人事・労務2016年03月09日(水)
試用期間中の社会保険、加入の義務はあるのか | 社会保険の基礎知識
会社によっては、新入社員や転職してきた社員に対して、試用期間を設けている企業も少なくありません。こうした試用期間中の社会保険の取り扱いはどのようになっているのでしょうか。今回は、試用期間中の社会保険について紹介します。
社会保険の加入条件について簡単におさらい
それでは、まず社会保険の加入条件について簡単におさらいしていきましょう。社会保険の場合、正社員として雇用しているのであれば、必ず加入させることが必要となります。また、アルバイトやパートの場合でも、正社員の3/4以上の労働日数・労働時間があれば加入の義務があります。
試用期間はどういう扱いになるのか?
試用期間というのは、会社の規則での取り決めとなっているので特に正式な取り決めがあるわけではありません。しかし、基本的には試用期間であっても、一般的な正社員とおなじ待遇を設けなければならないことになっています。試用期間中は短期の契約社員として取り扱うのではないかという考え方もあるかと思いますが、 そのような取り扱い方は原則的にできないです。
試用期間も社会保険には加入させることが必要
上記で述べたように、試用期間であっても正社員と同じ待遇を受けることが必要であるため、社会保険に加入させることが必要となります。会社の負担は大きくなりますが、未加入である場合、未払い金の追徴を受けるだけでなく、社会的な責任を追求されるリスクも負ってしまうでしょう。
まとめ
会社によっては、就業規則に試用期間中の社会保険は未加入とする、という記述をしている場合があるそうですが、それは基本的にはNGです。試用期間中の従業員であっても社会保険には必ず加入させるように心がけましょう。