マイナンバーカードがクレジットカードに?政府が検討する機能とは
いよいよ番号の付与がはじまり、配布が直前に迫ったマイナンバー。今回配布されるのは「通知カード」と呼ばれる簡易的な番号が書かれたカードですが、同梱されている申込書をつかって「個人番号カード」と呼ばれるカードに変更することができます。
今回は、マイナンバー制度により配布されるカードの新しい機能の検討について見ていきましょう。
1)クレジットカード機能がマイナンバーのカードに付与される
改正されたマイナンバー法では、マイナンバーの使用用途に銀行の預金口座に適用することが明記されました。続いて、個人番号カードにクレジットカードの機能を持たせる方向で検討を始めているようです。
2)マイナンバーカード、クレジットカード化の狙いとは
マイナンバーカードをクレジットカード化することにどのような狙いがあるのでしょうか?考えられるのは、普及率の向上という観点です。マイナンバー制度が開始される前に「住基カード」と呼ばれているカードが配布されていました。
住基カードは旅券の発行や転出などの手続きに利用できましたが、普及率はわずか5%に留まってしまいました。このような事態にならないためにも、利便性を向上し、マイナンバーを活用する人が増える狙いがあるものだと思われます。
3)クレジットカード機能を付けることでリスクも増大
個人番号カードを使って消費税の還付が検討されていますし、それに加えてクレジットカード機能が付けば、買い物がカード一枚で完結します。また、税金の支払いにクレジットカードが利用できるとかなり便利ですね。
しかし、クレジットカード機能が付くことによってリスクも大きくなってしまうのでは、という懸念の声が広がっています。たしかに、全部が1つにまとまっているカードを持ち歩くことで盗難や紛失してしまう危険性が高まりますし、悪用されてしまう可能性も高まるでしょう。マイナンバーと同様の制度を導入している国では流出事故も起きており、一概にクレジットカード機能が付いても利用者が増えるのかは疑問が残るところです。
まとめ
マイナンバーのカードにクレジットカードが付くと利便性は確かに向上しますが、それに伴うリスクも高まります。様々な機能の追加が検討されていますが、いち早く情報をキャッチし、リスクとメリットを考えながらカードの種類を選択する必要があるのかもしれませんね。