仕事するのにオフィスはいらない。ノマドワーカーの世界最速の平均通信速度64mbps体験レポ。
仕事するのにオフィスはいらない。ノマドワーカーの世界最速の平均通信速度64mbps体験レポ。
どうも「経営ハッカー」に寄稿しているライターの安齋です。
7月中旬、出雲・津和野・萩・新山口・下関・別府を巡る取材で西日本へノマドワークしてきました。この6つの地域を4泊5日で回るという、結構タイトな旅行でしたが、なんとか東京の仕事をこなしつつ西日本の取材をすることができました。ライターという職種に限って言えば、場所を選ばずにどこでも仕事ができるのだなあと再認識した次第です。
私が仕事道具として持ち歩いたのは、「VAIO Pro 11」とWIMAXルータのみ。あとは仕事用の一眼レフカメラと4泊5日分の衣類などでした。コインロッカーの出し入れなどを考え、カメラとPCと衣類を別のバッグに入れて持ち運びました(そのおかげで持ち運ぶバッグが3つになってしまいましたが)。
というわけで今回は、地方に居ながらにして東京の仕事をこなす実験企画をお送りします。途中、電源のあるカフェの場所やWIMAXの電波状況などを織り交ぜて紹介してまいりますので参考にしてください!
■1日目:羽田空港
2日目の飛行機が7:25羽田発ということで、いっそのこと羽田に前日入りしてしまおうと考えました。そこで羽田空港国内線第2旅客ターミナル直結の「羽田エクセルホテル東急」に泊まることに。
当然のことながら、有線LANもLANケーブルもありました。無線にして使ってみましたが、WIMAXの電波も良好です。USBとLANの変換コネクタさえ忘れなければ、快適にPC作業に取り組めます。ちなみに私はこのホテルで「【2014年度版】すべてのビジネスマンに役立つAPI一覧」の記事を書きました。ホテルなので自室でPC作業をすれば問題ありませんが、気分転換にホテルの外で仕事をしたいという方は、「マクドナルド羽田空港第二ビル駅店」や「プロント京急羽田空港店」などのカフェで電源が使えます。ぜひこちらも利用してみてください。
■2日目:羽田~出雲・津和野・萩
7:25発のJAL便で出雲空港へ。機内ではネットができない(2014年7月23日より日本航空は、国内線機内インターネットサービス「JAL SKY Wi-Fi」をスタートしました。)ので、ペンとメモ帳で一人ブレストをしていました。1時間数十分程度の飛行時間なので、ネットで作業するまでもありませんでした。
出雲空港(愛称は「出雲縁結び空港」)から出雲大社まではシャトルバスを利用しました。地元の方がガイドとして出雲の歴史や見どころなどを話してくれます。平日にも関わらずバス内は満席で、通路にある折り畳み式の席に座る人もいました。だいたい30~40分で出雲大社に着きます。
・出雲大社 着
出雲大社では、60年ぶりとなる「平成の大遷宮」が行われています。そのため、遷宮に関する様々な行事が行われていますので、これを機に出雲に旅行するのも良いかもしれません。なお、出雲大社前にはスターバックスがあり、電源を利用することが可能。出雲大社を観光中に電源がなくなったら、ここのスタバを利用しましょう。
その後、出雲市駅から山陰本線で津和野駅へ。時間はだいたい2時間30分程度かかります。スマホの電波が時々3Gになるなど、回線が不安定な場所を走行するので、オンラインでのPC作業は避けたほうが無難。ここで私はスマホを使ってメールで東京のウェブメディア編集部とやりとりをしました。
・津和野駅 着
津和野は「山陰の小京都」と呼ばれ、豊かな自然と落ち着いた街並みが楽しめます。完全にローカルな場所なので、当然津和野駅前にカフェのチェーン店などありません。小一時間散策する程度の滞在であれば問題はありませんが、もし東京から連絡が来てメールの返信をしたくなったときは、地元の喫茶店で電源を貸してもらいましょう。個人的には「沙羅の木」という喫茶店がおすすめです。近くにはエディオンもあったので、PC周辺機器なども購入できます。
津和野から萩まではバス(ローカル線)を使いました。14:58に津和野駅前を出て、16:30松陰神社(萩市)着。この間のPC作業は期待しないほうが良いです。見渡す限り田んぼと峠という風景のなか、ひたすらバスは走っていきます。
松陰神社に着くと、1時間ばかり取材しました。維新後、松下村塾出身者などによりたびたび改修や境内の整備が行われています。いまの本社は1955年(昭和30年)に作られたものです。来年の大河ドラマが「花燃ゆ(吉田松陰の末妹が主人公)」ということもあり、これから観光客が増えそうなスポットと言えます。
・萩市 着
夕方となり、そろそろ電源が切れてきたので、モスバーガー萩店で充電。萩市内にはスタバもドトールもなく、もちろん電源カフェもほとんどありません。しかし、モスバーガー萩店は唯一コンセントのあるカフェです(ただし、使う前にお店の人に電源許可を取りましょう)。ここのモスは地元の方のためのお店という印象です。私はここでポテトを買って宿に向かいました。
萩市で注意すべき点は、WIMAXの電波が入る場所と入らない場所があるというところです。泊まる宿によってはWIMAXが入らず、ホテルに有線LANもないという場合もあります(私自身がそうでした)。なので、どうしてもネット環境が必要という方は、萩市郊外のネットカフェに行くことになりそうです。まあ、そもそも萩市で仕事をすること自体諦め、観光に集中したほうが吉と言えますが。
■日本のネット環境の実情
日本は平均通信速度は64mbpsと世界最速。そのデータが下図で一目でわかります。
全世界の中でこれだけ恵まれた日本のネット環境を活用しないのはもったいない。是非皆さんもノマドワーカーになってみては?
Text=安齋慎平
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