2019年11月18日(月)2ブックマーク

ボケてで500万DL、アプリプロデューサー・イセオサムさんの仕事哲学「あそぶようにはたらく」を追求したらどうなる?

経営ハッカー編集部
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働き方改革によって、それぞれワーカーの事情に応じて、多様で柔軟な働き方ができる時代になりました。企業もリモートワークやワーケーションなどの環境を整え、様々なメニューを取り揃えて、人材の確保定着に躍起です。
 
しかし、制度がいかに充実しても、日本には世界的にワークエンゲージメントが低いという根本的な問題があります。これには企業の問題もあるでしょうが、働くこと自体に情熱を感じないビジネスパーソンの意識の持ち方をそもそも変える必要があるのではないでしょうか?
 
そんな中、モバイルマーケティングの先駆者であるイセオサムさんは、「あそぶようにはたらく」という哲学を持って活躍しています。日本テレビ、広告代理店オプトを経て複数の起業に携わり、プロデュースしたアプリは「ボケて(bokete)」「ヨモ(yomo)」など合わせると累計1,000万DLを突破。その傍らで、釣りに没頭しつつ、釣りのYouTuberとしても活動するなど、実に楽しそうです。
 
今、「あそぶようにはたらく」が求められていると感じた当編集部では、早速イセさんの哲学を聞きに行くことにしました。

目次

    考え方の原点は、中学時代の「好きになれて、なおかつ食える仕事」探し

    ―イセさんが提唱する「あそぶようにはたらく」は、起業する人だけではなく、働き方の変革期にある現在、会社員にとっても組織にとっても重要なキーワードになると思います。そこで、今日はイセさんの仕事哲学を掘り下げて伺わせてください。まず、「あそぶようにはたらく」という考え方は、どのように生み出されたのでしょうか。

    「あそぶようにはたらく」という言葉を使い始めたのは、自分の会社を作った時ですが、原点は中学生の頃なんです。地下鉄で通学している時に「通勤中のおじ様方は皆、何て暗い顔しているんだろう」と衝撃を受けて。どうせ働くなら楽しく働いた方がいいはずなのに、なぜそういう社会になっていないんだろう? と考えるようになりました。

    ―中学生の時ですか! それは早熟ですね。

    将来、何かをして食べていかなくてはならないけれど、サラリーマンにはなりたくない。「自分ができることは何だろうか」「釣りが好きなので、釣りのプロはどうだろう」と考え、大会に出たり、ルアーを作って売ってみたりしましたが、いかんせん食える感じがしない。大会の賞金総額もゴルフなどとは比較になりませんでしたから。「これでは、プロとして成り立たない」と思いました。高校時代はバンドを組んだり、大学時代は演劇サークルで活動したり、試行錯誤しながら「好きになれて、なおかつ食える仕事」を探していました。

    ―社会人としてのスタートは、日本テレビの社員です。「好きであり、食えること」に合致する仕事と思い、選択したのでしょうか。

    テレビ局に就職したのは、テレビドラマの制作に興味があったからです。運よく日本テレビに受かったのですが、朝の情報番組に配属され、全然興味が持てなくて。インターネットの部署への異動も打診されましたが、自分で自分のやることを選べないのはどうにも気持ち悪い。ドラマに配属されていたら会社にいたかもしれないですし、サラリーマンとしてはいい環境だったとは思うんです。でも、自分で選びとれない不自由さ、気持ち悪さに気づき、時間をムダにしたくないという想いが募り、1年で退社しました。

    ―「自分で選びとれない」は、まさに会社員の宿命ですね。日本テレビ退社後は広告代理店でモバイルマーケティングに従事した後、続々と会社を立ち上げ、コンテンツ制作、マーケティングで多くの成果を上げられています。マーケティングという分野が「あそぶようにはたらく」に適ったということでしょうか。

    大学のゼミでモバイルを専攻し、当時からメディアの未来はモバイルだと思っていましたし、「楽しいことをしたい」という仕事観に合致した分野ではあります。ぼくにとって楽しいこととは、人を喜ばせることなんです。魚を釣って料理して家族にふるまったり、何かを作って人に見せ、喜んでもらったり。アプリはまさに人を喜ばせることですから、ぴったりはまったんですね。

    ―「こういう仕事が楽しい」ではなく、あくまでも「自分が楽しい」が先にくるわけですね。

    「何をすれば人が喜んでくれるだろう?」と常に考えているので、自分が楽しいことは誰かの役に立つはず。だから、何かしら対価をもらえるだろう、という信念を学生時代からもっていたんです。ですから、楽しく人生を過ごすためにスキルを身につける、仕事を作っていく、という感覚でずっとやっています。
     
    同時に、マーケティングの仕事はあくまでも自分にとって「好きであり、食いやすいこと」なんです。もっと好きなのは釣りで、こちらは「食えないこと」ですが、とにかく楽しい。本来の意味の「遊び」ですね。100種類の魚を釣ることを目標に、あちこちに出かけています。一昨年からジャイアント・トレバリーという30kgもあるアジ釣りをはじめ、鹿児島県のトカラ列島までわざわざ行くのですが、その過程も楽しい。

    魚を対象とする釣りと、人を対象とするマーケティングの仕事は関係が深い?
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