2019年04月02日(火)3ブックマーク

会計で経営分析とは?経営分析によって会社をより健康な状態に

経営ハッカー編集部
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会計を見ることで、会社の収益性や安全性などを判断できるのをご存知でしょうか?
今回は、会計から会社の経営分析を行う方法について詳しく解説していきます。
 

目次

    経営分析とは

    安定した会社経営を続けていく上で、会社が健全な経営状態にあるのかどうかを知ることは重要です。

    経営分析とは、会社の経営状態だけでなく資金繰りがどのようになっているのかを点検し、経営が悪化しないように対応策を考えるために必要な会社の健康診断です。

    健康診断を受けることで体内に潜んでいる病を早期に発見し、早期治療につなげることでリスクを最小限に抑えることができます。会社も定期的に経営状況を見直しておかないと、経済情勢の変化による影響を大きく受けてしまい、後悔してもしきれない状況に陥る可能性があるため、経営分析を行うことが重要と言えます。

    人間の健康診断が心臓の検査や目の検査など、各部位に分かれているのと同様、会社の健康診断である経営分析も、以下のような6つの項目に分かれています。

    ・収益性分析
    ・安全性分析
    ・生産性分析
    ・損益分岐点分析
    ・成長性分析
    ・活動性分析

    それぞれの項目について見ていきましょう。
     

    収益性分析・安全性分析とは

    収益性分析

    収益性分析とは、会社の資本や売上に対してどれだけの利益を出す体制を作ることができているかを分析するものです。資本に対する利益の割合から調べる資本収益性分析と取引に対する利益の割合から調べる取引収益性分析に分類されます。

    会社は資本を駆使して商品や製品、サービスを生み出し、それらを取引することによって利益を出します。そのため、資本に対して得られた利益が多ければ多いほど、収益性の高い経営ができているということになります。これが資本収益性分析です。

    売上高に対する利益の割合が高い場合には、経費などを差し引いても高い利益率を示しているということになるため、利益率の高い経営ができていると言えます。これが取引収益性分析です。

    安全性分析

    会社は、安定した経営を行うために事業資金を金融機関などから借りて経営を行っているのが一般的です。しかし、返済を行うことができなければ破産してしまうため、返済能力があるかどうかを判断する必要があります。それを分析するのが安全性分析です。

    資金調達を安定して行うことができているかどうか、資金調達と運用のバランスがとれているかどうかなどを分析します。

    「収益性が高ければ安全性も高いのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、必ずしもそうとは言い切れません。例えば、現在のように低金利状態では大きな問題は生じませんが、変動金利で大きな借入を行っていると、金利上昇で財務内容が悪化する可能性があります。収益性が高い会社でも財務内容が悪いと破産することもあるため、分析を組み合わせて総合的に判断することが重要と言えるでしょう。
     

    生産性分析・損益分岐点分析とは

    生産性分析

    生産性分析とは、人や物、お金などの経営資源を使用することによって付加価値をいかに効率良く生み出すことができたかを分析するものです。

    生産性というのは、どれだけ投入してどれだけ算出したかという比率のことです。そのため、投入量に対して産出量の割合が高ければ高いほど、生産性が高いと言えます。労働や資本、土地、原料、機械設備などが投入するものとして挙げられ、生産量、生産額、売上高などが産出するものとして挙げられます。

    損益分岐点分析

    損益分岐点分析とは、利益を維持できる水準がどこなのかを分析するものです。その水準を下回ると収支がマイナスになり、そして損益分岐点を下回った状態が長く続くと会社の存続が困難になるため、必ず確認しておく必要があります。

    損益分岐点分析を行う際には、変動費や固定費などについて把握しておくことが重要です。変動費とは、売上に伴い変動する材料費などの仕入商品の費用のことで、固定費とは、売上に関係なく生じる人件費などの諸費用のことです。

    生産性が低い企業の特徴として、仕事の単価が低く、粗利益が取りにくい構造になっているという点があります。粗利益が取れずに多くの社員数を抱えてしまうことによって人件費を捻出できないなどのように損益分岐点を下回る可能性が高くなるため、どちらもしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
     

    成長性分析・活動性分析とは

    成長性分析

    成長性分析とは、会社がどの程度の成長率を示しているか、また今後どれくらい成長率が上昇するかを分析するものです。

    会社の売上や利益、従業員の数などから判断しますが、去年に比べ今年はどれくらい増減があるかを調べるだけなので、比較的簡単に分析できます。

    活動性分析

    活動性分析とは、売上を伸ばすために会社が資産を効率的に活用しているかどうかを判断するものです。特に在庫を抱えるような会社の場合には、商品のストックが多すぎて実際にはうまく運用できていないことを分析によって気づくことにつながります。

    どちらも会社の実態を把握するには必要な分析であるため、うまく活用して対策を練っていくことが重要と言えるでしょう。
     

    まとめ

    人間が健康診断で、身体に悪い部分があるかを調べるのと同様に、会社は経営分析を行うことによって、問題を抱えていないかを調べます。

    会社の規模が大きくなればなるほど、小さな問題が大きな影響を及ぼすことになるため、早期に問題に気づいて対策を練ることが重要です。

    経営分析は「1度行なったから大丈夫」というものではありません。定期的に経営分析を行うことによって、長所は伸ばして短所を改善することで、より良い会社へと導いていくようにしましょう。
     

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