ところでNISAってなに?NISAなら配当金収入の確定申告の手間が減るんです
確定申告不要で手間いらず!NISA徹底解説
2014年に日本で導入されたNISA。証券会社の従来の特定口座や一般口座では、運用益に対して20%以上の税金がかかるところが、NISAだと非課税ということで、一気に知名度がアップした制度です。これからNISAの仕組みやメリット、注意点などを見ていきましょう。
[目次] ■1) NISAとは ■2) NISAのメリット ■3) NISAにはデメリットもある ■まとめ| 金融資産の運用手段の一つとして有効
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■1) NISAとは
NISAとは少額投資非課税制度のことです。イギリスの個人貯蓄口座ISAの制度を元に作られました。日本版ISAということで、NISAという名称となっています。年間の上限額や10年間の期間限定である点等がISAとは異なっています。
・1)イギリスのISAを参考に
1999年にイギリスでスタートした個人貯蓄口座ISAの制度を元に作られました。資産形成を促進させる取り組みの一環として導入されました。
・2)日本版の違い
イギリスでは永久に非課税ですが、日本では10年間の制度です。日本では金融商品の種類を株式投資や投資信託などに制限しています。
・3)団塊世代の退職金の使い道として
団塊世代の退職金は資産運用に充てられるケースが多く、NISAは注目されています。
<図解:政府広報オンライン参照>
■2) NISAのメリット
NISAのメリットは、何と言っても非課税枠が大きいことです。年間100万円までなら運用益が非課税になるため、一般の投資家の多くが恩恵を受ける制度となっています。10年間の期間限定ですが、1000万円分が非課税枠に設定できる点も魅力です。
・1)株式や投資信託の運用益が非課税
1年に100万円を上限とし、新たに購入した株式投資や投資信託の運用益(売却益と配当金等)が非課税になります。
・2)確定申告不要
NISA口座内での取引で生じた運用益には税金がかかりません。したがって、確定申告も不要です。 一度覚えてしまうまで確定申告は面倒ですね。確定申告について詳しく理解したい方は、「確定申告やり方ガイド」をご活用ください。わかりにくい勘定科目に関する辞書や経営に必須の情報も満載です。
・3)10年間で1000万円の非課税枠が使える
1年の非課税枠は100万円ですが、毎年新規に設定できるため、2014年から2023年までの10年間でトータル1000万円の非課税枠を持てることになります。なお、非課税期間は最長5年間なので、同時に持てる非課税枠は最大で500万円です。
■3) NISAにはデメリットもある
NISAは非課税というメリットが強調されがちですが、注意点もあります。非課税にするための口座開設や配当金受け取り方法の変更申請などは、各自で手続きしなければなりません。損失が出たときの扱いについても注意が必要です。
・1)NISA口座を作らなければならない
NISAを利用するには、従来の証券口座とは別にNISA専用の口座を作らなければなりません。使っていない非課税枠を翌年以降に繰り越せない点もNISA特有です。
・2)配当金を非課税にするには、申請が必要
一般に配当金等は、金融機関の口座等に振り込まれる際に源泉徴収される仕組みになっています。これを非課税にするには、従来型の受け取り方法ではなく、株式数比例配分方式での受け取りに変更しなければなりません。
・3)損失が出ても損益通算できない
他の金融商品との損益通算ができない点はデメリットと言えるでしょう。また、翌年以降に損失を繰り越すこともできません。
■まとめ| 金融資産の運用手段の一つとして有効
いくつかデメリットもありますが、非課税のメリットが大きいのがNISAです。2015年からはNISA口座の他の金融機関への変更が年に1回可能になるなど、制度の利便性も向上しているNISA、金融資産の安定的な運用の際には検討したい制度です。
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