有名企業12社で学ぶ!会社名の決め方と社名を武器に変えるポイント

起業したいけど会社名が思いつかない…
起業するときに、誰もが苦労する問題。会社名。
いろいろ考えてみても、なかなか決められませんよね。
そこで、今日は会社名を決める参考にしていただくために、
有名企業の由来をまとめ、会社を決める際に守るべきルールとポイントをまとめました。
あの有名企業はどうやって社名を決めた?
まずは、有名企業の由来をみてみましょう。発想方法の参考になる社名が沢山あります。
単語の組み合わせで造語をつくる
まず、2つの単語からつくった造語を会社名にするという方法があります。例を見てみましょう。
マイクロソフト
マイクロコンピュータとソフトウェアを合わせて、マイクロソフトとなったそうです。
ソフトバンク
ソフトウェアとバンクの造語。 「情報化社会のインフラストラクチャー(社会的な基盤)の役割を担う存在になる、という大きな決意をこめて、「バンク」という言葉を用いました。」とホームページにあります。 通信会社にとどまらず、ソーシャルゲームや携帯の卸売にまで事業を拡大している最近の姿勢は、創業当時から変わらないようですね。
YouTube
「You」と「Tube」から来ています。あなたのテレビ(ブラウン管)というサービスの内容がすぐにわかる名前になっています。
単語の語尾を変えてみる
よく知られている通り、tweet(さえずり)から来ています。
mixi
「mix」に人に見立てられた「i」をつけたそうです。SNSの特徴が反映された名前ですね。
naver
「Navigate」(航海する)に人を意味する「er」をつけて生まれたそう。 更に、発音は、「Neighbor」(隣人)とかけられています。 ただ、語尾を変えるだけでなく、響きのよさも考えてつけているのは見習いたいところです。
一般名詞・固有名詞などから
Amazon.com
世界で最大規模の流域面積を持つ南アメリカのアマゾン川からとられています。世界最大級の流通網をもつ通販サイトらしい由来ですね。
アスクル
名詞ではありませんが「明日来る」という由来です。 アスクルのコンセプトが伝わってきます。
創業者の名前から
ヤマハ
創業者の名前が山葉さんというところからそのままヤマハとつけられています。
ヒューレット・パッカード
ウィリアム・ヒューレットとデビッド・パッカードによって創業されました。2人で起業される場合は、二人の名前にちなむ何かを足して社名としてもいいかもしれませんね。
サントリー
創業者の苗字である「鳥井」の前に「SUN」をつけて、サントリー。 「SUN」は創業当時に発売した商品の名前からきているそうです。
ワタミ
創業者の渡邉美樹(わたなべみき)に由来するだけでなく、「和の民」「和やかな民」という意味も込められているそうです。 創業者の名前+αの意味を込めるというのもよいかもしれませんね。
会社名には決め方がある?
上記の様に、アイデアベースで響きの社名の候補が出てくると思います。 しかし、アイデアだけでは、いい会社名はつけられません。 会社名を決める際には、
- 会社法などのルールを守ること
- ビジネスをやっていく上で有利となるポイントを抑えること(SEOの観点など)
この2点に気を使いましょう。
守らなくてはいけない4つのルール
まずは、会社法などの観点からやってはいけない会社名の付け方を見て行きましょう。
使ってはいけない文字がある
会社名にはどんな文字でも使っていいわけではありません。 使っていい文字は以下の通りです。
- 漢字
- ひらがな
- カタカナ
- ローマ字
- アラビア文字
- 一部の記号…「&」「'」「,」「-」「.」「・」だけ使うことができます。
記号は、上記のもの以外使うことができません。 詳しくは、法務省ホームページでご覧頂くことができますが、覚えにくい社名は好ましくないので、記号等はあまり使わないようにしましょう。
株式会社などを社名の一部に入れる。
設立する会社の種類に応じて、その名称を社名の中にいれなくてはいけません。 具体的には、株式会社、合名会社、合資会社、合同会社といった文字を入れなくてはいけません。 (入れる場所は、前でも後でも構いません。)
社名に入れてはいけない単語が存在する
「支店」「部門」といった会社の一部を指すような単語を入れることはできません。 また、銀行でないのに、「銀行」という単語が入った会社名で登記することもできません。 しかし、こういった決まりは、普通にしていれば守れますので、常識の範囲内で名前をつけていれば特に問題ありません。
同一住所に同じ名前の企業は登記できない
逆にいえば、同一住所ではなければ、同じ名前の社名で会社を設立できるということになりますが、紛らわしくなり、SEO(検索エンジン最適化)などの観点などでも困りますので、できる限り避けましょう。
社名を武器にするために抑えたい5つのポイント
ここから、先は法律などで決められていることではありませんが、良い会社名にするために、意識しておくとよいポイントをご紹介します。
似たような会社名がないか検索してみる
似たような会社名があり、その企業が有名であったりすると、いつまでたっても、自社のサイトが検索エンジンで上位表示されない可能性があります。大企業やネット上で有力なWEBサイトを持つ企業と似たような名前にするのは、避けるべきです。
会社名の単語の検索ボリュームを調べてみる。
つけようとしている会社名がどれくらい検索されているか調べてみるといいでしょう。難しいですが、検索数が多く、かつ有力なサイトもない単語を会社名にできれば、創業直後から、自社のWEBサイトに多くのアクセスが見込めるでしょう。 検索ボリュームについては、GoogleAdwordsのキーワードプランナーなどで簡単に調べることができます。
検索しやすい単語にする
難しい漢字や綴りなどにしてしまうと折角、会社に興味を持ってもらっても、検索するときには覚えていないなんてことにもなってしまいます。興味を持ってくれた方々が検索しやすいように、極力、覚えやすいものにしましょう。
ドメインを調べてみる
登記しようと考えている名前でドメインが取れるか確認しておきましょう。またtwitterなどのマーケティングに使えそうなサービスのアカウント名が使えるかも確認しておくことをおすすめします。
主力サービスや商品と同じ名前にする
これはケースによって異なりますが、会社を設立して、展開するサービスや販売する商品がある程度定まっているなら、そのサービス名・商品名と同じ会社名にすることをおすすめします。 理由としては、会社名と商品名が同じのほうが、ブランドとしての知名度を上げることが容易になります。 またその際には、その名前が商標登録されていないかも確認しておきましょう。
是非、これらの事例やポイントを抑えて、後悔のない会社名をつけましょう。 また、会社名は途中で変更することもできますので、肩の力を抜いて、気楽に考えるといい社名が思いつくかもしれません。
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