フリーランスになるメリットとは?健康・収入・プライベート面での10の魅力
こんにちは。オランダでフリーランスとして活動する佐藤まり子と申します。
Web制作会社やIT企業でのマーケティング職を経て2015年に独立、Web構築やライティングの仕事を生業にしています。趣味は13歳の頃から続けている剣道と旅行。学生の頃に世界一周旅行に行ったことがきっかけで、いつか海外で働きたいと思うようになりました。
2017年からは、オランダでフリーランスビザを取得し、首都のアムステルダムで暮らしています。日本のお客さんとライティングやWeb制作の仕事もリモートで行いつつ、オランダでは剣道用品の販売や翻訳業をしています。
目次
フリーランスって実際どうなの?
健康面のメリット
1. 満員電車に乗らなくてよい
2. 料理をする時間が増えて、体重が5キロ減った
3. 趣味の時間、運動の時間が増えた
仕事・収入面でのメリット
4. 自分で決められるから、効率が良い
5. 働く時間が減って、さらに年収が1.5倍になった
6. 過剰に頑張らなくなった
7. 仕事の価値を考え、向上心を持つようになった
8. 会社のありがたみを知るようになった
プライベートのメリット
9. 国内・海外旅行に安く行ける
10. いろいろな職種のフリーランス仲間ができる
まとめ
フリーランスって実際どうなの?
フリーランスというと、時間的・精神的自由度が高い、やり方次第で大幅に収入アップが見込めるといったメリットをよく聞きます。逆に、収入が安定しない、社会的信用度が低い、といったデメリットも。ちなみに、フリーランスになった途端、クレジットカードの審査に落ちまくるそうです。
オランダでも日本でもフリーランスとして活動し、今年でフリーランス歴4年目に突入して肌で感じた、フリーランスの実際の10個のメリットについてご紹介します。
健康面のメリット
1. 満員電車に乗らなくてよい
「なんでみんな同じような時間にスシ詰め状態で電車に乗っているんだろう…」と疑問に思いながら通勤していた時期があります。終電までの残業が続き、ぼろぼろになって起床し、満員電車に乗車。疲れと酸欠で途中下車したこともあります。これは苦行か、と思いました。
朝の通勤風景でしゃがみこんでいる女性を見かけることや、具合が悪くで駅員室で休んだ、という話を聞くことも。
しかし、フリーランスになってからは、満員電車の時間帯を避けられるようになりました。たまに乗るくらいだったら、「これが東京の満員電車か……」とちょっとした観光に近い気持ちで許容できます。
また、これは病気の予防にも役立つでしょう。乗客との距離がとても近い満員電車は、乗ると風邪をうつされたり、インフルエンザにもかかりやすいのでは……と個人的に思っています。
2. 料理をする時間が増えて、体重が5キロ減った
フリーランスは、自宅で仕事ができるため、お昼休憩の時間にスーパーに行って買い物し、台所で料理をすることができます。外食が減って無駄遣いしなくなりますし、なにより健康的。
会社勤めのときは、朝はコンビニでカロリーメイトを食べ、昼ごはんもコンビニか外食、集中力を保つためにエナジードリンクを数本飲み、夕食をコンビニで買って食べ、終電で帰ってラーメンのコースでしたが、無駄な残業がなくなったため、その食習慣もなくなり、特に何もしなくても5kg痩せました。
3. 趣味の時間、運動の時間が増えた
時間をコントロールできるので、趣味の時間や運動の機会もかなり増えました。
私は趣味で剣道とランニングをしているのですが、剣道は週3-4回は時間を取れています。また、一時期は平日の朝7時から8時まで、雨が降らない限りは皇居ランをしていました。
仕事・収入面でのメリット
4. 自分で決められるから、効率が良い
すべてを自分で決められる点はフリーランスの大きな魅力の一つ。自分で決められることを「自由」と表現する人もいますが、私はそれよりも効率が良いことが魅力だと思います。
会社勤めの場合、「これ意味があるのだろうか?」と思う仕事でもやらねばならないときがあります。例えば、上司への説明資料。めちゃくちゃ忙しくて無休残業もたくさんしているときに、「説明用(社内向け)にきちんと作って」と言われたことはありませんか?
フリーランスの場合は、提案・説明資料のレベルも自分で決められます。資料に不足があり仕事が取れなければ、自分の責任です。失敗を次の仕事に活かすこともできます。
また、どうしても合わないお客さんのお仕事は「次回から断る」という選択肢があります。このため、仕事の人間関係で悩む時間も減りました。
5. 働く時間が減って、さらに年収が1.5倍になった
会社員のときは、終電まで働いたり、会社に泊まることもありました。フリーランスになってからも、遅くまで働くことは多々あります。しかし、前述したように通勤もなく、自炊や趣味の剣道の時間も確保した上で、自分で時間をコントロールできます。このため、労働時間はかなり減りました。
さらに、自分の判断で仕事を進められるため効率も上がり、結果的に年収は1.5倍以上に。
プログラミングやデザインなどの専門職の場合、もっと収入がアップするのではないでしょうか。
6. 過剰に頑張らなくなった
会社のなかにいると、自分のキャパシティがもう一杯でも「みんな頑張ってるのに」「自分もまだ頑張れるかも?」と過剰に頑張りがちです。「できないのは自分の努力不足では?」と、かなり無給残業をした時期もありました。また、どれだけ自分のタスクがあるかを、いくらリストアップして可視化しても、忙しいと分かってもらえなかった経験もあります。
フリーランスは、作業前に必ず見積もりを出します。断られたら、いらない作業。組織内でこれまで無駄な作業をいかにしていたかを知るようになりました。
7. 仕事の価値を考え、向上心を持つようになった
また、見積もりを出すためには仕事の値付けをしなければなりません。個人的に、仕事の単価について自分で考えられる点はとても良いと思っています。自分の仕事は今いくらくらいの価値があるんだろうと自問自答しています。価格でシビアに評価されるため、「スキルアップしよう」「よい仕事をしよう」という気持ちになります。
8. 会社のありがたみを知るようになった
会社員時代は会社に対する不満もありましたが、交通費も経費も出してくれて、さらに備品も無料で使わせてくれます。会社によっては社食が出るところも!さらに社会保険料も勝手に天引きしてくれるし、納税作業も会社がやってくれます。
個人事業主になって、もし自分がいつか社長になったり社員を雇ったら、そんな太っ腹なこと絶対しないし、ボーナスなんて絶対に払いたくない! と思いました(笑)。
ボーナス考えた人ってすごい思考の持ち主だなと、日本で最初のボーナスについて調べたこともあります。岩崎弥太郎さんでした。
参考:vol.20 日本初のボーナス - 岩崎彌太郎物語 - 三菱人物伝 - 三菱の歴史
プライベートのメリット
9. 国内・海外旅行に安く行ける
シーズンオフの時期を狙って休暇を取れる点もフリーランスの魅力のひとつ。私は年に数回、オランダから日本に帰省をしていますが、チケット料金は往復5万円〜7万円です。
先日、GWの時期に日本に住む後輩がオランダへの航空券を検索したところ往復20万円だったそうです。私も似たような時期に帰省するのですが、チケットは6万4,000円でした。
これは海外旅行だけではなく、国内旅行でも同じことがいえます。オフシーズンを狙って休暇を取れる点は間違いなくフリーランスのメリットでしょう。
10. いろいろな職種のフリーランス仲間ができる
フリーランスにはフリーランスのネットワークがあります。はっきりとしたコミュニティがあるわけではないのですが、フリーランス同士でふんわりつながっています。
日本では、同じWeb系のフリーランスの他、富裕層や芸能人を顧客に持つパーソナルトレーナーや、オーガニックお菓子の企画・販売と水中モデルを兼業するフリーランス、占い師など。
オランダでは、日本とオランダの農業をつなぐ農業トランスレーターや出張美容師、整体師、ジャズシンガーなどに出会いました。
私がこれまで出会ったフリーランサーは、会社に頼らず自分の力で生きていこう、自分で決めたことは自分で責任を持とう、という気概みたいなものを持っている方ばかりでした。
基本的にスモールビジネスが多いので、会社で出会うことがない珍しい職種の方と出会えるのも魅力です。また、フリーランサー同士でつながりを広げて、仕事に繋がったこともあります。
まとめ
今回はフリーランスのメリットや魅力を中心にご紹介しました。
しかし、ものごとには良い面もあれば悪い面もあります。次回は逆にフリーランスのデメリットについて紹介していきます。
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