経営ハッカー | 「経営 × テクノロジー」の最先端を切り拓くメディア
2015年10月27日(火)

「マイナンバーを公開」本当に大丈夫なのか?流出時のリスクを解説

経営ハッカー編集部
「マイナンバーを公開」本当に大丈夫なのか?流出時のリスクを解説

security いよいよ通知カードの送付が始まったマイナンバーですが、早速マイナンバーをネット上に公開してしまう人が現れ、話題になっています。税や社会保障など、様々な情報と紐付くマイナンバー。果たして公開してしまっても大丈夫なのでしょうか? 今回はマイナンバーを公開、もしくは流出してしまった場合のリスクをまとめていきます。

1)マイナンバーは「特定個人情報」

通常、氏名や住所などは個人情報として管理され、プライバシーを守るために流出させてはいけないものとされています。マイナンバーはその個人情報よりもさらに厳密に取り扱わなければならない「特定個人情報」として定められています。もし企業や自治体がマイナンバーを流出させてしまうことがあれば、150万円以下の罰金、もしくは3年以下の懲役に課されることからも、流出させてはいけない情報だということが分かるのではないでしょうか。

2)現時点でのリスクは少ない

マイナンバーが流出してしまうと、どのようなリスクに晒されてしまうのでしょうか? 実は現時点でのリスクはそれほどありません。流出してしまっていきなりプライバシーが丸裸になるなどの心配はほとんどしなくてもいいでしょう。しかし、今後マイナンバーが様々な用途に用いられるようになると、多くの個人情報がマイナンバーに紐付くため、情報が流出するリスクも高まってしまい、また、重要な情報がマイナンバーによって手に入るため甚大な被害が出てしまうこともあると考えられます。

3)内閣府大臣補佐官は「マイナンバーをTシャツに書いても大丈夫」と主張

一方、内閣府大臣補佐官の福田峰之氏は「マイナンバーはただの番号なので番号が知られても問題ない。私はマイナンバーが入ったTシャツを作ろうと思っている」と発言しています。

おそらく、福田補佐官の主張としては、マイナンバーの通知カード・個人番号カードなどには重要な情報が入っているわけではなく、インターネット上でマイナンバー関連の情報が見られる「マイナポータル」上でのみ、重要な情報が見られるというものではないでしょうか。確かにマイナポータルにはマイナンバー以外にも暗証番号が必要なため、マイナポータルの情報は見ることができないかもしれませんが、マイナンバーを知られてしまうと、個人への成りすましなどには利用できてしまうでしょう。

総務省でも、マイナンバーはむやみに公開したり、人に教えてはならない情報であるため、取り扱いに気をつけるべきだとされています。やはり、公開してしまうリスクは大きいと考えて良いようです。

4)マイナンバーはむやみに公開しないことが原則

つい最近、アメリカではCIA長官の「社会保障番号(SSN)」が流出した可能性があるというニュースもありました。アメリカや韓国でもマイナンバーに似た制度がありますが、流出事件や番号を利用した詐取なども実際の事件として起きています。このような事例からも分かる通り、マイナンバーは公開せずに、大切な情報として保管しておくことが必要になるのではないでしょうか。

この記事の関連キーワード

関連する事例記事

  • 資本金・資本準備金・資本余剰金の違いとそれぞれの役割を徹底解説
    経理の基礎知識2020年07月13日経営ハッカー編集部

    サービスごとにこんなに違う!マイナポイント登録サービス徹底比較

  • 資本金・資本準備金・資本余剰金の違いとそれぞれの役割を徹底解説
    経理の基礎知識2020年07月09日経営ハッカー編集部

    どれがおススメ?マイナンバーカードの申請方法を全て試してみた

  • 資本金・資本準備金・資本余剰金の違いとそれぞれの役割を徹底解説
    経理の基礎知識2020年06月26日経営ハッカー編集部

    アルバイト・パートの所得税と扶養控除についてわかりやすく解説

  • 資本金・資本準備金・資本余剰金の違いとそれぞれの役割を徹底解説
    経理の基礎知識2020年06月26日経営ハッカー編集部

    消費税の中間申告・中間納付で知っておきたい申告・納付方法や注意点まとめ

  • 資本金・資本準備金・資本余剰金の違いとそれぞれの役割を徹底解説
    経理の基礎知識2020年06月25日経営ハッカー編集部

    個人事業主にも税務調査はやってくる!突然の連絡で慌てないために今からできること

関連記事一覧