【広告費を調達?クラウドワークスが上場!】上場背景と今更聞けないクラウドソーシング市場まとめ!
12月12日に上場!クラウドワークスってどんな会社?
今年の12月12日に、クラウドワークスが上場することが決定したようです。 今日は、そのクラウドワークスのビジネスモデルやクラウドソーシング市場についてまとめます。 まずは、クラウドワークスという会社の6つの特徴をご紹介します。
(画像はクラウドワークスfacebookページのスクリーンショット)
1:平成30年には1800億円市場といわれるクラウドソーシングの会社
クラウドワークスは、クラウドソーシングのプラットフォームを運営する会社です。 このクラウソーシング市場は、近年急激に拡大しており、平成30年には1800億市場にもなるといわれています。(新規上場申請のための有価証券報告書より) クラウドソーシングとは、デザイン、web作成、ライティング、翻訳、動画作成といったありとあらゆる仕事を、クラウド(大衆)にアウトソースすることです。 この仕事の発注側と受注側をインターネット上で結び付け、手数料をとっている会社です。
2:様々なvcから投資を受けている
- サイバーエージェントベンチャーズ
- 伊藤忠テクノロジーベンチャーズ
- DG(デジタルガレージ)インキュベーション
- 電通デジタル・ホールディングス
- リクルート
といった様々な大企業系のベンチャーキャピタルから、投資を受けています。 これらの大企業は単純な金銭的なリターンではなく、クラウドワークスとの協業を狙って、投資しているといわれています。 それだけ、この会社への期待とクラウドソーシング市場への社会の注目が高いということでしょう。 *参考 クラウドワークスがリクルートを割当先とした第三者割当増資——理由は資金ニーズより事業シナジー クラウドワークスが11億円調達、デジタルガレージと提携で海外進出も視野 電通がクラウドワークスに出資したワケ
3:約1.6億の赤字も業績は右肩あがり!
事業拡大のため広告出向や採用などを積極的に行っており赤字(25年9月期では約1.6億円の当期純損失を計上)の状態ではありますが、ビジネスそのものはどんどん伸びているようです。 これまでに、クラウドワークス上で成約された仕事の総額は、168億円にも上ります。また、この額はどんどん伸びています。 この図は、今回の発表資料から作成した成約額推移のグラフです。指数関数的に伸びていることが伺えます。
4:どんな人が働いているの?
役員の経歴は、以下の通りです。(新規上場申請のための有価証券報告書より) 社長がドリコム出身であり、他の役員もインターネット業界・IT業界で実績を積まれてきた方々です。 この急成長のクラウドワークスでは、どんな人が働いているのでしょう。 また、従業員は。
- 29人
- 平均年齢30歳
- 平均勤続年数0.8年
- 平均年間給与540万
とのことです。勢いのある若手主体の少数精鋭組織であることが伺えます。 社員は発行株式数の9.6%に当たるストックオプションを付与されているようです。
5:9億が広告費。上場した金は何に使うのか?
上場によって得た資金は、以下の4つに使うようです。
- オフィス移転等に8000万!
- 広告宣伝費に9億円!
- 新機能・大企業向け専用仕事依頼システムの開発に約2億!
- 採用教育費に約2.3億!
となっているようです。クラウドワークスは、クラウドソーシングプラットフォームということで、やはりユーザー(発注者、受注者)をとにかくふやしていかないといけないということなのでしょう。多くのお金が広告宣伝費に使われるようです。 *参考:EDINET提出書類 株式会社クラウドワークス
6:MITと共同研究をしている
MITの研究者と、クラウドソーシングによる組織改革や地域活性化などの研究に取り組んでいるようです。 スタートアップにも関わらずこうした研究活動にも力を入れているのは、珍しいですね。 *参考:クラウドソーシングの世界最前線を、日本から
ところでクラウドソーシングって何?今更聞けないまとめ
ここからは、クラウドワークスが属するマーケットであるクラウドソーシング市場についてまとめます。 特に、フリーランス、個人事業主、スモールビジネスといった人手が足りてない方々には、クラウドソーシングを活用することは必須といえるでしょうし、クラウドソーシングで仕事を得ていくことも必須でしょう。
1:クラウドソーシングサービスの機能とは?
発注者と受注側を効率よくマッチングさせるのがクラウドソーシングサービスの役割です。 ただの掲示板と違うのが、
- 参加者の評価が蓄積されること
- サービスがお金のやりとり仲介し安全であること
などより、信頼度や取引のスムーズさを増す仕組みを提供しているのが、クラウドソーシングサービスです。 また、クラウドワークスは、フリーランスがより安心して働けるようにということも目指しており、
2:拡大が勝利につながる業界
取引や案件のマッチングをし、手数料をもらうビジネスモデルですので、とにかく拡大し、ユーザー(受注者と発注者)を増やしていくことが、勝利への道でしょう。 当然、クラウドソーシングで働く人は案件の多いサイトを使いたいでしょうし、仕事を発注する側は働き手がたくさんいるサイトを使いたいので、最後に勝つのは、1,2社など限られたプレイヤーでしょう。 海外では、ElanceとoDeskというライバル同士が合併したという事例もあることからも、プラットフォームの拡大がキーとなる業界であることに間違いはないでしょう。 こうした業界全体の背景が、今回の速い段階での上場にもあると思われます。素早く大規模な資金を集め、広告などでユーザーを獲得していくのでしょう。 *参考:Everything You Wanted To Know About The Giant Elance, oDesk Merger & Ensuing Backlash (But Were Afraid To Ask)
3:過去には大炎上騒動も
クラウドソーシング市場では、クラウドワークス、ランサーズ、有名ライターが関わった炎上騒動もありましたね。 原因などは、ここでは触れませんが、競争の激しさや注目度の高さを示しているといえるでしょう。 *参考:クラウドソーシング業界を揺るがした“大炎上”の一部始終
4:スモールビジネスはクラウドソーシングを活用しよう!
人手という面でリソースを欠いているスモールビジネスは、クラウドソーシングを積極的に活用して、苦手なことをどんどんアウトソースしましょう。そうすることで、本業の自分が得意なことにフォーカスでき、生産性があがるでしょう。 実際、当サイトを運営するfreee株式会社でも、クラウドワークスを活用しています。 *参考:早さ、機動力が、クラウドワークスを活用する魅力 ーFreee佐々木大輔さん
5:フリーランスはクラウドソーシングで仕事を取ろう!
また、フリーランスの方は、デザイン、翻訳、システム・アプリ開発など自分の得意な分野でどんどん仕事を取るといいでしょう。 経営ハッカーでは、クラウドソーシングサイトを過去にまとめていますので、これを参考に自分に合いそうなサイトに登録してみてください。 *参考:フリーランスで仕事をする方必見!ビジネスマッチングサイト11選