1)経理に必要な知識を総まとめにしてみました
経理の仕事内容は多岐にわたります。一般的に事務作業であることが知られていますが、その具体的な仕事内容はどのようなものでしょうか。
今回は、経理の仕事内容について必要な知識を簡単にまとめてご紹介致します。
1)経理に関係する4つの基本用語
経理の仕事を理解するためには専門用語を理解する必要があります。
特に押さえておきたいのが、お金や帳簿の種類、経理の計算で必要となる用語、そして、経理の目的を表す用語です。
中でも決算は、月別だけでなく年間業務にも関わる用語なので、その意味をしっかり覚えておく必要があります。
1.売掛金と買掛金
売掛金は商品やサービスを提供したけれども回収できていない金額のことです。
一方、買掛金はその反対で、支払っていない金額のことを表します。
2.出納帳と仕訳帳
出納帳は入金と出金を発生順に記録し、現金の残高を明らかにするための帳簿です。
それに対し、仕訳帳は日付順に取引を記述した帳簿のことです。
3.控除
所得額から差し引くことができる金額のことです。
この金額が大きいほど支払う税金額が減ります。
4.決算
日々の仕訳から収益と費用を計算し、経営状態を明らかにする業務を意味します。
〈参考〉
経理初心者が学んでおきたい最低限の経理知識まとめ|経理・税務の基本知識
2)経理の月間業務
経理の仕事は月間業務の繰り返しです。
主な月間業務として、給与の支給、売掛金の回収と買掛金の支払い、月次決算書の作成などが挙げられます。
どれも数値を扱う仕事で正確さを求められるものが多く、会社の経営や社員を支える裏方の仕事です。
1.給与計算
給料は社員全員が同じ金額ではありません。経理が勤怠項目、支給項目、控除項目など様々な情報から支給額を算出します。勤怠項目は個人によって大きく変わるので、特に正確な処理が必要です。
2.売掛金の回収と買掛金の支払い
取引先に請求書を発行し、売掛金を回収します。請求書を発行した後は、取引先からの入金を確認します。また、売掛金が回収できないこともあるので売掛金の滞留分析などもおこないます。反対に、仕入先に買掛金の支払いをするのも経理の仕事です。
3.月次決算書
会社の経営状態を把握するために月ごとに決算を行います。具体的な業務は月ごとの事業における損益の状態を表にまとめ、月別決算書を作成することです。経営改善に直結する仕事です。
〈参考〉
経理業務カレンダー|中小企業経理担当者が1年間に行う作業を時系列でまとめてみた
【一人経理必見】法人決算の際の税理士とのやりとりで押さえておきたい5つのポイント
【使用用途別】領収書テンプレート20選|経理に必要な領収書まとめ
3)経理に必要なスキルや資格
経理に必要なスキルは正確さです。数字の桁を間違えると会社や社員に迷惑をかけることになります。
そのため集中力や忍耐力が求められる仕事です。また、最低限のPCスキルが必要であったり、簿記などの資格を取ると仕事の役に立つのが特徴です。
1.集中力と忍耐力
ルーティンワークが続くこともあるので、集中力が持たないとミスをしてしまいがちになります。
数値を扱うため、桁を間違えてしまうなどのミスは大きなトラブルにも発展しかねません。
長時間デスクワークをすることのできる忍耐力や集中力が求められる仕事です。
2.最低限のPC能力が必須
経理の仕事はPCを使って請求書や領収書などを作成します。そのため、文書や表を作ることが多く、Word、Excelは必須スキルです。
3.簿記2級を持っていると有利
実務経験がなくても経理の職に就くことも可能です。ただし、簿記を取得しているかどうかを採用の選考基準としている企業も多いです。
一般的に簿記2級レベルを取得しておけば経理業務の基本的な能力があると判断されます。
〈参考〉
経理を学ぼう|経理の基礎知識が修得できるサイト&参考書籍20選
4)まとめ
いかがでしたでしょうか。月間業務からわかるように、経理の仕事内容は正確さが求められるものが多いです。
経理の仕事につきたい方やお金の管理の仕方に興味がある方は、まずは経理に関する用語の意味から覚えてみてはいかがでしょうか。