戦力に優れた経理職とは!?採用時に気を付けるべきポイント紹介!
会社の中で経理職というと、どうしても地味で部署の中でもそこまで重要視していない方もいるかもしれません。しかし経理職というのはお金を中心に取り扱っているため、業務ミスによって取引先を失うこと、あるいは会社の経営方向が間違った方向にいくことも。
今回は戦力になる経理職の特徴を紹介します。採用時、あるいは人事異動の際にぜひ参考にしてみてください。
①簿記の資格があるからといって、戦力的に使えるとは限らない
経理職を採用する際に「簿記の資格を持っている人だと安心できる」と思っているかもしれません。確かに基本的な勘定科目、簿記の仕組みぐらいは覚えることができるでしょう。だからといって経理の実務がバリバリできるかというとそういうわけではありません。根拠は主に2つあります。
⑴使用している勘定科目が勉強時と違う
いくら簿記で勘定科目を覚えたと言っても、そこの企業では使用しない場合もあります。どの勘定科目を使用すれば良いか分からず、余計慌ててしまう人もいるくらいです。
⑵経理業務で使用しているシステムに慣れない
経理業務を行なう際には、なんらかの経理ソフトを使用することが多いです。会社によってはマイナーな会計ソフトを使用している場合があり、転職後使いこなせない人もいます。特に中途採用で経理職を採用した場合に多く、なかなか業務で使用することができず業務を滞らせてしまう場合もあります。
②経理職と言っても人によって経験内容は違う
これから紹介する内容は、特に中途採用の際に参考にしていただけると幸いです。経理職の経験があると言っても色々なパターンがあります。以下の3つを参考にしてみてください
⑴経理業務にどれくらい携わっていたか?(仕訳から決算業務まで一巡を行なったか?)
大きい会社だと、どうしても業務量が多いので経理業務をたくさんの人に割り振っている場合があります。なかには仕訳業務ばかり行なっていたという人もいます。そういう人の場合は、即戦力という意味では合ってないかもしれません。
⑵どのくらいの規模の経理業務に携わっていたか?(事業部単位かあるいは事業部全てを取りまとめていたか?)
事業部単位の経理業務を行なってきた人は、経理業務について全て理解していないという人も多いです。なぜなら決算業務など重要業務を行なう部署が別にある場合が多いからです。そのため経理職でいざ働いてもらおうと思っても、仕事がスムーズに進まない場合もあり経理職としては使えないという可能性が高いでしょう。
⑶経理業務以外にも財務業務、あるいは経営分析を行なっていたか?
例えば中小企業であれば、経理業務以外に財務業務・経営分析も全て行なう場合もあります。その業務を行なってきた人は、損益分岐点を求めたり毎年度の予算を組み立てたりしている場合も多いです。そのため自分で考えながら動くことができる人も多いです。
上記3つを意識することで経理職として優秀かどうか見抜く指標にすることができます。幅広く携わっている人ほど臨機応変に対応できる人も多いので優秀な人材を見抜けやすくなるでしょう。
③経理職はコミュニケーションが大事
経理職というと、営業職みたいにコミュニケーションをとらなくても良いと思っている人もいるのではないでしょうか?ただ経理職ほどコミュニケーションが大事な職業はないと私自身は感じております。
色々な部署とコミュニケーションをとれないと、経費の処理・あるいは債権債務の漏れにもつながり会社が危機に直面します。その結果、社内だけでなく取引先からも信頼を失う原因になります。アクティブに行動できる人が、経理職に向いています。
④エクセル、ワードのスキルは必須
経理職は単に簿記に関する業務だけをするわけではありません。株主宛に営業成績などが載った資料を作成することもあります。しかも月末・月初などの忙しい時期に資料作りが被ることもあります。その場合、エクセルやワードを使いこなせないと、いつまで経っても資料を完成させることができません。さらにお金に携わることなので金額の間違いがあってはいけないことはもちろんのこと、グラフや文章を見やすくする必要があります。
⑤まとめ
経理職と言っても思ったよりも大事なことがあることを、お分かりいただけたのではないでしょうか?知識があれば業務をこなせるかというとそういうわけではありません。経理職の中でも資格を持っていない人。あるいは学生時代に経理業務に関することを勉強したことがない人もいます。さらにお金を扱う業務なので、人格が良い人でないといけません。ぜひ優秀な人材を探し当てて会社を成長させるきっかけにしてみてください。