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2015年09月24日(木)

バー経営の成功は最初が肝心!開業時にかかる費用まとめ

経営ハッカー編集部
バー経営の成功は最初が肝心!開業時にかかる費用まとめ

bar 「バーを開業したい」と一口にいっても、そこまでのプロセスは皆さん一人ひとりのストーリーがあるかと思います。ビジネス志向が強い方、心地よい雰囲気の居場所を作りたい方、先代から引き継いだ方、趣味でやる方…それぞれの理由があるでしょう。でもせっかく始めるからには、成功したいですよね。という訳で、今回はバー経営成功のカギを握る「開業資金」について、整理してみました。

1)長く続くバーになるためには

バーの経営が成功しているかどうか、その判断基準はオーナーごとにあるかもしれませんが、一つの指標として、お店が長く続くことが挙げられます。

お店を長く続けるためには、お客さんが絶えないこと、多く集まることが必要です。立地やコンセプト、接客、ターゲット、客単価、リピート率など様々な要素が影響してきますが、お店継続のため大切なことがもう一つあります。それは「運転資金がショートしないこと」です。

資金をそこそこ貯めて開業をしたけれど、思いのほか、お店の内装にこだわったりしているうちにお金がかかり、お金にあまり余裕がないままOPEN当日を迎えてしまったとしましょう。よく、最初の1ヶ月くらいはお友達や知り合いが来てくれて、なんとかなるという話を聞きますが、だんだんそれも減ってくると…お店が軌道に乗る前にお金が底をついてしまい、家賃や給料などが払えず、あっと言う間に継続するのが難しくなってしまうケースもあります。

そうならないためにも、開業にはどういった費用が必要になるのか、事前にしっかり計画立てることが大切です。

2)開業にはいくらくらい必要なの?

article1 バー開業に必要になってくるお金、大きく分けると大体以下の通りです。それぞれ、大まかな額を見て行きましょう!

(1)物件取得費

店舗物件を借りるために必要な費用。保証金、前家賃、不動産仲介手数料などで、これらを全て合わせると(地域によりますが)家賃月額の8~12ヶ月分位になる場合が多いようです。仮に家賃20万円なら160万円~240万円くらいですね。

(2)什器・備品・消耗品費

イス、テーブル、食器、音響、照明、インターネット設備、インテリア、メニュー、名刺などなど。細かい費用も積み重なると結構な額になります。また、業務用のイスやテーブルは、家庭用に比べて強度の関係で値段が高い場合が多いので注意が必要です。

(3)内外装・設備工事費

設計費、内外装工事費、看板設置、電気水道ガス電話等の工事、冷暖房機器などです。まっさらな状態(スケルトンと言います)から自分好みの店に作り上げる場合は、かなりお金がかさみます。地域にもよりますが、スケルトン物件の場合、一坪あたり約50万円前後、こだわれば100万円以上の工事費が目安になります。例えば10坪のお店であれば500万円前後、最大でも1,000万円くらいが目安で、それを超えると過剰投資と考えられます。

(4)運転資金

日々の経費支払や家賃支払など、開業後にかかるお金を、あらかじめ余裕を持っておくことが大切です。こちらは最低でも、仕入れと給料(人を雇う場合)の合計3ヶ月分くらいは用意しておきたいところ。6ヶ月分くらいあれば開業後の自分の生活費も補えるので、軌道に乗るまで少し時間がかかる場合でも安心です。なお、開業時にレセプションやパーティをやる場合は、その費用もここに含めておきましょう。

3)初期費用を抑えるためには!?

article2 ここまで、いろいろ見てきましたが、お店を始めるって、結構お金がかかりそうですね…でも、初期費用を安く抑えてお店を始める方法もいくつかありますので、ご紹介いたします!

(1)居抜き(いぬき)物件

「居抜き貸し」という、前のお店の内装や備品などが残った状態で借りられる物件もあります。このケースでは造作を譲り受けるためにお金を払う場合がありますが、スケルトンよりも費用を大幅に抑えることができます。ただし、実際にそのまま使えるかどうかや、退去時にスケルトンにして戻さないといけないかなど、注意が必要です。

(2)中古の備品購入

冷蔵庫、製氷機などの電子機器や流し台など、さまざまな中古機材も初期費用を抑えることができます。ただし故障などには要注意です。

(3)リース賃貸

新宿・歌舞伎町や札幌・すすきのなど、バーなどが密集している繁華街の場合、「リース賃貸」という契約方式があります。これは、内装工事も終わり、カウンターやイス、備品などの設備もみんな揃った状態で借りる方式です。毎月の賃料は自分で内装などを作る場合に比べて割高になりますが、まずは開業してみたい方には費用面でリスクが少ない物件です。

この他にも、そもそも賃料が安いエリアで出店するというのも一つ。まだバーがあまりないエリアや観光地などで、実は結構人が集まりそうなところがあるかもしれません。また、内装工事費については工夫とセンスと、手伝ってくれる人を集められる人望で、自分なりに安くオシャレにできる余地があります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。このように、思いのほかお金がかかるバー開業。事前にお金の準備をしっかりしておくことが必要です。開業時の資金調達の方法についてはまた別の回でご紹介します。お楽しみに!

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