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2015年11月18日(水)

知っておくべき残業代の算出方法|ビジネスマンの基礎知識

経営ハッカー編集部
知っておくべき残業代の算出方法|ビジネスマンの基礎知識

zangyou 会社勤めをしていると毎月送付される給与明細。残業時間が多かったときは、どれくらい残業代が出るのか楽しみになるときもあるでしょう。それでは、残業代がどのような計算で算出されているのかご存じでしょうか? 今回は、残業代の算出方法を紹介します。

1)まずは雇用形態を確認すべし

今のあなたの給与はどのように支払われていますか? 前提として、年俸制の場合や月給制でも課長などの管理職の社員には残業代が支払われません。雇用時の契約形態によって、そもそも残業代が支払われない場合もあります。

2)月給を時給に換算する

毎月月給として給与を受けている方の残業代ですが、まずは月給を時給に換算してみましょう。下記のような企業を例に取り、実際に計算してみます。

■事例企業

年間所定労働日数が240日で、1日の勤務時間は8時間。 1年間の総計勤務時間は、240日×8時間=1,920時間 1ヶ月の勤務時間は、1,920時間÷12ヶ月=160時間

■給与体系

基本給は220,000円。 他に毎月一定で支払いを受けている手当は無し。

上記の条件をもとに、月給を時給換算してみると、

基本給(220,000円)÷1ヶ月の勤務時間(160時間)=1,375円

となります。残業代を計算する際に利用する時給は1,375円となります。ここには、夏・冬に支給される賞与(ボーナス)や、交通費などは含まれていません。また、会社が福利厚生として負担している保険料も含まれていません。

3)割増率をかけて残業代を出す

時給を求めることができたら、残業代を算出することができます。

計算式は、換算時給×割増率×残業時間となります。この企業における時間外勤務手当の割増率を125%として、残業時間を30時間とします。そうすると、

換算時給(1,375円)×割増率(125%)×残業時間(30時間)=51,563円(端数切り上げ)

と計算できました。今月は51,563円が残業代として支払われることとなります。

4)様々な雇用形態があるので確認を

冒頭にも説明しましたが、様々な雇用形態が存在しています。月給にみなし残業代が含まれていて、30時間以内はいくら残業をしても残業代がつかない場合や、1日の勤務が7.5時間であるため、8時間を超えない時間に関しては、残業代をつけられない場合もあります。

まとめ

ここでは、残業代の基本的な算出方法を紹介しました。流れとしては、月給を時給に換算して、その時給に会社が規定した割増率と残業時間をかけていくことになります。残業代の求め方を知っておくと、家計のやりくりなどにも役立つので、一度計算してみてはいかがでしょうか?

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