マイナンバー制度の導入時期はいつ?|知っておきたい基礎知識
最近、「マイナンバー制度」という言葉を耳にする機会が増えてきたという人も多いでしょう。マイナンバー制度の関しては、知識がまだ浸透しておらず、マイナンバー制度が導入されることによって私たちの生活にどう影響するのか、また導入時期はいつからなのかがよくわからないという人も多いでしょう。今回は、マイナンバー制度の導入時期について、簡単にまとめてみました。
1)「マイナンバー制度」とは何?
マイナンバー制度とは、日本に住民票を有する全ての人を対象に、1人に対し1つのマイナンバー(個人番号)が割り振られる制度のことを言います。当然同じ番号が別の人に割り振られることはありません。では、なぜマイナンバー制度がスタートするのでしょうか?それには大きく分けて3つのメリットがあるからだといわれています。
理由1:個人情報の共有化が可能になる
今回導入されるマイナンバー制度では、個人情報を利用する場面は限られており、国や地方公共団体が税や社会保障、災害対策などのためにのみ使用することとされています。
1人1人を番号で管理することで、国や地方公共団体が個人情報を迅速かつ正確に共有することができ、年金の不正受給や税負担を不等に免れることを阻止することができます。つまり公平・公正な社会を円滑に構築することが可能になるわけです。
理由2:行政の効率化を図ることができる
行政における今までの個人情報管理では、名前や住所、生年月日などから照合して本人確認を行った上で業務を行う必要があり、本人照合にかなりの手間と時間を要していました。マイナンバー制度の導入により、本人照合や確認作業、入力作業が軽減され、取り違えなどのヒューマンエラーも減少することが期待できます。
理由3:国民側は書類の提出がラクになる
ここまでで行政側のメリットを挙げましたが、当然国民側にもメリットはあります。行政機関を利用する際に、添付書類や確認書類の提出を求められ、わずらわしいと感じたことはないでしょうか?
マイナンバー制度が導入されると、個人番号に個人情報が集約されているので、マイナンバーを提示すれば添付書類や確認書類の提出を省略することができ、手続きがスムーズに行えるのです。
2)マイナンバー制度の導入時期は?
マイナンバー制度のおおまかな内容は理解していただけたと思います。では実際にいつからマイナンバー制度が導入されるのでしょうか?
まず、平成27年10月に、住民票に記載されている住所へ名前、住所、生年月日、性別、マイナンバー12桁が書かれた「通知カード」が送付されてきます。
通知カードは住民票に記載された住所へ送付されるため、住所変更の手続きをせずに引越しをしている方などは通知カードが届かない可能性があるため、注意が必要です。
そして、平成28年1月になると、いよいよマイナンバー制度の導入開始です。通知カードには当然のことながら顔写真は掲載されていないため、通知カードによって行政手続きを受けようとする場合に、免許証などで本人確認が必要となります。
通知カードに同封される申請書を提出することにより、「個人番号カード」を取得することができます。個人番号カードは通知カードと違い、カードに顔写真が入るため、本人確認の作業が不要となります。
まとめ
今回は、マイナンバー制度の内容や導入開始時期について説明しました。マイナンバー制度の導入によって、日常の業務や仕事に支障をきたすことがないように、早めに制度内容の理解と準備を進めておきましょう。