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2015年11月02日(月)

起業で失敗しないために気を付けるべき10のポイント

経営ハッカー編集部
起業で失敗しないために気を付けるべき10のポイント

kigyou 起業という大きなチャレンジに挑むにあたり、気を付けていただきたいポイントをまとめました。

1)人をあてにしない

起業したいと口にしていると、自然と人が集まってきます。飲みの場で「将来、○○が社長やるなら、一緒にやろうよ!」とノリノリな方も少なくはないでしょう。ただ、いざ、あなたが会社を始めようとしたときは、今の仕事を投げうって、一緒に始めてくれる仲間はなかなか集まりません。

それぞれ、今の立場や家族など守るべきものがあり、先が見えない船に乗ることには大きな不安があるからです。軌道に乗り始めたら、一緒にやりたい人も少なくないはずです。まずは、一人でも始める覚悟を持ちましょう。

2)専門家の知識経験を頼ろう

会社の設立手続きを行うには、法律、会計・税務、労務など、初めて行うであろう様々な手続きがあります。それら全てを一人で行うには限界があります。ここは、営業活動に集中するためにも、しっかりとお金をかけて、プロに任せるべきでしょう。相談しやすく、独立開業の分野に強い、弁護士、公認会計士、税理士、社会保険労務士等を見つけましょう。

3)すぐに売り上げが上がらなくても焦らない

「会社を始めました!」と声を上げたところで、いきなり売り上げを獲得することは難しいかもしれません。会社組織である必要がない事業形態なのであれば、まずはお金も手間も少なくて済む、個人事業主でビジネスをスタートし、一定の成果が出たところで、法人格とするという選択肢も考えたほうがよいでしょう。

また、事業資金のほかに、半年から1年ほどの自身の生活を支えるための財務基盤を保持できるように準備をしましょう。

4)あなたのアイディアはユニークですか

人がまねしやすいもの、誰もが思いつくものは大手資本が目をつけたらあっという間に駆逐されてしまいます。市場や商品が昔からあるものであっても、新たな付加価値を付けることによって成功されている起業家も少なくありません。あなたでないと、その事業を成しえないという確信を持てるようにしましょう。

5)人脈づくりではなく、名刺集めになっていませんか

世の中には、様々な起業家(及び、その予備軍)の集まりがあります。そこで出会った人脈を通じてビジネスが生まれている側面は否定できませんが、自身のビジネスをおろそかにしてまで、ひたすら名刺集めに熱心になってはいませんか?

成功している方を身近に感じ、自分もこうなりたいと思うことは大切ですが、あなたの本当のライバルは、あなたが名刺集めをしている時間に、着々と準備を進めています。人脈作りと名刺集めの違いに気づきましょう。

6)許認可が必要なビジネスではありませんか

許認可が必要なビジネスの場合、保証金等を納めたり、自己資金で一定の財産を保持したりすることが求められます。自己資金が潤沢にある方ならいいのですが、運転資金以外に拘束されるお金が多額となってしまうケースや、他人資本での調達では定められている財産額と認められないケースもあります。

あなたのビジネスを行うには、どのような手続きが必要なのかを調べてみましょう。

7)競業避止義務に抵触しませんか

現在、サラリーマンとして働いており、同じ業種で独立を志した場合、退職時に誓約書等で一定期間の競業避止義務を課せられるケースがあります。その場合、退職後すぐに営業を行うことが難しくなります。この点については、法務問題での論点となっているようですが、営業開始早々、元職場との法廷闘争に時間を取られてしまうのは、大きなリスクかもしれません。

同業での独立を行うことに問題がないか、弁護士等の法律の専門家に相談しましょう。

8)ビジネスコンテスト向けのアイディアになっていませんか

たくさんのビジネスコンテストがあり、そこで一定の成果が出ると、投融資の道が開かれることがあります。ただし、ビジネスコンテストにはトレンドがあり、中にはビジネスモデルそのものの評価よりも、トレンドに沿ったものが選ばれる傾向もあるようです。

ビジネスコンテストでの入賞を狙うばかりで、実際にビジネスを始めるまでには至らない人にはなっていませんか。ビジネスコンテストを目標とするのではなく、実際のビジネスを始めることを考えましょう。

9)事業計画を「丸い数字」で作っていませんか

初めて事業計画書を作るとき、中期・短期の利益計画を、目標となる数字ありきで作ってはいませんか。利益計画は後から、実績との比較分析ができるものでなければなりません。

例えば、売上目標を1000万円のような「丸い数字」(会計用語でキリの良い数字のことを指します)で掲げるのではなく、予想平均客単価、予想来客数、営業日数を掛け算して求めるなど、積み上げ式の予算を組みましょう。

10)独立開業はやはり難しいとくじけてしまってはいませんか

ここまで、様々なことを挙げてきましたが、これらを読んで、「やはり、自分には難しい」と思っている方はいませんか。その方は、今は独立して起業するタイミングではないといえるでしょう。独立開業に当たっては、一定の成功が見えてくるまでは、悲観的なことを言う人も多いです。しかし、それでもなお「やってやるんだ!」という意気込みがなければ、起業は成しえません。

未来の成功の姿をイメージし、がむしゃらに取り組んでみましょう!

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