バイトやパートが見過す年末調整|還付金のチャンス逃してませんか?
もしあなたが今還付金について理解しないと、この先ずっと損をしますよ!
パートもバイトも会社員も、会社で年末調整してくれている人が大半だと思います。会社にすべて任せて安心していると、還付金のチャンスをみすみす逃してしまいます。計算してみたら、今月のバイト代よりも還付金のほうが多かった! という事例もあるくらいです。この先ずっと知らないままで損をするのではなく、しっかり理解して、払いすぎた税金を取り戻しましょう!
目次|確定申告還付 ■1)医療費控除で還付金 ■2)雑損控除で還付金 ■3)過去5年間にさかのぼって還付金 ■知らないと損する確定申告還付まとめ
■1)医療費控除で還付金
その年に医療費が10万円を超えたら、バイトもパートも会社員も還付金がもらえる可能性があります。
1)妻の妊娠出産
妊婦健診にかかった費用や、出産に関する医療費も控除対象となります。妊娠中の妊婦健診は自治体によりますが、公費負担の受給券が使えますから、健康な妊婦さんであれば、10万円を超えることはそれほど多くないと思います。しかし、受給券を超える診療費がかかった場合や、通院にかかる交通費などは、意外と見落としがちです。
タクシー代は領収書が発行されますが、公共交通機関は領収書が出ないからといって諦めてはいけません。suicaなどのicカードの履歴もありますし、切符や現金で支払ったとしても、家計簿につけるなど自分で明細書を付ければ大丈夫です。妊婦健診の領収書に、交通費も合わせて書き留めておけば、受診年月日と診療費と共に記録しておくことができるので便利です。
さらに交通費に関しては、自家用車のガソリン代は、医療費として算入することができません。電車やバス、タクシー代にのみ認められています。妊娠初期に切迫流産や多胎児の妊娠など、比較的リスクの高い出産に関しては医療費がかかる可能性がありますので、あらかじめ妊婦健診にかかる交通費の概算を算出してみてはいかがでしょうか。
また、健康保険組合などから支給される出産一時金を差し引いて10万円を超えなければなりませんが、出産祝い金や出産手当金は差し引かなくてもいいことになっています。誤って差し引かないように気を付けましょう。
2)離れて暮らす家族がいる
離れて暮らしていても仕送りなどをしている場合、医療費控除の対象となります。
・遠隔地で暮らす息子が怪我をして入院したケース ・扶養には入っていないけれど、仕送りをしている実家の両親
いわゆる介護サービスと呼ばれる「居宅サービス」も、医療費控除として認められるものがあります。グレーゾーンのものは内容によっては対象内となりうるものもありますので、税務署に問い合わせてみる価値は十分にあります。
3)医療費すべて合わせて10万円を超えていない
「医療費は10万円以上」という思い込みから、始めから諦めている人もいるかもしれません。医療費控除は「その年の総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等5%の金額」であれば控除できることになっているのです。総所得金額が150万円であれば、7万5千円以上の医療費が控除対象となります。アルバイトやパートの人でも還付金がもらえる可能性があるのです。
■2)雑損控除で還付金
いつ何が起こるか予測不能な自然災害や、窃盗、盗難。いくら保険をかけたりホームセキュリティを導入したとしても、被害にあってしまう可能性はゼロとは言えません。万が一そんな被害に遭ってしまったとしても、雑損控除を使えば、納める税金を軽減させることができます。
・震災、風水害、冷害、雪害、落雷など自然現象の異変による災害
・火災、火薬類の爆発など人為による異常な災害
・害虫などの生物による異常な災害
・盗難
・横領
などが挙げられます。現実的には車上荒らしや自動車の盗難などがリアルに感じられる出来事ではないでしょうか。車両保険を付けた自動車保険であれば、盗難の被害にあっても保険金が下りることが考えられます。その場合、損害金額から補てんされた金額を差し引いた金額を確定申告時に雑損控除として申告することになります。
また、盗難にあった自動車がレジャーのために供するものであった場合、雑損控除の対象外となってしまいます。使用頻度が週に一度だったとしても、足が不自由で生活するのになくてはならないことが証明できれば、雑損控除の対象となります。
■3)過去5年間にさかのぼって還付金
住宅ローン控除や医療費控除などは、過去5年間にさかのぼって還付申告することができます。
・新居へ引っ越して、住宅ローン控除の確定申告を忘れていた ・無事に妊娠出産できた喜びから、不妊治療していたことを忘れていた ・数年前から実家の両親に仕送りしていたが、医療費控除していなかった
このようなことがあれば、還付申告することができます。申告に必要な書類だけでなく、過去の領収書もどこかに保管しているかもしれませんから、探す価値はあります。
■知らないと損する確定申告還付まとめ
さて、パートもバイトも会社員も知らないと損する【確定申告還付】はいかがでしたか? 医療費控除は一番身近で控除申告しやすいのではないでしょうか。10万円という壁を意識して、日ごろから領収書をまとめておくと、いざ確定申告しようとするときに大変便利です。
また、家族の誰かが怪我をしたり、妊娠出産があったりしたときに、あと少しで10万円超えたのに! ということにならないように、その年度内に歯科治療などを積極的に行なうのも、賢い節税対策になります。