そうだ!法人化しよう。個人事業主歴4年目の決心 ~節税以外の4個のメリット~
初めまして。アラフォー子育て中で、WEB企画やマーケティングの仕事をしている石原ゆりこです。気がつくとかれこれ個人事業主で4年程やっている私ですが、最近ふと「そろそろ法人化しようかな」と思いました。
ネットで調べると沢山メリット・デメリットやタイミングについては書いてあります(*)
法人化したほうが節税になるようですが、ケースバイケースですね。だいたい年間で500万~700万円程度の利益が出れば法人化の目安といわれますが、税金の話はさておき、私がなぜ「個人事業主から法人化へ」と思い立ったか、その理由をお話します。
節税以外に法人化にはどんなメリットがあるのか
私が思ったを箇条書きで書いてみると、
① 仕事の幅が広がる
「法人化すると仕事が受注しやすくなる」とは世間でもよく言われていることです。会社を作った友だちも「法人名義じゃないと仕事が受けられないと言われたから法人化したんだよ」と言っていました。
私自身は「法人でないために仕事が受注できなかった」という経験はありません。これはクライアントによるのでしょう。クライアントが大企業の場合は、商習慣として法人でないといけない面はあるかもしれません。今まで困った経験はありませんが、法人化することで、仕事の幅が広がるのではないか、淡い期待を抱いております。
② 名刺に代表取締役社長の肩書がつく
これは単なる見栄でもあります。実はフリーランスになってから、ずっと困っていることがあるんです。ライターのように肩書がある方はいいのですが、私みたいにマーケティングや企画系の仕事の場合は特に書く肩書がなく、名刺に名前だけ書くことになるので、何をしているのかよくわかってもらえないのです。
ある年配の人から「フリーランスって何?フリーターと何が違うの?」と言われたこともありました。今は、クライアントの名刺を数枚持ち歩いていますが、その名刺を出すと会社の社員だと思われて話が進むことがよくあります。今の私は名刺に書く肩書きも見つからず、自分の所属が何だか宙ぶらりんな状態で、そんな曖昧な状態から脱したい! それには会社という組織を自ら作り、代表取締役社長という立場になること。名刺を出したとき、「あ、代表やられてるんすね」と言われてみたい、そんな思いもあったのは事実です。
③ 単価を上げることができる
個人だと新規の発注時に報酬を安く提示された場合、断るのになんとなく角が立ちますが、法人化することで組織として見られるので「その金額だと社内からNGが出て」とか「経理担当者からNGが出て」と遠回しに断ることができます。まだまだ個人事業主=安いというイメージがありますから、会社単位での値段・報酬交渉のほうがメリットが大きいと実感しています。
④ 何より自分のやる気がアップ
ひとりで細々とやっていると、「生活できる程度稼げればいいから、沢山仕事をしなくていいんだよ~」と時々悪魔が私に囁きますが、法人にすれば会社を潰すわけにはいかず、色んな経費もかかってくるので、毎年利益を拡大していかねばというマインドになるんじゃないでしょうか。
「立場が人を作る」と言いますが、代表取締役になると、責任も変わってきますし、事業を大きくしていこうとか、会社を継続させ従業員を増やしていくためにも頑張ろうとか、具体的な目標にやる気もグンと増してくると思うのですが、これは、私の勝手な思い込みでしょうか。
あと、フリーランスだと一人で何もかもやらないといけないけど、法人にして人を雇うことで、仕事を細分化して自分だけにしかできないことに集中できるのもメリットです。
この機会に自分にしか出来ない事は何かを改めて確認し、効率よく働こうと頭をフル活用するのではないかと思い、現在、数名スカウト中です。1名獲得を目指しています。
とりあえず次の一歩を踏み出しました
こんな感じで色々メリットも書いてきましたが、設立には費用がかかるし、たとえ赤字だったとしても法人住民税(*)がかかったりもするし、別に事業を大きくせず細々と事業をしたいとか、とくに資金調達する予定もないのであれば、わざわざ法人化する必要もないかもしれません。
(*)会社の利益に関係なく、*毎年7万円ほどの均等割
「節税のために法人化だ」とセコいことを考えていると、設立の手続きやその他の作業が逆に面倒になりそうです。私も「やっぱり面倒だな」と何度も思いました。色々悩ん結果、法人化することで新しい世界がみえるかもしれないから作ってみようと現在法人化に向けて申請中です。
こんな軽いノリで法人化しようとすると、「安易に考えすぎた!」とバカされるかもしれないですが、周りに「法人化する」と言いまくっていたら、「法人になるなら」と新しい仕事が舞い込んできたので、やっぱりこの方向であっているのかも、と自分の決断を前向きに捉えています。
フリーランスという立場だから何かの仕事を失ったわけではなく、法人化することで見えてきた仕事。まだ知らない世界には、今想像していないワクワクが待っていると期待して突き進んでいる私です。