人事・労務2015年07月01日(水)
アルバイトは社会保険に入るべき?加入条件から社会保険の種類までまとめて解説
一般的に会社に勤務する正社員の方は、社会保険に加入することになっています。しかし、アルバイトの方場合は、社会保険に加入すべきなのかどうか悩むこともあるのではないでしょうか?今回はそんな疑問をお持ちの方のために、アルバイトと社会保険についてまとめてみました。
1)そもそも社会保険とは?
一般的に、社会保険といった場合には「健康保険」と「年金保険」の2種類を指しています。以下、健康保険と年金保険の種類を説明します。
- 健康保険
1.「国民健康保険」
フリーランスの方や、自営業の方が加入する健康保険。保険料は全額自己負担します。
2.「被用者保険」
会社に勤めている方が加入する健康保険。被用者保険には、主に大企業の従業員(とその被扶養家族)が加入する「健康保険組合」と、中小企業の従業員(とその被扶養家族)が加入する「協会けんぽ」の2種類があります。保険料は従業員と会社が半額づつ負担します。 - 年金保険
1.「国民年金」
一般的にフリーランスや自営業の方が加入する年金保険。保険料は全額自己負担します。
2.「厚生年金」
会社に勤めている方が加入する年金保険。一般的には保険料は会社と折半します。
上記からも分かる通り、会社に務めることで加入できる「被用者保険」と「厚生年金」はどちらも保険料が会社と折半になるため、アルバイトであっても加入することができればお得というわけです。
2)アルバイトの社会保険、加入条件は?
1. 一定以上の労働時間があること
下記の労働時間条件をすべて満たす人は、社会保険に入ることができます。
- 1日又は1週間の労働時間が正社員の概ね3/4以上であること。
- 1ヶ月の労働日数が正社員の概ね3/4以上であること。
2. 一定以上の雇用期間があること
契約期間が2ヶ月以内の人は社会保険に入ることはできません。
3)アルバイトは社会保険に加入するべき?
1)にも書いた通り、社会保険 (被用者保険、厚生年金)に加入すれば保険料が会社と折半になるため、もし加入条件を満たしているのであれば加入したほうがお得であるということができます。
ただし、 1.配偶者の扶養に入っている方 2.両親の扶養に入り、同居している方 のように扶養家族として既に社会保険に加入している場合には、自身が社会保険に加入することで余計に社会保険料を支払わなくてはいけないため注意が必要です。
社会保険の扶養に関しては、こちらの記事で詳しく解説していますので、併せてご参照ください。 社会保険、扶養の条件は?健康保険と厚生年金の扶養条件をわかりやすく解説
4)まとめ
いかがでしょうか?今回はアルバイトと社会保険について、まとめてみました。社会保険に入るべきかどうか迷うアルバイトの方も多いかと思いますが、もし自身が被扶養家族になっている場合にはアルバイトの時間を調整したほうがいいかもしれません。