経理・財務2013年09月05日(木)
クラウドソーシングサービスを使う前に知っておきたい源泉徴収の話

クラウドソーシングサービスで、手軽に仕事を外注できるようになったけど…
最近、ランサーズやクラウドワークスなど話題のクラウドソーシングサービスが登場し、仕事を外注する機会が増えたかと思います。 しかし、外注する機会が増えたからこそ、トラブルを避けるために、受注する側も、発注する側も 報酬の支払いに際する源泉徴収の話を知っておく必要があります。 そこで、今日は、フリーランス・中小企業経営者が気をつけるべき源泉徴収の話を書きたいと思います。
源泉徴収とは
源泉徴収は、給与や報酬を支払うときに、所得税などを差し引いて国に納付する制度です。 源泉徴収自体は、給料の支払いなどで、一般的に使われている制度ですが、 今回は、報酬の支払いに際することだけに絞り、 フリーランス・中小企業経営者の方々が気をつけなくてはいけないことを紹介したいと思います。 今回は、わかりやすくするために、
- 仕事を受ける側
- 仕事を依頼する側
に分けて、それぞれ気をつけるべきポイントを整理したいと思います。
受注する側も発注する側も知っておくべき基礎知識
-
源泉徴収の必要が生じる場合
基本的に、源泉徴収を行う必要が生じるのは、 報酬を受け取る側が、個人の場合です。
-
源泉徴収の必要が生じる業務
報酬を支払う際に、源泉徴収の必要が生じる業務は、限られています。 必要と業務に関しては、こちらの国税庁のHPに記載されています。
受注する側が気をつけたいこと
- 仕事を受ける場合、自分の業務が、源泉徴収を受ける業務か否かを把握しておきましょう。
- 報酬から所得税などが差し引かれているか確認しましょう。源泉徴収票がないと確定申告のときに、計算ができないので、相手(仕事を発注してきた側)がきちんと源泉徴収をやっているかを確認しましょう。
源泉徴収の義務があるのは発注側ですが、自分でもきちんと注意しておきましょう。
発注する側が気をつけたいこと
- 発注先が源泉徴収の必要のある業務か確認しましょう。
- 源泉徴収の必要がある業務の場合、自分(仕事を頼んだ側)が所得税などを国に納付する必要があります。
納付の際に気をつけるべき点は主に下記の3つです。
- 期限:外注先に支払った月の翌月10日までです。(土日祝日の場合、次の平日が納付期限)
- 納付先:所轄税務署(もちろん、銀行などから振り込めます)
- 注意点:納付が遅れると延滞税が課せられます。また電子申告利用開始届を提出している場合には、ペイジーの利用も可能です。
まとめ
クラウドソーシングサービスが発達したことで、気軽に外注する機会がふえてきたきました。 一般的に、クラウドソーシングサービスで、源泉徴収が必要な場合というのは、少ないとは思いますが、 利用する前に各サイトの源泉徴収に関する情報は調べておくといいでしょう。
——————————————————————- このブログは、全自動のクラウド型会計ソフト「freee(フリー)」が運営しています。