確定申告|得する外貨預金の仕組みと税金の計算方法まとめ
外貨預金の仕組みと税金についてまとめました
FXなどの投資も広がり外貨預金をしている方も少なくはないのではないでしょうか。外貨預金と外貨預金にかかる税金について紹介します。
目次|知っていると便利「外貨預金と税金について」 ■1)外貨預金の仕組み ■2)外貨預金のリスク ■3)外貨預金にかかる税金 ■得する外貨預金の仕組みと税金の計算方法まとめ
■1)外貨預金の仕組み
外貨預金は、普段使用している円の普通預金などと仕組みはほとんど変わりません。ただ預ける通貨がドルやユーロなどの外国の通貨になります。さまざまな銀行で外貨預金を扱っているので、日本の窓口で外貨預金をすることが可能です。
・1)金利が高い
外貨預金は通貨の種類にもよりますが、日本より金利の高い国も少なくありません。預金をすることにより、その分の利息を得ることができます。
・2)分散投資
これから先何が起こるかは誰にも予測できません。日本通貨が大幅に下落することもないとは言い切れません。外国預金と円預金を所有し、投資を分散させることで安心感を得ることができます。
・3)為替
為替は外国預金に深く関係しています。為替とは日本円を外国通貨にする、外国通貨を日本円にするときのレートです。レートは常に変化し、経済やさまざまな要因がレートを左右します。
■2)外貨預金のリスク
外貨預金の仕組みにも起因しますが、外貨預金はリスクを伴う投資です。日本円と大きく違うのは、為替レートなどが日々変化しているため、円貨額が預入れた時より下回る場合もあるということです。メリットもありますが、リスクも含む預金です。
・1)為替手数料がかかる
金融機関により手数料は異なりますが、日本円を外国通貨にして預け入れるとき、外国通貨を日本円に戻す場合に一定の為替手数料が発生します。手数料は低く設定してあるところが多いですが、取引の回数が多いとその分為替手数料がかさみます。
・2)為替レートによるリスクがある
為替レートは日々変化しており、預け入れたときのレートよりも売却したときのレートが低い場合は損をしてしまいます。具体的には、為替レート100円で預け入れたのに、売却したときのレートが90円だと10円損をしてしまいます。
■3)外貨預金にかかる税金
円預金同様に外貨預金でも利息に対して税金がかかります。しかし円預金とは大きな違いがあります。円預金との違いは外貨預金では為替差益に対する税金がかかるということです。為替差益とは、外国通貨を売却したときの利益になります。
・1)利息にかかる税金
普段意識されていないかも知れませんが、円預金でも利息には税金がかかっています。利息分の税金は銀行側で支払うときに源泉徴収して差し引いてあります。外貨預金でも同様に利息に対して、一律20パーセントと復興支援税分の0.315パーセントの税金が課せられます。源泉分離課税として金融機関側で処理されるので、確定申告の必要はありません。
・2)為替差益にかかる税金
為替差益は、外国通貨を売却した際、取得価格との差に利益があった場合を指します。為替差益は雑所得として、他の所得と合計して確定申告の際に計算されます。
・3)雑所得と確定申告
雑所得は他の所得と損益通算することはできません。雑所得にマイナスがある場合は、雑所得額は0円になります。
・4)確定申告の基準
為替差益は、サラリーマンだと20万円を超えた場合確定申告が必要になります。損失が出た場合でも、他の所得と損益通算はできませんが、雑所得に分類されるものの範囲内であれば相殺できるので、申告したほうが良い場合もあります。
■得する外貨預金の仕組みと税金の計算方法まとめ
外貨預金はリスクのある預金ではあるものの、上手く活用できればより安定感のあるものになり、リスクを回避することも可能です。