毎期必ず利益を上げる経営者の共通点とは?
私は税理士として独立し2年、その前の会計事務所の経験が6年ほどあります。その延べ8年間の中で、数々の経営者に出会ってきました。計算してみるとおおよそ100人は超えていると思います。
ここから本題なのですが、利益を上げる経営者には必ずと言っていいほど共通点があります。ちょっとした習慣等なのですが、これができているところは経営はうまくいっているし、できていないところはかなりの割合で経営がうまく行っていません。この共通点をご紹介し、ご覧頂いている方にプラスになればと思いまして、投稿させていただきました。
習慣編
① ビジネスマナーが行きとどいている
これはすぐにできそうですが、非常に難しいところです。名刺の出し方や電話の受け答え、レスポンスのスピードなど数えればきりがないほどあります。しかし守っているポイントはそこまで多くはないことを、できる経営者からは感じます。
そのポイントというのが、初対面・訪問時・退出時、メールやSNSのレスポンスです。逆にビジネスマナーを意識しすぎて発言等が疎かになってしまったり、言うべきことがいえないとなってしまってはいけないので、上記のポイントだけ押さえているようにできる経営者からは感じます。
② 事務所がきれいに片付いている
よく「机の上は頭の中と同じ」と言われます。これと全く同じで、頭の中にスペースがなければ次への計算ができないのです。私のクライアントの中で、最もできる経営者の一人の方は机の上にノートパソコン1台あるだけで、いつもきれいにされています。
何か考えるときにはノートとパソコンだけで経営している人もいます。あと、事務所が散らかっている企業に仕事を頼みたいかどうかというと、どちらかというと頼みたくないですよね。私も駆け出しのころ、「事務所とクルマはきれいにしておけ」「郵便物やメールはその日の内に処理しろ」と教えられたのを思い出します。
③ 話をよく聞く
できる経営者は話をよく聞きます。話をかぶせたりしないのは、コミュニケーションの基本ですが、できる経営者は本当によく話を聞きます。次に他人に意見を求めます。そして最後に自分の考えを述べます。最終的に判断するのは経営者であることをよく知っていることが窺えます。
④ 会社のことをよく知っている
これは現状における経営課題や社員のこと、財務状況などをよく知っているという意味です。
経営者は自身の会社の現状をよく知っており、その課題解決を道筋を立て「今」を社員に任せます。できる経営者は「未来」を見ており、次の一手を考えるために会社のことをよく知っています。出勤時間は長くない経営者でも会社のことを聞く、できる経営者は打てば響くように返ってきます。
その他(これは生まれつきなのかも知れません)
① 体力がある
できる経営者は体力があります。朝も、昼も、夜も何かしているという印象を受けます。また体調を崩してしまって機会損失がでることも恐れてのことかもしれませんが、めったなことで仕事を休みません。
② 見た目がよい
生まれつきのルックスについては何も言うことはできませんが、身だしなみなどにはみなさん気をつけてらっしゃるようです。靴磨きなどちょっとしたことを守られています。最近はクールビズなどでテレビの報道アナウンサーがノータイで出演なさっていますが、どうも経営者の方々に聞くとNGのようです。TPOをわきまえるということでしょうか。
以上、できる経営者について書かせていただきましたが、できる経営者はいつも社員のことや次の事業展開について、悩まれています。毎月、税理士として訪問する度本当に勉強させていただいています。
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「経営者は孤独であり、その孤独と向き合い、指摘・提言をすべき“誰か”が必要である。」と。しかし近年、税理士や元銀行員の方々の書籍に「中小企業の税務申告は結局、どの税理士に任せても同じものになるはずだから、年一回頼みなさい」と言った文言が多く見受けられます。
私たち、かみや会計事務所ではそのようには考えておりません。月次で訪問することを基本とし、経営成績、財産状況やキャッシュフローの説明、経営者の方々から情報の聞き取りを行い、税務上必要な指摘・提言を的確に行うことが重要と考えております。つまり、決算を迎えるにあたり「おなじ結果」になるような仕事しかできていないレベルの仕事ではなく、事業にとって「縁の下の力持ち」となれるよう尽力してまいります。当事務所は経営者・従業員のみなさまにいっそう親しみやすく、身近なものにしていきます。