資金が増えるキャッシュフロー経営とは?|手元資金を最大化させる3つのポイント
キャッシュフロー経営とは?
みなさんはキャッシュフロー経営という言葉を聞いたことがありますか。キャッシュフロー経営とは一言で言うと、「現金の流れを重視した経営」です。
経営の目的は利益の追求ではなく、キャッシュ(現金)を増やすことにあります。つまり、経営の目的は手元資金の最大化であり、利益の追求や節税、資金調達なども含めた全ての手法は手元資金を最大化するための手段でしかないのです。
そこで今回は、キャッシュフロー経営を用いた手元資金を最大化させるための3つのポイントを、中川 祐輔 税理士について詳しく説明していきたいと思います。
1)現状の手元資金を確認する
経営を行うにあたり、キャッシュは体力です。どんなに赤字でもキャッシュがあれば会社は潰れません。逆に利益は出ていても資金繰りに失敗して潰れてしまう会社は、実はたくさんあります。経営において重要なのは、実は利益ではなくキャッシュなのです。
手元資金が減ってくると資金繰りに追われ、経営に集中することが出来ません。どのくらいの期間なら経営に集中できるのかしっかりと確認する必要があります。そして、その期間内に必ず結果を出すことを意識して仕事に取り組んで下さい。余計な損得は考えず、しっかりと仕事をして信用を積み上げることが肝心です。
2)固定費を見直す
毎月の固定費に無駄な支出がないかを確認して下さい。特に家賃、保険、通信費、会費などは無駄な支出が起こりやすい項目です。毎月の金額は小さくても効果は非常に高いので、しっかりと見直して下さい。会社のキャッシュを増やすためには、無駄な支出を削減することが一番です。
役員報酬もあまり上げすぎず、出来る限り会社に利益を残すようにして下さい。経営の目的は社長の給料を上げることではありません。
3)会社の価値を高める
出来る限り会社の利益を増やして、純資産を積み上げて下さい。純資産を積み上げることで、会社の価値がどんどん高まります。
価値の高い会社は全ての取引を有利に進めることが可能になります。利益が出ると納税額も増えますが、会社の価値を高めるための投資と考えて下さい。会社の価値が高まると資金調達が本当に楽になり、お金を増やすのも楽になります。
一番やってはいけないのは、節税のためにお金を使うことです。節税のためにお金を使うよりもきちんと納税したほうが結果的にお金は残ります。納税は信用につながるので、過度な節税はしないほうが得策と考えています。
まとめ
いかがでしたか。これは私なりのやり方ですので全ての会社様にとってベストな手法とは限りませんが、詳しくは個別にお問い合わせ頂ければと思います。今回の記事がお客様の手元資金の最大化に向けて少しでも参考になれば幸いです。