マイナンバーによって確定申告はこう変わる | マイナンバーの基礎知識
2016年1月より開始されたマイナンバー制度。まだ多くの人はマイナンバーを実際に触れる機会もなく、制度自体から受ける影響も少ないのではないでしょうか? 今回は、開始されたマイナンバー制度によって確定申告がどう変わっていくのか紹介します。
1)2016年の確定申告にはマイナンバーは必要?
まず気になるのが、2016年の確定申告にマイナンバーは必要であるのか否かということではないでしょうか。2016年の確定申告では、2015年分の所得や収入に対しての確定申告をする必要があります。マイナンバー制度が施行されたのは2016年からであり、対象となるのは2016年1月からの所得や収入ですから、2016年の確定申告ではマイナンバーに関する情報は必要ないということになります。もし、マイナンバー制度で迷っている場合であれば、今年の確定申告では必要ないということを覚えておきましょう。
2)2017年の確定申告からはマイナンバーが手続きに必要
2017年の確定申告からは、マイナンバーの記載が必要となる場合が出てきます。まず、各種の手続きを行う書類にはマイナンバーの記載が必要になります。また、マイナンバーと本人を照合するために本人確認が行われるようになるかもしれません。
また、給与の支払を受ける場合には、マイナンバーを勤めている会社に通知する必要が出てきますから、2017年の確定申告用の書類を受け取るためには、2016年中に、会社へマイナンバーを通知し、書類へマイナンバーを記載してもらう必要が出てきます。
3)マイナンバーによって確定申告漏れや無申告がバレてしまう?
マイナンバーによって、税に関する監視が厳しくなり、確定申告漏れや、今まで申告していなかった分の収入に関してバレてしまうのではないかという話も出てきています。あらゆる書類にマイナンバーは紐付きますので、申告していない収入などの把握は以前よりもかなり容易になります。ですから、マイナンバーによって確定申告はより厳格なものになるという声はあながち間違いとはいえないのかもしれません。
まとめ
毎年確定申告をしている人にとっては、マイナンバー制度の開始によって、個人番号を記載すべき書類をチェックする必要が出てきます。また、確定申告をしていない人でも、わざと確定申告をしないことがだんだんと難しくなりますし、自分が確定申告をしなければならないのかについて関心を持っていかないといけなくなるかもしれません。
マイナンバー制度が始まった今年だからこそ、早めに来年の確定申告とマイナンバーについて理解を深めておくべきなのではないでしょうか。