームのメンバーとして事業を実行しています。
     
    さらに、取締役に就任している株式会社BYDでは「3rd class」という大学生起業家育成を行っており、この「起業家教育」が私の活動の三つ目となります。前述の2つの事業を糧として、若者に起業家としての教育を施し日本の起業環境を変えようとしています。

    -このように数々の新規事業開発に携わるようになった経緯はどのようなものなのでしょうか?

    私は人の役に立つことをすることが自己肯定の源泉になることをかねてから感じており、そのため、より多くの人により多くの価値を提供することをしたいという思いがありました。早稲田大学商学部在籍時に、インターネットビジネスの勃興期を迎え、新しい事業が世の中を変えていくことを目の当たりにして、より多くの人に役立つには自分が起業したり、起業家を支援したりすることだと考えるようになりました。
     
    その思いを携えながら、2005年に早稲田大学商学部を卒業します。就職氷河期の後期の厳しい時代でしたので、大量採用をしていたソフトバンクBBに入社、「おとくライン」事業の立ち上げを担当しました。新卒1年目から、いきなり新規事業に携わることになったのです。2006年にリクルートに入社、人材事業部で営業・人事コンサルティングを担当しましたが、経営者に関心があったので、何よりも経営者と可能な限りお会いして、千差万別である経営者の思い、事業の状況をお聞きする日々を過ごしました。経営者からは新規事業のお話をお聞きすることも多くありました。
     
    この時は1人の営業マンが管理できる顧客数は100社が限界とされている中、CRMの考え方を導入して300社の顧客を管理することに成功しました。こういった成果をもって、各方面からお声掛けいただくようになる中、2011年に電子書籍事業を行うスターティアラボに入社、新規事業であるAR事業の立ち上げを担当、次いで2013年、印刷ソリューションを提供するラクスルに入社しこれも新規事業である名刺印刷事業の立ち上げを担当しました。このように新卒から一貫して新規事業に取り組み、様々なスタートアップ事業の経験を積み、これをベースに2014年に代表取締役を務める本気ファクトリーを立ち上げて先述のスタートアップや新規事業開発支援を行っているというわけです。

    -多くのスタートアップに関わって見えてきたものは何でしょうか?

    シェア0
    ツイート
    ブックマーク0
    後で読む

    この記事の関連キーワード

    ボタンをクリックすると、キーワードをフォローできます。

    関連する事例記事

    • インタビュー・コラム10月21日経営ハッカー編集部

      今、日本企業に求められているOKRとは?~Google出身でOKRの神髄を知るピョートル・F・グジバチ氏に聞く

      1ブックマーク
    • インタビュー・コラム10月15日経営ハッカー編集部

      その特許、無価値ですよ!ビジネスで儲かる特許はどうしたら取得できるのか?「IPアライアンス」に聞く

      3ブックマーク
    • インタビュー・コラム10月09日経営ハッカー編集部

      ゆるやかに拡大するユニリーバ“WAAの輪”!他企業や自治体も巻き込む「島田由香流マネジメント」に迫る

      3ブックマーク
    • インタビュー・コラム09月26日経営ハッカー編集部

      競争が熾烈化するインナーECショップで業績を上げ続け、上場も達成。株式会社白鳩が20年間成長を止めない理由とは?

      3ブックマーク
    • インタビュー・コラム09月24日経営ハッカー編集部

      企業がマネジメントすべき攻めの広報、守りの広報とは?~公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会 日比谷尚武氏に聞く

      1ブックマーク
    関連記事一覧