e-Taxが快適に!国税関係書類のスキャナ保存制度【平成27年税制大綱】
e-Taxが快適に!国税関係書類のスキャナ保存制度【平成27年税制大綱】
新年あけましておめでとうございます。昨年末の衆議院解散総選挙後で自民党が圧勝した事で決定した今年の「平成27年度税制改正大綱」。今回の改正は、会計のデジタル化が飛躍的に上がる内容となりました。具体的には、契約書や領収書がスキャナで保存できるようになり、煩雑な書類を溜め込む事もなくなり、これにより経理業務は断然ラクなるはずです。
時間や経理職員の人的コストもグンと下がるので、経営者の皆さんは早速導入しないともったいないですよ。
目次 ■1)国税関係書類のスキャナ保存制度の見直しについて ■2)クラウド会計ソフトへの影響は? ■3)領収書は専用のスキャナーでスキャンしたり、写メで撮影して会計ソフトに取り込もう!
■1)国税関係書類のスキャナ保存制度の見直しについて
1)毎年かさばる契約書や領収書はスキャナで保存できるようになりスマートに
契約書や領収書のスキャナ保存はこれまで3万円未満までだったのですが、これが廃止!
スキャナ保存するための手続きは以下になります。 ・1)社内で定期的なチェックができる体制を整えた中で事務処理が実施されていること。 ・2)規定の設備が整っていること。
2)業務処理後に保存を行う場合の要件の見直し
重要書類の業務処理後にスキャナ保存を行う場合に必要だった「関係帳簿の電子保存」の手続きを廃止。
3)電子署名が不要に!
タイムスタンプを付して、入力者に関する情報の保存をすれば、スキャナで読み取る際に必要だった入力者の電子署名が必要なくなった。
4)大きさ情報・カラー保存要件の見直し
スキャナで読み取る際に必要とされていた、重要書類以外の書類の大きさについて、書類に関する情報の保存が必要なくなり、グレースケール(白黒)での保存でも良しとなった。 (注)上記の改正は、平成27年9月30日以後に行う承認申請について適用する。(地方税)
■2)クラウド会計ソフトへの影響は?
2015年の改正では、e-Taxなどに利用する書類の電子保存ができるようになるけど、クラウド会計ソフトには直接的な影響はさほどなく、政府にはもう少し頑張ってほしい所。とはいえ、これまで手入力でやって、のり付けして面倒だった業務がデジタルで効率化する大きな一歩になったのは間違いなく、来年は更に期待できる流れが出来たと思います。
■3)領収書は専用のスキャナーでスキャンしたり、写メで撮影して会計ソフトに取り込もう!
クラウド会計ソフトfreeeのファイルボックスという機能は、領収書・請求書の画像を「会計freee」上に会計データとして登録でき、たくさんの領収書を一度に処理できます。