確定申告|失業保険受給者だと確定申告は必要ない?税金の損得の話
失業中の確定申告について、まとめてみました
失業手当は所得ではないため非課税です。したがって確定申告の際に失業保険の給付金を収入として申告する必要はありません。しかし年内に再就職ができなかったり起業をした場合は、払いすぎた税金が戻ってくる可能性がありますので確定申告をしましょう。
[目次] ■1)再就職をしていなかったら確定申告! ■2)再就職が決まっても確定申告! ■3)退職金をもらったら確定申告! ■まとめ)失業保険を受給中の方は確定申告をしましょう!
■1)再就職をしていなかったら確定申告!
失業手当の受給中は確定申告をして、自分で税金の調整をしなくてはいけません。また健康保険や介護保険、厚生年金や雇用保険といった社会保険料の控除以外でも納め過ぎた税金の還付を受けることができる場合があります。
・1)生命保険や地震保険料などの控除
勤務していた時と同様に生命保険料控除証明書や地震保険料控除証明書、住宅ローンの場合は(特定増改築等)住宅借入金等特別控除額の計算明細書などを確定申告の際に提出します。
・2)配偶者控除と配偶者特別控除そして扶養控除
配偶者控除または配偶者特別控除を受ける場合は確定申告書に配偶者の名前と生年月日を、扶養控除を受ける場合は納税している家族の名前、生年月日を記入して確定申告の手続きをします。
・3)住民税
確定申告をしておくと、税務署から確定申告のデータが市区町村の当該部署に送られるため住民税申告の手間が省けます。
■2)再就職が決まっても確定申告!
再就職をした場合は、前に働いていた職場の源泉徴収票を新しい勤務先に提出すればいっしょに年末調整をしてくれます。しかし次のような場合は、払いすぎた税金が戻ってくる可能性がありますので確定申告をしましょう。
・1)社会保険料を支払った場合
退職後に自分で払った国民年金保険料や健康保険料は年末調整に含まれていません。そして収入が下がった分、来年の健康保険料や住民税などを抑えることができるため、確定申告することをおすすめします。
・2)アルバイトをした場合
アルバイトの収入が20万円を超えた場合は、確定申告をすることで超過分の税金が払い戻されます。また20万円以下でも確定申告をすると源泉徴収された分が戻ってくる可能性があるので確認しましょう。
■3)退職金をもらったら確定申告!
在職中にあらかじめ「退職所得の受給に関する申告書」を提出しておくと適切に源泉徴収されますが、提出しないと20%の税率で徴収されるので注意が必要です。退職金は給与所得とは税金の計算方法が違い税制で優遇されているため控除が大きく、勤続年数や金額によっては税金がまったくかからないこともあります。
・1)給与所得が低い場合
退職金が源泉徴収されている場合、給与所得と合算され所得税を余計に払ってしまっていることがあります。退職所得控除額は退職金だけでなく勤続年数によっても変わるので確認しましょう。
・2)「退職所得の受給に関する申告書」未提出の場合
退職金の20%は税金の納め過ぎですから、必ず確定申告をしてください。過去5年分さかのぼって申告できますので、退職金をもらった方はこの機会にチェックすることをおすすめします。
■まとめ)失業保険を受給中の方は確定申告をしましょう!
源泉徴収で税金を払い過ぎているケースもありますので、失業している方は確定申告をしてみてはいかがでしょうか?
※参照:退職したら最初に見るサイト ※参照:失業保険受給中の確定申告 ※参照:簡単雇用保険ナビ ※参照:国税庁HP ※参照:失業 健康保険と税金・年金 この手続きで得する!