グーグル、アップルら、有力企業が、男女比率の現状を公開
グーグル、アップルら、有力企業が、男女比率の現状を公開
<Photo by Yukiko Matsuoka>
米国の有力企業では、2014年6月から7月にわたって、ダイバーシティ(多様性)に関するレポートが発表され、企業別に男女比率の状況を公開しました。その内容がこちら!
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Google(グーグル)では、全従業員に占める女性比率が30%。また、技術部門での女性比率は17%、女性管理職の比率は21%となっています。女性従業員のための社内グループとしては、女性従業員4000名以上が在籍するネットワーキンググループ「Women@Google」や、女性エンジニアのためのグループ「The Google Women in Engineering(GWE)」などが組織されています。
Apple
Apple(アップル)の全従業員に占める女性比率は30%で、グーグルと同率。一方、技術部門での女性比率は20%、女性管理職の割合が28%と、いずれもグーグルより高くなっています。
Facebook(フェイスブック)では、全従業員に占める女性比率が31%ですが、技術部門での女性比率は15%と、グーグルやアップルよりも低くなっています。女性管理職は、COO(最高執行責任者)のシェリル・サンドバーグ(Sheryl Sandberg)さん、グローバルダイバーシティ部門のトップを務めるMaxine Williamsさんのほか、全管理職の23%を占めています。
Twitter(ツイッター)の全従業員に占める女性比率は30%と、アップル、グーグルと同率。一方、技術部門の女性比率は10%と、フェイスブックよりもさらに低く、女性管理職の比率も21%にとどまっています。ツイッターの経営陣は、ダイバーシティの観点においてバランスを欠く現状を認識し、今後、さらなる改善に努める方針を明らかにしています。なお、女性従業員のための社内グループとしては、女性エンジニアのグループ「WomEng」、設計部門の女性従業員グループ「TwUX」などが組織されています。
Yahoo!
Yahoo!(ヤフー)では、全従業員に占める女性比率が37%とやや高めですが、技術部門の女性比率は15%で、フェイスブックと同等です。また、女性管理職は、CEO(最高経営責任者)のマリッサ・メイヤー(Marissa Mayer)さんのほか、全従業員の23%を占めています。
Pinterest(ピンタレスト)では、全従業員に占める女性比率が40%。技術部門の女性比率は21%で、女性管理職の割合は19%となっています。
LinkedIn(リンクトイン)の全従業員に占める女性比率は39%で、Pinterestと同じく高めですが、技術部門の女性比率は17%と、フェイスブック、ヤフーを上回る程度にとどまっています。なお、女性管理職の割合は25%です。
まとめ
このように、いずれの企業も、ジェンダー・ダイバーシティの観点で課題を抱えているのが実態。とりわけ、管理職層と技術部門において、女性比率の低さが目立ちます。しかしながら、これらの有力企業がジェンダー・ダイバーシティの現状を一般に公開しはじめたことは、大きな前進。業界全体や国・地域レベルでの課題解決に向け、オープンな議論を促すきっかけになるかもしれません。
TEXT = 松岡由希子
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