確定申告直前!ハワイでゴルフをしても経費になる?経費を見極めるたった一つのポイント
「これって経費にできるんだっけ?」 個人事業主なら誰でも悩むこの問題。一見、経費として認められなさそうなお金でも使い方によっては、経費になる可能性があります。今回はそんな経費になるポイントを「ハワイ旅行をした小説家」を例に解説します。 あなたの使ったお金、まだまだ経費になるかもしれません。 *日本実業出版社の「経費で落ちるレシート・落ちないレシート」から抜粋・編集を行ったものです。
小説家がハワイでゴルフ、風呂場をリフォーム。これは経費?
ある小説家がいて、少々儲かり過ぎた。そこで、風呂場をリフォームして、ハワイでゴルフ三昧をしたんだそうです。家族も一緒の旅行です。 そして、これを経費で落とすために、「ハワイのゴルフ場に併設されたバスルームで殺人事件が起こる」という設定の小説を書いた。でも無理のあるストーリーだった。結果、売れなくて評価も下がって、文壇から忘れられていった...。
仕事に使ったことを説明できれば税務的に、経費になる
上記の話、ありえない話ではないですよね。最終的に小説家は損をしたかもしれませんが、税務的に言えば、仕事に使ったことを説明できれば、基本的には経費として計上できます。
ポイントは仕事に使ったかどうか
ハワイは取材旅行として説明できますね。ゴルフは、ストーリーを展開させるための取材、風呂のリフォームも作品を作るための必要経費...と説明できますね。 ただ、全額経費というのは無理かもしれませんが、6割〜7割は認められると思われます。作品として面白くなくても、ハワイ、ゴルフ、風呂が作品に盛り込まれていて、そのための出費だと言われたら、「作品が駄作だから認められない」とは、税務署は言えません。
ただし、ツッコまれる可能性もあります
風呂場のリフォームに関しては、やや微妙ではあります。ショールームで十分じゃないかと言われて反論できるかどうかがポイント。また、作品を書いたあとに風呂をリフォームしたのであれば、これも厳しいわけです。
経費の基準は「仕事で使ったかを説明できるかどうか」
経費で落ちるかどうかの基準は、非常に曖昧です。税法には「収入を得るために使った経費」としか書いていない。だから納税者側が「こういう理由で仕事に使いました」と言って、それが社会通念上、常識的であれば税務署も反論できないんです。その意味では、先ほどの小説家は努力家ですよ。必死で節税しようとしているだけで、脱税はしてないのですから。
歌手でタレントの衣装は経費になるだろうし、音楽家の人はCDを買っても経費になります。だけど、文筆業の人にとっては、CDが経費だというのは無理筋でしょう。 仕事中にリラックスするために環境音楽を流している...とかの理由で何枚かは必要経費になるかもしれませんが、何十枚ものCDは難しいですね。
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