マイナンバー、個人番号カードと保険証が一体に? | 厚生労働省が検討
マイナンバーの通知が開始されました。まだ番号の通知カードが届かない方もいると思いますが、通知カードとともに申請できる個人番号カードでは、厚生労働省が個人番号カードに健康保険証の機能を持たせるという案を検討しているようです。
今回は、このマイナンバーの個人番号カードに保険証機能が付与されることについて見ていきましょう。
1)厚生労働省が検討している個人番号カードへの保険証機能の付与
繰り返しになりますが、厚生労働省はマイナンバーの個人番号カードに健康保険証の機能を持たせることを検討しているとのことでした。
いったい、なぜ保険証機能を付けるということが検討されるのでしょうか? メリットとしては、診察情報や薬の受け取りなどの情報とマイナンバーが紐付けされることで、医療費の削減に繋がることが挙げられるでしょう。また、マイナンバーの改正法で発表された特定健診(いわゆるメタボ検診)や予防接種の情報との紐付けも期待されます。
2)政府も、保険証機能の付与を進めている
今回報道があったのは厚生労働省が検討しているというものでしたが、政府も健康保険証機能を個人番号カードに追加することを検討しているようです。
このことからも、近い将来個人番号カードに保険証の機能が追加される可能性はかなり高いといえるのではないでしょうか。
3)デメリットもあり、慎重な検討が必要
しかし、保険証機能を付けるということには当然デメリットもあります。まず考えられるのが、保険証として医療機関で利用することで情報漏えいのリスクが高まることでしょう。また、カルテなどにマイナンバーが付与される場合、医療機関にもマイナンバー対応のコスト負担を強いることになります。
また、医療データが流出してしまうと、病歴などが明るみに出てしまう場合もあり、個人情報の中でもかなりデリケートな部分の管理をマイナンバーを利用して行うことになります。この点に対しての懸念もかなり大きいのではないでしょうか。
まとめ
企業や従業員目線で見ると、今まで健康保険証の手続きは煩雑であるもので、しかも実際に手元に届くまでにあったタイムラグが解消するかもしれないというメリットがあるようです。様々な機能追加が検討されているマイナンバーですが、実際にどのような機能が追加されるのか情報を集め、個人番号カードを申請するか判断した方がよさそうです。