所得税が戻ってくる!その他の税金も安くできる裏技!
確定申告とはそもそも何か?
確定申告をすると税金が戻ってくるというイメージを皆さんお持ちだと思いますが、そもそもそれはなぜでしょうか?ご存じだと思いますが、少しだけおさらいです。
税金は収入(もうけ)が多い人ほど多く払うのが原則ですが、個人の税金については、以下のケースのように生活が大変な方については、その状況を加味して税金を減らし、より公平な税負担となるよう考慮されています。
・親の介護で大変な人 ・子供や父母、祖父母など養っていかなければいけない人数が多い人 ・シングルマザーで稼ぎが少ない人 etc…
今回は、確定申告や年末調整で見落としがちなポイントに絞って解説をしていきます。また、年末調整でもできるものについては、タイトルの脇に『★年末調整でも可』と書いていきます。年末調整で記入もれをした、家庭や個人の事情を会社に知られたくなくて記入したくなかった場合は、確定申告を行ってください。
1)お子さんやその他ご家族の国民年金、健康保険を支払っている場合(★年末調整でも可)
年金、健康保険に関する支払いは、生活をする上で必ず支払わなければならないものなので、これらについては支払った分の全額がその方のもうけから減らすことができます(社会保険料控除)。
給料から天引きされている厚生年金、健康保険とは別に支払っている場合だけでなく、フリーランスの方で自分の国民年金・健康保険を支払っている場合も忘れないようにしましょう。繰り返しですが、支出金額が大きく、かつ、その全額もうけが減るのは大きいです。
2)お子さんのいるシングルマザー、シングルファーザーの場合(★年末調整でも可)
離婚してなければ2人でお子さんの学費を稼げますが、1人だとなかなか大変なものです。なので、お子さんのいるシングルの方の場合は税金を安くすることができます(寡婦(夫)控除)。意外に気付きにくいポイントです(ただしサラリーマン年収が約688万以下の場合)。
3)父母などが介護状態の場合(★年末調整でも可)
父母や祖父母が寝たきりや痴ほう症で施設に入っているケースがあります。このような場合も、介護や施設費の支払で生活費が大変なため、税金を減らすことが可能です(障害者控除)。また、ご自身が障害者の場合もこれに該当します。
4)奥さんを扶養にしているが年収が103万円を少し超える場合(★年末調整でも可)
よく103万円という言葉を耳にすると思います。奥さんの給与の年収が103万円以内であれば確かに何も税金がかかりません。しかし、103万を少し超えている場合でも税金は安くなります(配偶者特別控除)。
103万を超えたら、いきなり夫の税金が高くなるのではなく、段階的に徐々に税金が安くなります。勘違いしやすいポイントです。
5)年配のご両親と別居でかつ、年金収入が多くない場合(★年末調整でも可)
年配のご両親が地方で暮らしていて、二人ともさほど年金をもらっていない場合もよくあると思います。年金の受給額が少ない場合、例えば、65歳以上で1年間の年金受取額が158万以下の場合には、別居であったとしても、ご自身の扶養に追加することができます(扶養控除)。
6)フリーランスの方の裏技①:青色申告にする
まずフリーランスの方が手始めにできる一番簡単なことは、青色申告にすることです。各経費の集計だけを行えば、白色申告でも確定申告は可能ですが、青色申告にすれば一律で65万(※)も利益を小さくすることができます。仮に所得税、住民税、国民健康保険、保育園の保育料など全てひっくるめて、最低もうけの33%が税金で持っていかれると仮定すると、 65万×33%=21万4,500円 も、各種税金を減らすことができます。 (※不動産経営で小規模なケースの場合は、それよりも小さくなる場合があります。)
7)フリーランスの方の裏技②:減価償却費を計上する
特に地方でお住まいの方は仕事でマイカーを使っているでしょう。マイカーの購入代金は何年かにわたって経費に入れることができます。
例えば、200万の車を40万×5年にわたって経費にするなんてことも可能です。また自宅の一部を改装して事務所にした場合についても、同じような考え方で経費計上できます。
ただし、そもそもマイカーの購入費用や改装費用も含めて元が取れているか(利益を上げれているか)を考える必要があります。
8)フリーランスの方の裏技③:生保や検針などの仕事で、あまり経費がかからない場合
生保や電気・ガスの検針などを仕事にしている場合、そもそも経費があまりかからない場合もあります。経費の合計が65万円よりも小さい場合は、65万まで経費がかかったものとして利益を計算することが可能です。
9)まとめ
最近ではフリーランスでお仕事をされているケースがかなり多くなっています。上記でも少し説明しましたが、フリーランスの方はサラリーマンよりも儲けが大きくなる傾向があり、その結果、税金が高くなるケースが多いです。仮に、 ①所得税 ②住民税 ③国民健康保険の保険料 ④保育園の保育料 の最低ランクの税金の合計が、もうけの33%であったと仮定した場合、上記裏技を組み合わせて年間100万円利益を減らすことができれば、 100万×33%=33万円 となり、毎年33万円も税金等の支払を少なくすることが可能となります。
また、基本的な現金・預金の入出金をfreeeやその他の会計ソフトで入力を完了しておけば、安い料金で税理士に確定申告をしてもらうことも可能です。弊社では遠方のお客様でもSkypeやLineのTV電話を使って打ち合わせ可能ですので、どんどんとご相談下さい。