インタビュー・コラム2014年11月10日(月)
年末調整|地震保険料控除の計算方法を徹底解説!計算例3選付き
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地震保険料控除の計算方法を徹底解説!計算例3選付き
地震保険の契約に伴い支払った地震保険料の額に応じて、一定額が所得から控除され、結果税額が安くなる制度です。控除の対象となる地震保険料は、本人又は本人と同一生計の親族が所有する、居住用の住宅や家財を保険の目的とした地震保険が対象になり、最高50,000円まで控除することが出来ます。
また経過措置として、平成18年12月31日までに結んだ損害保険契約等で、満期返戻金があり、保険期間が10年以上であるものの保険料についても、最高15,000円まで地震保険と併用して控除することが出来ます。
まず、保険会社から送られてきた保険料控除証明書を見ながら、申告書の下記の事項を記載して下さい。 ・保険会社等の名称 ・保険等の種類(目的) ・保険期間 ・保険等の契約者氏名 ・保険の対象となった家屋に居住又は家財を利用している者の氏名とその者のあなたとの続柄 ・「地震保険料」か「旧長期損害保険料」かの区分 ・本年中に支払った保険料の金額
山田太郎さんの地震保険料控除額を算式にあてはめて計算してみましょう。
■1年間に支払った地震保険の金額は42,000円だけの場合
42,000円<限度額50,000円→控除額は42,000円
■1年間に支払った旧長期損害保険料の金額14,800円だけの場合
14,800円×1/2+5000円=12,400円<限度額15,000円→控除額は12,400円
■1年間に支払った地震保険の金額が42,000円と旧長期損害保険料が14,800円の両方の場合
①地震保険料の控除金額は42,000円+旧長期損害保険料の控除金額12,400円 ②限度額50,000円 ①と②いずれか少ない方の金額を採用→控除額は50,000円 text=横浜国際税理士法人 横浜南事務所 榊原志づか