起業で「失敗しない」ための4つの「コツ」 《第1弾「儲けの仕組み」》
起業で「失敗」したくないと思う方、「儲け」とは何か知っていますか?
最近は、日本再興戦略のもとで創業に興味を持っている方が多くいらっしゃいますが、「失敗したくない」と思いますよね。
そこで今回は、《企業で「失敗しない」ための4つの「コツ」》を初の連載形式として、《第1弾「儲けの仕組み」》をお届けします。
<連載予定> 第1弾「儲けの仕組み」 第2弾「カネの流れ」 第3弾「資金繰り計画」 第4弾「開業資金調達の選択肢(融資編)」
1)事業に必要なこと
事業に必要なことは、一般的に「ヒト」「モノ」「カネ」と言われます。特に会社が製品・サービスを提供するため必要なのは「カネ」です。「カネ」を調達し、その「カネ」を運用する活動が必要です。
顧客が「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供できていれば、「儲け」の仕組みの一部ができていることになります。つまり、「顧客」の声を聴くことが大切であり、「儲け」とは、「人の言うことをしっかりと聴く者」の「活動」の結果であると言えます。
このように「儲け」を生み出す製品・サービスの仕組みのことを「ビジネスモデル」といいます。
2)「儲け」を把握するには?
顧客が「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供するために、会社が「活動」すると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。
その「活動」を金額で記録するのが、「会計」です。つまり、「活動あるところに会計あり」です。 例えば、ある会社が「りんご」という「モノ」を1個50円で「仕入れ」て、1個100円で「売る」とした場合、「会計」で示すと下の図のようになります。
1.商品を「仕入れた」ので、「パートナー」に「カネ」を支払う 2.商品を「売り上げた」ので、「顧客」から「カネ」を受け取る 3.労働力を「提供を受けた」ので、「従業員」に「カネ」を支払う このように事業を経営する上で、「価値」を金額的に評価した「カネ」の流れを把握することが大事ですが、こちらについては、《第2弾「カネの流れ」》で説明します。
3)「カネ」は天下の……?
上記の2)のように、「活動」をすると、「ヒト」「モノ」「カネ」が動きます。つまり「カネは天下の回り物」ですが、起業において限られた資源の一つとして「カネ」が挙げられます。
事業を経営するために必要な資金がどのくらいかを把握しますが、こちらについては、《第3弾「資金繰り計画」》で説明します。
4)事業を経営するための「カネ」は誰から調達する?
事業を経営するために必要な資金を把握した後、資金を調達することになりますが、株主から出資を受ける場合は「資本金」、銀行などから借り入れする場合は「借入金」となります。こちらについては、《第4弾「開業資金調達の選択肢(融資編)」》で説明します。
5)まとめ
顧客の「望んでいること」を実現するか、「悩んでいること」を解決する製品・サービスを提供することで得られた価値が「売上高」、顧客が求める価値を提供するために必要なもともとの価値が「売上原価」、その差額が「利益」、つまり、事業が作り出した価値であります。つまり、「利益」がプラスであれば、「活動」の結果として「儲け」があったということです。
その「儲け」仕組みがビジネスモデルといいますが、もしも「儲けが減ってきている」と思ったら、「顧客」の声をしっかりと聴いてビジネスモデルを見直しましょう。