通知カードを個人番号カード(マイナンバーカード)に変更するメリット・デメリット
みなさんはすでにマイナンバーを利用しましたか? 今回はマイナンバー制度を利用する際に必要な通知カードから顔写真の入ったマイナンバーカードへの変更に必要な手続きとメリット・デメリットについて解説したいと思います。
通知カードとマイナンバーカードの違い
みなさんが郵送により受け取ったカードは「通知カード」と呼ばれるもので、特に手続きなどをしなくても国内に住所を有する人には自動的に送付されてくるカードのことです。実はもう1種類「マイナンバーカード」というものが存在することをご存知でしょうか?
通知カードとの大きな違いは、マイナンバーカードには顔写真が入り、また個人情報や各種行政手続きの際に必要な電子証明書と呼ばれるものがICチップに埋め込まれています。
行政手続きにおいて、通知カードでは本人確認のための書類が別途必要なのに対し、個人情報カードは顔写真入りの身分証明書の役割も果たすので、このカード1枚のみで事足りるのです。
マイナンバーカードの発行の仕方
マイナンバーカードは自動的には発行されず、各自で申し込みをしなくてはいけません。申し込み方法としては次の3つの方法があります。まず1つ目の方法は郵送で申し込みを行う方法です。通知カードを受け取った際に同封されている申込書に顔写真を貼りポストへ投函します。
2つ目の方法は、スマートフォンにより申請する方法です。この場合にはスマートフォンを利用して顔写真を撮影し、専用フォームから申し込みが完了しますので、一番手軽な方法かもしれません。
そして最後にパソコンを利用して申請する方法です。この場合にはデジタルカメラなどを使用して顔写真を撮影し、スマートフォンと同様に専用フォームから申し込みを行います。
実は町中にある証明写真機を利用して申請する方法もあるのですが、対応機種に限定されていることから敢えて3つの方法に限定させていただきました。次章にてマイナンバーカードへ変更する上でのメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
通知カードからマイナンバーカードへ変更するメリット・デメリット
マイナンバーカードには2種類のカードが存在することや、マイナンバーカードを取得するには一定の手続きが必要なことはお分かりいただけたかと思います。おそらく多くの方が疑問に感じるのは、通知カードからマイナンバーカードへ変更するメリットはあるのかどうか、またデメリットはないのかということではないでしょうか?
マイナンバーカードへ変更する1番のメリットは、行政手続きの際の煩わしさが低減されるということです。マイナンバー制度が導入されてから、行政手続きを行う際にはマイナンバーの提示が増えることが予想されますが、通知カードのみの場合には別途本人確認書類の提示が必要となります。しかし前章でも述べたとおり、マイナンバーカードを保有していれば、別途本人確認書類を提出する必要がありません。
また、免許証のように顔写真入りの身分証明書を保有されていない人にとっては、これまで2つの書類を提示しなければいけませんでしたが、マイナンバーカードへ変更することにより免許証などと同様に身分証明書として使用することが可能となります。
デメリットとしては、個人情報が漏洩してしまうリスクが通知カードよりも多くなるということでしょう。マイナンバーカードには顔写真が入りますし、ICチップには住所や生年月日などの個人情報はもちろん、今後は予防接種の履歴情報や様々な民間サービスなどとの連携により多くの情報が集約される可能性があります。これらを考えるともし個人情報カードを紛失した場合のリスクは高くなるといえるでしょう。
まとめ
通知カードから個人情報カードへ変更する手続きやメリットとデメリットについて解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか? マイナンバーカードは免許証などと同様に大切な個人情報の一つです。誰でも必ず必要になるわけではないので、もし通知カードの保有のみで不便さを感じることがあれば作成を検討するなど、個人個人で慎重な判断をする必要がありそうです。